サファリランドの中にある町～ビクトリアフォールズ～ 野生のゾウに出会える町編その2

2004/04/15 - 2004/04/30

町から約２キロ離れた場所に「ビックトゥリー」と呼ばれる大きなバオバブの木がある。 町からそこまでの道程の大半が、大自然の中に遠慮して作られたような細い道を歩く。如何 にも動物が現れそうな雰囲気が漂っている。

　幸い、町の周辺はライオンやヒョウの様な肉食獣 は現れないので襲われる心配はないらしいが、人気もない道なので、強盗団に待ち伏せなどさ れていたらひとたまりもない。そちらの方が歩くのに心配だったが、杞憂に終わった。

　バオバブの木には日中観光警察が配備されている。もちろん治安の維持というのもあるが、もう一つは周辺がゾウの群れの通り道になっているので、観光客に配慮しての配置らしい。 この当たりは明け方、夕暮れ時はバッファローも現れるらしい。バッファローは気性が激しいため、人間をド突くこともしばしばあるので、この時間帯は車で来た方が良いのだと言う。

　 自分がバオバブの木にさしかかった時、丁度周辺の藪の中で、バキバキと木の折れる音やガサガサと草や木に当たりながら何かがこちらに向かって来ている音がしていた。その音もズシリと来る音で大きな動物がいる事は直ぐにわかる。そしてその場にいた観光警察は音のする方向を指差し、「エレファント！」と叫んだ。

　バオバブの木の周辺は木々が生い茂り何がいるのか始めは分からなかったが茂みを裂くようにしてまず一頭のアフリカゾウが現れた。 初めて目の前で見る野生のゾウ、迫力満点の大きさで興奮した。

　ゾウは数頭で群れを作り行動していたが、子ゾウを連れていたせいか、我々人間に対してとても神経質になっていた。ゾウの間合いに入ると、親ゾウは耳をバタバタさせながらこちらを威嚇し、追い払おうと近付いて来る。

　ゾウは我々が走って逃げて、一定の距離を置くまで威嚇し続けた。 車で来ていれば、逃げる事も容易いが、我々にはそんな乗り物はない。逃げるには自分の足だけがゾウから逃げる唯一の手段だった。ゾウを本気で怒らせたら、それこそ擦り傷程度の怪我だけでは済まないだろう。にも拘らず観光警察は、ゾウに向かって落ちている石や棒切れを投げて、追い払おうとする。

　そんな光景を見ながらまるで原始人が石でマンモスと対決する姿が脳裏に浮かんで来た。そんな小細工 がゾウに効果的とはとても思えなかった。逆に怒らせるのではないかと心配する程だ。

　ある程距離を置き、ゾウの間合いから離れさえすると、、我々が叫ぼうとも、石を投げようとも、全く関心を示さなかった。流石「大物」は違う。少々の事にビクともしない。

エリア ビクトリアの滝周辺(ジンバブエ)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: マレーシア航空

森の中を歩いているとゾウの群れに遭遇。とにかくゾウはデカい！ゾウの間合いに入ると、子ゾウ連れて神経質なのか、耳をバタバタ威嚇しながら自分を追いかけて来ます。自分自身歩きできていたので、逃げ切ることができないので近づくことができません。こんな時に限って「写るんです」しかもっていませんでいした。

ビクトリアフォールズで宿泊した安宿。ドミトリーで一泊7ドル。ドミでは自分ひとりで独占状態でした。しかも安宿なのに、プールまで備え付けられかなり快適です。

ジンバブエから見たザンベジ川。川を挟んで向こう岸がザンビア