サファリランドの中にある町～ビクトリアフォールズ～ 野生のゾウに出会える町編その１

2004/04/15 - 2004/04/30

　ジンバブエきっての観光都市、ビクトリアフォールズは、その名の通り、ビクトリアの滝を擁し、更にボツワナのチョベ国立公園のサファリツアーでのベースにもなっているリゾートの町、そのせいか、頻繁に白人に出会う。もちろんツアーで来ている日本人観光客にも毎日出くわした。

　ジンバブエは当時経済破綻が深刻で、前述の通り、インフレ抑止のためなのか、有効期限のある紙幣を発行していた。経済が悪化するのと比例して治安も悪化し、首都のハラレでは犯罪に巻き込まれる人も少なくないという。

　そんなジンバブエにあってビクトリアフォールズだけは特別な位置付けになっている。治安維持の為に観光警察を配備し、至る所に警察官が立っている。ビクトリアフォールズはジンバブエで一番の外貨獲得の収入源でもあり、まさしくドル箱なのだ。その為日中町を歩くのに身の危険を感じる事も、ジンバブエの他都市と比べると少ない筈だ。

　私が訪れた四月は、ジンバブエでは雨期に当り、ビクトリアの滝は、滝から２キロ離れた宿からでも凄まじい水量の落下音が雷鳴ような大瀑音を轟かせている。

雨期とはいえ、日本のように蒸し暑かったり、シトシト雨が降るわけでもない。空気は乾燥し、燦々と太陽が照っていたかと思うと、バケツをかやしたような雨が突然降り、その雨の勢いの強さの為に傘は全く役にたたない。カメラなどの機材はナイロンに包んで鞄に入れ町を歩き、雨が降ればシャワーだと諦めてたれたほうが、まだ良いかもしれない。

　スコールは全身をずぶ濡れにしてしまうが、暫く歩いていると直乾いてしまう。つまりそれは日中の乾燥の凄さを意味する。それ故歩く際、気がつかぬ間に体の水分は乾き、脱水症状や日射病を起こすので、歩く際には水と帽子は必須だ。

ビクトリアフォールズという町は本当にこじんまりした町の為、少し歩くと町から外れ、そこにはサファリが広がっている。道が一本真っ直ぐにアフリカの大地を走り、それ以外回りには、自然より他に何もない。まるで町がサファリランドにあるようなものなのだ。町の中にヒヒの群れが現れたり、イボイノシシが何食わぬ顔で、人を恐れることなく現れることもある。もっとも驚いたのが少し町から離れた場所にゾウの群れが現れることだ。町の中心部からザンビア国境の方へとなだらかに下り坂が続いているが、その何もない道程を国境まで10～15分歩くと気づくが、道路にたくさんゾウのフンが転がっている。つまり道を歩いていると野生のゾウと遭遇する可能性があるのだ。実際、町の郊外を歩いていて二度程ゾウの群れに遭遇してしまった。

エリア ビクトリアの滝周辺(ジンバブエ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: マレーシア航空

町から少し離れると、こんな状態。ゾウやバッファローが現れます。

イボイノシシが出現！人間を恐れません。他にも公園で佇んでいると普通にヒヒが現れます。