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1961年11月12日(日)<br /><br />コンピエーニュの帰りに、ピエルフォンの城を訪ねる。<br />この城は、古い城を19世紀になって中世風に復元したものだが、小高い丘に立つ様子は、まさにお伽の国の城そのものである。<br /><br />城は12世紀ころの城塞にはじまり、14世紀の終わりに、オルレアン家のルイ王子が、この地に城塞形式の居城を建てた。<br /><br />その後戦乱を経て破壊され、廃墟となったこの城を1813年ナポレオンが買収し、1857年ナポレオン3世が、ロマンチックな昔風の城塞に再建する。<br />彼の目的は、自らの居城と同時に、招待客を喜ばすことだった。<br /><br />中世風なのは、外観だけでない。<br />各部屋には壁面彫刻、天井の装飾画、彫刻などがふんだんにほどこされ、中世のイメージが再現されている。<br /><br />ただしこれらは復元ではなく、想像の産物といわれる。<br />入口の馬車道に沿う城壁は、昔のものが残っている。<br /><br />この城塞風の建物は完成したとき、いまさらなにも中世の戦闘風なものをと、評判が悪かったという。<br />しかし最近では、その当時の城の構造や機能をよく伝えるものと、評価されている。<br /><br />城の前に小さな湖があり、魚を釣る人がいる。<br />フランスでは釣が盛んで、「釣り人の数は魚より多い」との冗談がある。<br /><br />湖の対岸から、森の木立を隔てての、城の眺めがいい。<br /><br />この城には「地下牢の戦慄−七人の奥方の首なしミイラ」という怪談があるそうだが、面白そうだ。<br />

1961年のパリ便り【596】ピエルフォン城の怪談

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1961/11/12 - 1961/11/12

7519位(同エリア8492件中)

1

5

ソフィ

ソフィさん

1961年11月12日(日)

コンピエーニュの帰りに、ピエルフォンの城を訪ねる。
この城は、古い城を19世紀になって中世風に復元したものだが、小高い丘に立つ様子は、まさにお伽の国の城そのものである。

城は12世紀ころの城塞にはじまり、14世紀の終わりに、オルレアン家のルイ王子が、この地に城塞形式の居城を建てた。

その後戦乱を経て破壊され、廃墟となったこの城を1813年ナポレオンが買収し、1857年ナポレオン3世が、ロマンチックな昔風の城塞に再建する。
彼の目的は、自らの居城と同時に、招待客を喜ばすことだった。

中世風なのは、外観だけでない。
各部屋には壁面彫刻、天井の装飾画、彫刻などがふんだんにほどこされ、中世のイメージが再現されている。

ただしこれらは復元ではなく、想像の産物といわれる。
入口の馬車道に沿う城壁は、昔のものが残っている。

この城塞風の建物は完成したとき、いまさらなにも中世の戦闘風なものをと、評判が悪かったという。
しかし最近では、その当時の城の構造や機能をよく伝えるものと、評価されている。

城の前に小さな湖があり、魚を釣る人がいる。
フランスでは釣が盛んで、「釣り人の数は魚より多い」との冗談がある。

湖の対岸から、森の木立を隔てての、城の眺めがいい。

この城には「地下牢の戦慄−七人の奥方の首なしミイラ」という怪談があるそうだが、面白そうだ。

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