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 <br /><br /><br /><br />私達のスーツケースは一番に出てきた。<br /><br />夜の空港はひんやり落ち着いていて、<br />静かに並ぶフランス人と一緒に<br />なんだかパリにこっそり忍び込んだ気分になった。<br /><br />ワゴンのドアが閉まる。<br />どう考えても外国なんだろうけど実感が湧かない。<br />だって何も見えない。<br />私たちがパリに来たなんてことをまだこの町は知らないんだろうな。<br />このままこの町にに滑り込んで、明日の朝、知らないふりしてパリと共に目覚めようっと。<br /><br />荷物を詰め終えたワゴンは走り出そうとした。<br />したけど、急に止められた。<br />何!?<br />警官らしき男の人が近づいて来て私達の運転手となにやら口論に。<br />私たちをおいて彼はそのままワゴンを降りてしまう。<br />2人が話し合っている間、私達の車には仲間の警官が一人近づいて来た。<br />警官なのか警備員なのかとにかく私たちを守る存在であって欲しいと願う。<br />だって彼の手には銃が…<br />初めて見た銃に一気に動揺してしまう。<br />彼は私達と目が合うとにっこり笑いかけてきたけれど、武器の前では笑顔も無力だった。<br />武力によって守られているという感覚がない私達にとって彼の笑顔はむしろ脅威だった。<br />ああ、ここは日本じゃないんだ。<br />こんなことで外国に来た実感をしたくなかった。<br />でもしかたがない。<br />…原因は、停めてはいけない所に車を停めたのを注意されて、運転手が口答えをした所、その態度をさらに咎められてしまった、…という事らしい。<br /><br />ああびっくりした。<br />急に身が引き締まる。<br />見せられた銃は、どんな忠告よりも応えた。<br /><br />私達とあと二組のカップルを乗せて、ワゴンが走り出す。<br />旅行会社のひとの説明をぼうっと聞きながら、窓の外のパリを探す。<br />夜の高速道路からパリのかけらを見つけるのはものすごく難しかった。<br />時々目に入る知らないメーカーの看板の光を目で追いながら、<br />やっぱり来てしまったんだなぁとぼんやり思う。<br /><br />一瞬、きらっとした物が目に入った。<br />!!<br />もしかして。<br />そして思わずつぶやいた。<br />「今のって…」<br />エッフェル塔だった。<br />エッフェル塔はキラキラ輝きながら全身で存在をアピールしてくる。<br />ちょうどキラキラする時間らしい。<br />初めてパリに歓迎された気分になる。<br />外国に来たのだという感覚に、パリに来たのだ!という実感が一気に加わった。<br />…うれしかった。<br />なによりエッフェル塔がまだ眠らずに待っていてくれたのがうれしかった。<br />ホテルに着くまで、そのきらきらを目で追い続ける。<br /><br />暗闇の中、なんとかパリの町に滑りこむことができて、第一日目がやっと終わる。<br />終わるけども、それは明日から始まるため。<br />興奮と疲れで頭も体もいっぱいだったけれど、何も考えずに眠ることにした。<br />すてきな夢は見なくていいから、明日がすてきな日でありますように。

ぶらりパリ☆その3~パリ到着☆闇の中の光~

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2005/09/16 - 2005/09/21

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トリ

トリさん

 



私達のスーツケースは一番に出てきた。

夜の空港はひんやり落ち着いていて、
静かに並ぶフランス人と一緒に
なんだかパリにこっそり忍び込んだ気分になった。

ワゴンのドアが閉まる。
どう考えても外国なんだろうけど実感が湧かない。
だって何も見えない。
私たちがパリに来たなんてことをまだこの町は知らないんだろうな。
このままこの町にに滑り込んで、明日の朝、知らないふりしてパリと共に目覚めようっと。

荷物を詰め終えたワゴンは走り出そうとした。
したけど、急に止められた。
何!?
警官らしき男の人が近づいて来て私達の運転手となにやら口論に。
私たちをおいて彼はそのままワゴンを降りてしまう。
2人が話し合っている間、私達の車には仲間の警官が一人近づいて来た。
警官なのか警備員なのかとにかく私たちを守る存在であって欲しいと願う。
だって彼の手には銃が…
初めて見た銃に一気に動揺してしまう。
彼は私達と目が合うとにっこり笑いかけてきたけれど、武器の前では笑顔も無力だった。
武力によって守られているという感覚がない私達にとって彼の笑顔はむしろ脅威だった。
ああ、ここは日本じゃないんだ。
こんなことで外国に来た実感をしたくなかった。
でもしかたがない。
…原因は、停めてはいけない所に車を停めたのを注意されて、運転手が口答えをした所、その態度をさらに咎められてしまった、…という事らしい。

ああびっくりした。
急に身が引き締まる。
見せられた銃は、どんな忠告よりも応えた。

私達とあと二組のカップルを乗せて、ワゴンが走り出す。
旅行会社のひとの説明をぼうっと聞きながら、窓の外のパリを探す。
夜の高速道路からパリのかけらを見つけるのはものすごく難しかった。
時々目に入る知らないメーカーの看板の光を目で追いながら、
やっぱり来てしまったんだなぁとぼんやり思う。

一瞬、きらっとした物が目に入った。
!!
もしかして。
そして思わずつぶやいた。
「今のって…」
エッフェル塔だった。
エッフェル塔はキラキラ輝きながら全身で存在をアピールしてくる。
ちょうどキラキラする時間らしい。
初めてパリに歓迎された気分になる。
外国に来たのだという感覚に、パリに来たのだ!という実感が一気に加わった。
…うれしかった。
なによりエッフェル塔がまだ眠らずに待っていてくれたのがうれしかった。
ホテルに着くまで、そのきらきらを目で追い続ける。

暗闇の中、なんとかパリの町に滑りこむことができて、第一日目がやっと終わる。
終わるけども、それは明日から始まるため。
興奮と疲れで頭も体もいっぱいだったけれど、何も考えずに眠ることにした。
すてきな夢は見なくていいから、明日がすてきな日でありますように。

同行者
友人
一人あたり費用
15万円 - 20万円
航空会社
JAL
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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