2006/07/04 - 2006/07/06
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ジオディオスさん
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ハバロフスクを発し、東シベリアの大湿原地帯と白樺タイガ林を駆け抜け、母なるバイカル湖を目指す、トレインアドベンチャー。気分は銀河鉄道999。
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ハバロフスクを出て、最初の停車駅がピロビジャン。駅舎の上の文字をよく見ると、キリル文字の隣に、見慣れない文字が。これはヘブライ語。今はピロビジャン共和国であるが、ソ連解体前はユダヤ自治州だった。旧ソ連時代に、ユダヤ人の入植が強制的に行われていた結果である。
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のどかな湿原地帯が続く。湿原帯に沿うように、鉄道は右に左に蛇のように蛇行しながら進む。このあたりは中露国境地帯。あの山の向こう側は、中国なのだろうか?
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鉄道と並行に走る道路を見て分かってもらえるかもしれないが、東シベリアでは、未だ未舗装道路区間がほとんどだ。おそらく所々デコボコも多いのだろうが、それでも現地の人たちは、土埃を巻き上げながら、ぶっ飛ばして走っている。余計なことかもしれないが、車は痛むだろうし、ガソリンスタンドはどこにあったのだろう?いかに東シベリアでは、鉄道が貴重かということが、お分かりであろう。
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東シベリア駅構内。シベリア鉄道の停車時間だが、20分から30分くらい停車することが多い。これは、いろいろ理由があるのだが、先ず、シベリア鉄道自体の水や食料・燃料を補給するため。第2に、長時間乗車する乗客のストレス発散や乗客の食料確保のため。第3に、万が一遅れたときに対処できるように、時間調整できるため。が考えられる。
車両が長いので、このくらい時間があると、乗り換えに焦らなくても良い。しかし、出発時には、日本のようにけたたましくベルがなるようなことは一切ない。だから、出発時間間際には、注意が必要だ。 -
乗客相手に自家製の食料を売っている。シベリア鉄道は旅客電車が少ないため、電車の入線時間に合わせて、売り子が来る。家で栽培した野菜類や自家製のピロシキや野菜の酢漬けを並べている。やはり各人によって味が違ったが、ピロシキはどこもかしこも油が強かった。
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次の駅まで数時間停車しないので、食料を調達しておかなければならないのだが、東シベリアの駅構内は、キオスクが1・2軒あるだけで、いたってそっけない。待ち時間は、自分の乗車している車両近くで、新鮮な空気や狭い空間からの解放感に浸っている。
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私が乗車していた時はずっと晴れていたが、このくらいの駅でも、プラットホームに屋根はなく、待合室さえなかったので、雨や雪の日は、乗客たちはどうしているのだろう?想像すると、ぞっとしてしまうが。。。ついでに申せば、出発のアナウンスもなければ、合図のベルも鳴らない。写真右中央の青い屋根は、食べ物など売っているキオスク。寒い世界に住む国らしく、30cm四方の小さい窓が開けられていて、そこから注文をして買い物をする。日本のように、商品を手にしながら、買い物は出来ない。
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食料の買出しのための停車時間は充分だが、売り子が少ないと行列もできる。ロシア語の会話が充分な水準ではないので、ぼられないように、数人がいくらで購入したのを確認してから買った。おおよそどの売り子も値段は同じであった。
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アマザル駅にて。いかにものんびりとした東シベリア駅の風景。電車の入線時刻に合わせて店を開き、出発すると、何処へか消えていく。
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上段左側3つがピロシキ。外観は同じでも、中身が違う。肉だったり、チーズだったり、ベリー類だったりする。パン生地は、給食で食べた昔懐かしいあげパンの味がした。下段左はレバー肉のミートボール。右はブリヌイ。中身は自家製チーズであった。袋入りは、野菜の酢漬け。ここには並んでいないが、私のお気いりは、ロシア風餃子のペリメニ。
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2日目の川の夕景。つい10年前だったら、カメラは没収されていたことだろう。なぜって?橋は、軍事施設と同じ機密扱いで、写真撮影に制限が加えられていたからだ。今も、時と場合によっては、没収される可能性もあるらしいが、私の乗車している時は、私がバシバシ撮っていても乗務員は何も気に掛ける様子など全くなかった。
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電車が右へトラバースしたら、いきなりこの美しい光景が目に飛び込んできた。すぐにカメラを取り出し、重い窓を目一杯開けて、シャッターを押しまくった。私が乗り続けたシベリア鉄道の車窓の景色でも5本の指に入るほど、綺麗な車窓であった。
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アマザル駅周辺のインゴダ川。時が川と同じように静かに流れている。水がとても澄んでいる。
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駅の入口には、写真にある踏み切り番のような小屋があり、電車が前を通り過ぎる時、制服を着た職員が表のベランダに立ち、○と書いてある札を持って、電車が通り過ぎるまで(だと思う)直立不動で立ちすくんでいた。厳冬期もそうしているのかなぁ?と考えると、これまた大変な仕事であると、つい同情してしまう。
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シベリアの駅は社会主義の名残からか、駅の中は武骨で、プラットホームには、屋根がなく、たくさんの高架線が駅の縦横に走っており、駅というより、さながら発電所を彷彿とさせる。
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西へ行くほど、大きな町が現れてくるが、それに伴って集落も大きくなってきた。しかし、まだこのクラスの町でさえも、道路は舗装されていない。
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