2006/08/05 - 2006/08/14
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八雲あかねさん
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バルセロナ編Part2は、別名「サグラダ・ファミリア編」。
とにかく、自分でも「アホかー!」と思うほど、これもサグラダ・ファミリア、こっちもサグラダ・ファミリア……
どれだけ撮ったんだ、と笑いたくなります。
というわけで、サグラダ・ファミリアのショップで購入したビジュアルガイドを片手に、分かる範囲で説明を入れつつ、サグラダ・ファミリア(聖家族教会)をお届けします。
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入場券を購入してから、まず一番最初に拝するのは、西側を向いている「受難のファサード」。
このファサードは1954年に建設が始まりました。
一見、荒削りにも見える直線的、鋭角的でシンプルなデザイン。
死には柔らかさなど不要とでも言うような造りに、ちょっと近寄りがたさを感じます。
彫刻を担当したのは、彫刻家ジュゼップ・マリア・スピラックス。
彼の創作する彫刻は、聖なる晩餐からイエスの埋葬まで、イエスが辿ったゴルゴダの丘までの道をあらわすS字型に配置されています。
全体像を撮っていれば、分かるんですけど、とりあえず見て分かると思いますが、下の彫刻が、十字架を背負ってゴルゴダの丘へ向かうキリストが2度目に倒れた場面、右手側で跪いているのがキリスト、真ん中にいるのはヴェロニカで、汗をぬぐうために彼女が渡した布にイエスの顔の跡が残ったということを、布を前に垂らして示しています。(イエスの顔を強調するために、ヴェロニカの顔は消されてのっぺらぼうです。ちょっと怖い)、一番上は、十字架に磔にされたキリストの場面。その足元の左側に跪いているマグダラのマリア、両手で顔を覆って嘆く聖母マリアとマリアを慰めるヨハネです。 -
福音書ギッシリと刻まれたブロンズ製の中央の大扉を抜けて、教会の中へ。
ガウディの「教会は瞑想の場所なので、教会内の光は必要最小限に抑えるべきである」という考えのもとに、教会内部の光はあくまでも芸術的効果を得るためだけに使われています。
ここのステンドグラスは、カタルーニャの芸術家ジュアン・ビラ・グラウによって作成されています。 -
大聖堂の丸天井。丸天井の隙間に、ガウディが考案した散光器がはめ込まれていて、太陽光をぼかし、丸天井の表面を照らす役目を果たしています。
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内部もまだまだ建設途中。
でもそのための足場さえ、教会の一部のように見えてしまうところが、サグラダ・ファミリアならでは。
ところで、この教会の柱を見て何か気づきませんか。 -
こっちの方が分かりやすいかも。
この柱、樹木をイメージして作られています。
途中で柱が枝分かれしているのが分かりますよね。
枝分かれしているのは、天井の重さを的確に支えるためですが、ガウディは教会の中に、森の静けさを再現しようとしたのだそうです。
言われてみれば、まさに森林の中にいる感じがします。そして樹上からふりそそぐ太陽の光…。 -
サグラダ・ファミリアの建築設計図です。
図面で見ると、この教会の計り知れない規模と、想像を超える複雑な構造にため息が出るばかり。 -
どの部分に嵌め込まれるものでしょうか。
一部分を陶器タイルで彩られた石が置かれています。 -
この写真では、柱が枝分かれする部分の特徴が見えると思います。
柱と柱のつなぎ目にあたる「節目」と言われる部分ですが、木の節目のようにも見えますよね。 -
教会内部を自然光で照らすために、ガウディは壁に大窓をたくさん作りました。
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自然光だけで、これだけの明るさ。
私たちは自然が持つ能力を忘れてしまっていたのかもしれません。 -
力強く上に伸びていくような中央部の柱とは対象的に、繊細な彫刻もまたサグラダ・ファミリア内部の特徴です。
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1時間以上並んで待って、エレベータで塔の上へ。
写真は、ファサードのピナクル。
頂上には、ギリシャ語の「神」の頭文字T、イエスのシンボルの十字架、そして聖霊を表すハトで表された聖三位一体が。
その下の植物は永遠の命の象徴である糸杉を表しています。 -
外観の奇抜さに目を奪われがちですが、神を信仰する場所として聖堂内は、その場所に相応しい彫刻デザインが展開しています。
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腐敗しない生命の木、糸杉。
ファサードは力強く天に向かって聳えています。
クレーンまでもが、何か勢いを感じさせるサグラダ・ファミリア・マジック。 -
ガウディは、バルセロナ市内でひときわ目立つ建物になるように、教会をデザインしました。
生誕、受難、栄光の3つのファサードにある鐘楼は、イエスの12使徒に捧げられたもの。
太kさ25メートルのピナクルは、司教のシンボルの司教冠、牧杖、指輪を表現しています。
一見、遊んでいるように見えるデザインでも、教会らしい意味を持っているんですよね。 -
キリストの肉を意味するパン、それを作り出す小麦とキリストの血を意味するぶどう酒を生み出す葡萄を表したピナクル。他にも、イチジクやリンゴ、サクランボといった聖霊が地上に撒いた果実を表現したピナクルもあります。
自然は私たちに生きるための糧を与えてくれているんですよね。 -
光と影。
スペインを旅してきて強くそのイメージを感じました。
光と影が綾なす世界は、ガウディが作り出した教会の中でも繰り広げられています。 -
塔から下を見下ろしてみました。
あらためて、この教会の「高さ」を感じます。 -
天辺の穴から自然の光がふりそそぐ。
自然の光って柔らかいものなんですよね。 -
複雑に組まれた足場。
教会の構造の複雑さが、こんな無骨な鉄筋でさえ、教会の一部のように見えてきます。 -
生命の木、糸杉には信者を象徴する白いハトがとまっています。
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窓枠の外に林が広がっているようです。
足場が外れたとき、ここにはどんな光景が広がっているんでしょうか。 -
鐘楼の内部が空洞なのは、あらゆる音符の音を再現できる筒型の鐘を設置するためです。
ガウディは鐘楼の金の音を教会と同じように完璧なものにするため、音響の研究をしたそうです。
音響効果が最もいい位置に全部で60個の鐘が釣られることになるのだとか。
サグラダ・ファミリアの鐘の音はどんな風にバルセロナに響き渡るのでしょうか。 -
こういう鐘楼の隙間を縫って、壁に音が反響し、ただ鳴るだけの鐘ではなく、交響曲のような音がバルセロナの町に響き渡るのかもしれません。
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身廊側面のファサード。
教会側面の壁は屋根の重圧から解放されて、壁そのもの重さだけを支えればいいように工夫されたので、軽やかなデザインが可能になりました。 -
この旅行記の表紙に使ったサグラダ・ファミリアの全景写真は、ここの池の向こう側にまわって撮りました。
ガウディのプロジェクトによれば、教会がよく見えるよう周辺は庭園にすべきとされていたそうです。 -
巻き貝?
鐘楼の内部には螺旋階段が取り付けられています。
見ての通り幅がとっても狭くて、人一人が通れる程度。すれ違うときは大変です。(ほとんどの人が降りるのに利用するだけなので、そういうことはありませんが)
ちなみに塔の階段は342段あります。 -
ぐるぐる螺旋を回っているうちに、自分でもどこの部分を撮ってるのか、わからなくなってきました。
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足場の向こうで、鮮やかな色彩の光を放つステンドグラス。
ここはおそらく位置的に後陣にあたる部分ではないかと思います。 -
ファサードは、さまざまな大きさ、形状の窓で一面に覆われています。
このたくさんの窓から差し込む光が、教会の内部に光と影の調和を生み出すのです。 -
受難のファサードの反対側に位置する生誕のファサード。
サグラダ・ファミリアで、一番最初にガウディが手がけた場所です。1894年に基礎工事が始まり、4本の鐘楼が立ち上げられた1930年に完成しました。
3つの門と4本の鐘楼で構成されている生誕のファサード。
3つの門は、中央がイエスを表す愛徳の門、右側が聖母マリアに捧げられた信仰の門、左側は聖ヨセフの希望の門です。
ここのファサードの彫刻の制作には、長年に渡ってガウディに協力した彫刻家ジョレンス・マタマラ、その息子のジュアン、カルラス・マニなど多数の人々がかかわっています。 -
柱の柱頭の上で、生まれたばかりのイエスがヨセフとマリアに見守られている、まさに生誕の場面。
彫刻家ジュアン・ブスケッツ作の彫刻群は、1958年に取り付けられました。
「死」をイメージさせる硬質な感じの受難のファサードとは対照的に、生誕のファサードは、命の誕生を喜ぶかのように、石は波打ち、なんだか生き生きとした躍動感に溢れているように見えます。 -
なんだか、とっても苦しそう……
海側の柱、聖ヨセフの柱を支える海ガメ。
ガンバレ……
ちなみに、反対側の山側の柱、聖母マリアの柱を支えているのは陸ガメです。
サグラダ・ファミリアの外観には、このほかにもカメレオンやカタツムリ、大小のトカゲにカエル、そしてサラマンダーなど、自然界に生きる動物たちがあらゆる場所に存在しています。
まさに、自然に魅了されたガウディらしいデザインといえます。
サグラダ・ファミリアの後は、こちらもガウディの遺作、グエル公園へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (5)
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- e.vitaさん 2006/10/08 17:09:51
- 初めまして。
- 足跡辿って来ました。
とても楽しくスペイン旅行記もさせてもらいました。
私が行ったのは冬だったので
空の青さが違うな〜〜と感心しちゃいました。
またじっくり見させてもらいます!
- 八雲あかねさん からの返信 2006/10/08 23:47:40
- RE: 初めまして。
- e.vitaさん、はじめまして。
スペインに行かれたことがあるんですね!スペインではどこが一番印象に残りましたか?
トルコ旅行記拝見しました。トロイやエフェス、パムッカレなど、すごく懐かしかったです!私もずいぶん前にやはり年末年始に行ったことがあるんですよ。
もともとは友人が行きたがっていた場所で、私はあまり期待していなかったのですが、実際に行ったら自分が一番楽しんでました(笑)
エフェス遺跡の図書館、あれは本当に目に入った瞬間に感動しますよね。
私が訪れた日はちょうど元旦だったかなあ、NHKのカメラが入っていたのを覚えています。ただ、まだ撮影時間ではなかったようで、準備中のスタッフが数名しかいませんでしたが。帰国して家族に聞いたところ、衛星中継をやっていたそうなので、時間さえ合ってたら、チラっとでも映ったかも!とちょっぴり残念に思いましたね。
e.vitaさんの旅行記には、私が訪れなかった場所もあったので、そちらも楽しませていただきました♪
- e.vitaさん からの返信 2006/10/17 11:57:28
- RE: 初めまして。
- スペインは1ヶ月のホームステイ
大学の卒業旅行で行きました。
やっぱりバルセロナが一番だけど
ダリの美術館があるフィゲラスも良かったかな?
トルコはなんだか旅行費の安さで行く事になったけど
かなり感動の毎日でした。
遺跡が好きな私としては涙物の旅になりました。
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- つーさん 2006/09/23 02:17:50
- 美しいです
- こんばんはつーと申します。
サグラダ・ファミリアの旅行記とても読みごたえがありました。
写真もとても美しくまるでその場にでもいる気分になりました。
4Travelトップページにたまたま掲載されていた写真から訪れましたが
こんなに綺麗な写真を見させてくれてありがたいです☆
夜分遅くですがとても見ごたえ十分でした、ありがとうございました!
では。
- 八雲あかねさん からの返信 2006/09/24 19:33:43
- RE: ありがとうございます!
- つーさん、はじめまして。
旅行記を楽しんでいただけたようで本当に嬉しいです!
サグラダ・ファミリアは、工事中の今の状態も含めて、すべてが芸術作品でした。
あれも写真に残しておきたい、あ、あそこも、ここも…と際限がなかったですね(苦笑)
あまりにもその大きさに圧倒されて、写真に残せなかったものもたくさんありましたが。それはまた今度訪れたときのお楽しみ、でしょうか。
つーさんも海外国内含めて、いろいろな所にいらっしゃってるんですね。
旅行記の「丸の内のカウパレード」、まさに私の勤務先周辺でもあるのですが、私が見かけたのは3、4体くらいでしょうか。本当はもっとたくさん展示されているんですよね。せっかくなので、ランチタイムに散策して探してみますね。
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