2006/08/05 - 2006/08/14
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八雲あかねさん
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マドリッドの南バスターミナルからContinental-autoのバスで約2時間、世界遺産都市トレドへ。
トラベラーの方からも「トレドはお薦め!」と伺っていましたし、「もし1日しかスペインに滞在することができないのなら、迷わずトレドへ行け」という言葉も聞いていたので、1日かけて行くことにしました。
そして昨日に続き予定より1時間遅れの出発…。
そしてこの日も暑かった…。
そろそろ到着かな?とバスの車窓を眺めていると、不意に視界に飛び込んでくるトレドの街。その威容。ただただ感動。
スペイン観光局でもらったトレドのパンフレットには「トレド市を満喫するには、一日では足りません。」とありましたが、半日ちょっとでも十分に満喫できた古都トレドで過ごした1日。
スタートはここ、ビサグラ門から始まります。
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
トレドへの入口ビサグラ門(Puerta de Bisagra)。
もともとはイスラム時代のもので、2本の円塔からなる門をくぐり抜けると、中庭のようなスペースがあります。
ちなみに、トレドのバスターミナルからこのビサグラ門まではかなりの上り坂。
場合によっては、ターミナルからバスを利用してトレドの中心地まで行かれることをお薦めします。
私たちは健脚自慢でもないのに歩きました。はい。 -
ビサグラ門からテクテク、レアル・デル・アラバル通りを行くと、右手側にサンティアゴ・デル・アラバル教会(Iglesia de Santiago del Arrabal)が見えます。
ガイドブックの説明では「その美しさから「ムデハルの大聖堂」と呼ばれるほどです。」だそうですが、外観からだけでは「その美しさ」とやらは不明…。 -
ムデハルの大聖堂を通り過ぎて、そのまま道に沿って坂を上っていくと、辿りつくのは「太陽の門」(Puerta del Sol)。
14世紀に市の有志によって建てられた、市内一美しい門です。 -
イスラム時代に作られたサングレ門。
血の門という意味から、何やらいわくありげな感じもしますが、市民戦争の時に破壊され、いまここにあるのはその後再建されたものです。 -
トレドで一番の高台にあるアルカーサル(Alcazar)。
カルロス5世時代には王城として使われていましたが、いまは軍事博物館と図書館を併設しています。
この日(月曜)は休館日ですが、図書館とカフェレストランは開いていました。
ここもまた工事の真っ最中。(写真は木の茂みや撮る角度などでゴマかしていますが、バリバリ工事中です) -
アルカーサルの一番古い東ファサード前に、タホ川の渓谷を見渡せる展望庭園があります。
ここから、向こう側とトレドを隔てるタホ川を眺め、その先に続く赤茶けた大地を見ていると、ここがかつて見晴らしのいいまさに軍事要塞のような町だったことが分かります。 -
下方に見えるのがタホ川。
その向こう岸に見えるの城壁は、サン・セルバンド城です。
舗装された道と車以外は、昔のままの光景なんでしょうね、きっと。 -
サンタ・クルス病院(サンタ・クルス美術館)。
もとはイサベル女王の後援で設立された孤児のための慈善施設。建築家コバルビアスの最高傑作とも言われています。 -
サンタ・クルス病院内の回廊。
ホールから入った瞬間に、思わずため息が出るほど美しい回廊です。 -
これもサンタ・クルス病院の回廊。
あまりにも素敵なのでもう1枚。
美術館でもあり、2階ではスペイン各地の色鮮やかなデザインのタイルや陶器などが地方ごとの特色の紹介とともに展示されていました。 -
トレドの大聖堂。
スペイン全国のカトリック寺院のなかで、最も権威のある大聖堂がここトレドのものだそうです。
さすがは世界遺産の町。
大聖堂の建設は1226年に開始されましたが、竣工したのは15世紀の終わり頃で(なぜ3世紀以上も放置されていたのかは分かりませんが)、そのあとも増改築が繰り返されたために、基本はゴシックでありながら、多くの建築家によって多様な様式が入り混じったものとなっています。
ちなみに右側がゴシック・ルネサンス様式のドーム型の塔。左側がフランボワイヤン・ゴシック様式の尖塔です。 -
大聖堂の内部。
中央礼拝堂の後期ゴシック祭壇装飾です。
複雑で重厚な彫刻がいかにもゴシック。 -
大聖堂の真向かいに建つトレド市庁舎。
2本の尖塔はバロック様式ですが、全体の様式はルネッサンスです。
この市庁舎の1階に観光案内所があります。
なかなか綺麗なお手洗い(servicio)があって使えるのですが、午後2時を過ぎると「シエスタ」でお休みになるので、開館時間にくれぐれもご注意を。
ここでデジカメの電池が切れました。Oh my God!
トレドの街並などをケータイで撮ったのですが、ちょっと画像がいまひとつなのです。スミマセン。
この後、グレコの最高傑作「オルガス伯の埋葬」があるサント・トメ教会にも訪れました、が・・・トレド旅行記はこれにて。
行きは2時間かかったバスですが、帰りは1時間強でマドリッドに到着。車中では爆睡してました。
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