長崎への旅（その２）～グラバー園と港周辺散策～

2006/08/24 - 2006/08/24

坂の街「長崎」でもとくにグラバー園周辺は、歩き甲斐がありました。ミッションスクールや十字架の教会など、建物が斜面に立体的に配され、見事な街並を構成しています。

修学旅行以来でしたが、ずいぶん前なのに、なんとなく思い出し始めました。大浦天主堂が奥のほうにあったのも記憶の隅にあったことを思い出しました。

エリア 長崎市(長崎)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JALグループ

（その１）より引き続きます。
長崎駅前より路面電車に乗って、石橋を目指します。途中、築町で乗り換えます。乗り換えの際には、乗り継ぎ券をお願いしましょう！

均一運賃で100円です。あいにく千円札しか持っていなくて、降りる際に、両替をお願いしたところ、500円玉と100円玉の入った紙袋が渡されました。なんと粋なサービスなんでしょう。

石橋からは「グラバースカイロード」という斜行エレベータを利用して一気に上昇です。

こんな眺めが拡がっていました。

歴史浪漫散策はここからスタートします。まずは「旧三菱第２ドックハウス」です。長崎では、三菱の存在の大きさがよくわかります。造船所の規模は驚くほど。100万トンドックまであるくらいですから。ここのベランダからの眺めは、まさに長崎でした！景色一望です。

グラバー園は坂を利用して公園が構成されているので、上から下っていくのが楽ちんです。

暑い日でしたが、受付でウチワを頂いて、景色に癒されました。

高島流和砲です。和の大砲。

旧オルト住宅。グラバー園がこんなにたくさん住宅があったとは。それぞれ個性的で、かつてどんな生活が営まれていたのか、調度品や家具、天井、柱などを見ることで、いろいろと想像が拡がっていきます。

感じのいいテラスです。こんなところでゆっくりと時間を過ごせたら、気持ちもリフレッシュです。

東山手の眺めです。かつては領事館や学校などが建築され、ヨーロッパ風の洋風建築が建ち並び、異国情緒あふれる街並みが形成されていました。いまも当時の様子を伺い知ることができます。

旧グラバー住宅。ここで大勢の外国人観光客と遭遇しました。大部分は入港中の大型客船からのゲストのようでした。お馴染みになったこのアングル！まさに観光写真です。

ここまで来るのに、坂を階段を降りながら、下りながら...。スカイロードを経由してきたので下り坂でした。暑い日だったので正解！

イタリア船籍の大型客船「コスタ・アレグラ」（28,430t）が入港していました。長崎にはすっかりお馴染みの船ですが、神戸ではまだ見たことはなかったので、新鮮に感じました。ユーロの国旗を付けていました。

マリア園の横の坂道「どんどん坂」です。古い石畳が情緒を醸し出しています。

大浦天主堂へと向かいます。

大浦天守堂は日本最古のゴシック建築様式の教会だそうです。

白百合とともに。
もっと百合をＵＰに近づけて、バックをぼかしたほうが良かったですね〜と反省。

ローマ法王、聖ヨハネパウロ二世もかつてここを訪れたのでした。

旧香港上海銀行長崎支店の建物で、記念館となっています。明治37年に建てられた洋館です。中はクーラーがよく効いて、非常に涼しかったです。また、それ以上によく手入れされた建物や調度品などは見応えのあるものでした。

明治の浪漫を十二分に感じさせる重厚さがあります。香港上海銀行は現在、日本では東京のみのようですが、以前は大阪の御堂筋にもあったことを思い出しました。かつての銀行はどこも、歴史を感じさせる建物が多かったことを思います。

国の重要文化財に指定されています。このようなアーチの建築がどのように作られるのか、３階でビデオを見ましたが、なるほど今以上にすごいな〜と思いました。

参考までに香港の香港上海銀行（HSBC）の建物はこんな感じです。

http://www.skyscraperpage.com/cities/?buildingID=197

「the world's local bank」ということですが、規模の面ではまさしくグローバルです。

香港では「成金」こそが評価されるとか。親の威光や財産で築いたのではなく。自らの努力と蓄積で勝ち取ったものだからのようです。日経新聞のインタビューにそんなことが。

「コスタ・アレグラ」（28,430t）です。ヨーロッパを感じさせる船体です。旧香港上海銀行長崎支店より。

いま気に入っている曲で、小椋佳さんの「船旅」という曲があります。ＮＨＫの「ラジオ深夜便」で何度も聞いているうちに好きになった曲です。

船旅に擬えるなら
兎に角に　私の船は
甘やかな港を後に
帆を立てて　錨を上げて
海に出た　荒ぶる海へ

煌めきの　宝探しか
安住の　島求めてか
行く先の　まだ定まらず
自らの　力も知らず
入り混じる　期待と不安

志同じくして　並び行く友に
出遭えるだろうか
心を熱く重ねて　連れ添える愛に
出遭えるだろうか

しみじみと味わっている歌詞です。アレンジ面では、ストリングスが微妙にいい味を出しているように感じます。

曲はさて置き、この日は日差しがきつく気温は35度近く。テラスからの眺めはこの通りでしたが、さすがに表を歩くのはしんどかったです。

船体後方からのＵＰです。非常に特徴的な後部です。

ついでに「船旅」の２番以降もどうぞ！

人の身は　ままならぬもの
何故かしら　時に無気力
情けない　怠け心が
忍び込む　漂流船と
成り果てる　恐れが襲う

海図無く　羅針盤無く
蒼臭い　未熟な知恵と
競い立つ　欲望たちと
我知らず　湧く情熱を
せめてもの　追い風にして

振り返って　悔いの無い
充実の海を渡れるだろうか
嬉し泣きできるほどの
悦びの場所を
抱けるだろうか


（写真は、水辺の森公園から見た女神大橋です）

船旅に　擬えるなら
兎に角に　私の船は
甘やかな　港を後に
帆を立てて　錨を上げて
海へ出た　荒ぶる海へ

（作詩・作曲：小椋佳）

期待と不安というよりも
毎日が不安と恐れと心配でいっぱいですが、
しかし、その中に平安があり喜びがあり、
また希望があるように思います。

期待と不安とは対局的なものというよりも
すぐ隣り合わせにあるようなもの。
幸せと不幸と思えるようなことも
意外と隣り合わせの中にあるように思います。

関係のない話になってしまいましたが、
船旅を聞きながら、ふとそんなことを思いました。

さて旅行記に戻りましょう！

18時近くになろうとするのに、レーダーも動いていなかったので、結局出航シーンの撮影は諦めました。

水辺の森公園です。うっすらと虹がかかっているのが見えますか。

長崎ならではの街並です。中心あたりに旧香港上海銀行の建物が見えます。

長崎ピースミュージアムです。さだまさし氏のライブコンサートの様子が上映されていました。

以前は長崎東急ホテルでした。いまは全日空ホテルに。

長崎滞在中、なくてはならない存在です。お世話になりました。

出島ワーフです。このあたり一帯はウォーターフロント開発で、瀟洒なお店やレストランがあります。

またすぐそばには大型ショッピングモールの「夢彩都」もあります。「you me」がキーワードで「ゆめタウン」として西日本に店舗展開しています。

http://www.izumi.co.jp/

休憩にはスターバックスもあるので有難いです。
夕食は４階（だったかな）のレストラン階でトルコライスをいただきました。エビフライ・ハンバーグ・ドライカレー・スパゲティ...とワンプレートにあれこれ付いていました。ボリューム満点ですが、若者向けでしょうか。ヘルシーと言うよりも、カロリーが気になります（笑）！

２日目の午後からは軍艦島へ行きました。上陸はできないため、海からの見学でしたが、丁寧な説明で、かつての島がどんなものだったのか、よく理解できました。

この旅行記へのコメント （4）

• まりんぼさん 2006/09/10 01:24:54

  またまた来ちゃいました(笑）

  crosswordさん、お船がお好きなんですね（にっこり）
  お船の写真がたっぷり！！
  私も長崎港にゆっくり行ってみようかなーーとつい思ってしまいました。
  
  一番のお気に入りの写真は　どんどん坂ですね。綺麗だなーどんどん坂。ザ・長崎って感じでいいですよね。
  
  まりんぼ

  crosswordさん からの返信 2006/09/10 09:12:43

  「いらっしゃ〜い！」(笑）

  まりんぼさんへ
  きのう、バラエティの「メチャイケ」でそんなコーナーもありましたが、
  またお越しくださり、有難うございます。
  
  どんどん坂を上から下っていると、下から写真を撮っている人が
  いました。自分が写っていいのだろうかと思いながらも、どんどん
  下っていきます。まさに「どんどん坂」じゃ〜！
  長崎の坂は趣がありますね。
  
  船は好きで、いくつものアングルを変えて撮っていました。
  出航が17時ということだったので、公園で待っていたのですが、
  まったくその気配なし。
  結局「夢彩都」へ行って、トルコライスを食べていたら、
  動き出し、出航！もう18時半になっていましたね。
  
  芝生に寝転がって公園からの見る港は、いいですよ。
  ただし、夏は暑いのでご注意を！
  
  crossword
  
  

  まりんぼさん からの返信 2006/09/13 00:54:39

  RE: またまた来ちゃいました(笑）

  坂（風景も？）撮る人って人が写ってる写真を好みませんか？なんか日常のとある風景みたいな?笑
  私も坂とかは人が歩いてる所が好きなんで、そのどんどん坂で撮影してた方もきっとそうなんですよ！！(決め付け・笑）
  
  「夢彩都」、私大好きですね！紀伊国屋あるし（笑）
  大人のお子様ランチ・トルコライスはいかがでしたか？あれ食べきるのきつくないですか?笑
  
  芝生に寝転がって公園から見る港…じゃ水辺の森は最高ですね。学生がいちゃついてない場所を陣取らなきゃ。笑
  
  まりんぼ

  crosswordさん からの返信 2006/09/14 06:02:26

  RE: またまた来ちゃいました(笑）

  まりんぼさんへ
  おはようございま〜す。
  今週は土日も出勤で、まだ週半ば！長いです〜。
  
  さてさて、写真ですが、以前は絶対に人物は入れないことを
  新庄（笑）、いや信条としていたのですが、
  あとからその写真を見てみると、なんか寂しいというか、
  人物が入って生活感があったほうが、実感がありますね。
  坂は、まさにそうです。
  
  「夢彩都」あまりに広すぎて十分まわれませんでした。
  高松に住む母親の近所には、同じ系列の「ゆめタウン」
  がありますが、こちらも巨大です。
  紀伊国屋入っていましたね。
  トルコライスはまさしく大人のお子様ランチ！
  旗は立っていなかったけど...。
  最初は調子よく食べてたけど、後半は
  しんどかったです。
  
  水辺の森はそういえば、そんなカップルがいましたね。
  青春してました。まりんぼさんも、まだまだ青春では！？