2006/08/02 - 2006/08/03
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SUR SHANGHAIさん
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この夏は、寧波周辺のお寺巡りをすることになったSUR SHANGHAI。
この日は、前日買っておいた長距離バスのチケットで天台山への玄関口、天台の街(城関鎮)へ。
天台山は、天台宗の総本山≪国清寺≫がある所。
山紫水明の清浄な仏国土を≪上天之台≫と言って、天台には「天に昇る」の意味があるのだとか。
国清寺は、隋の時代の智顗(ちぎ)が開祖。
元々は天台寺という名前だったのが、智顗が智者大師の号を授けられた時にこの国清寺と言う名も贈られたということ。
「寺が建つと国が清くなる」の意味があるのだとか。
歴史でも習ったことのある最澄はここで学び、日本の天台宗の開祖となった。
さて、どんなお寺さんなのか。
表紙の画像は、国清寺近くの道端で見つけた仏像の手の部分
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これが、前日寧波の長距離バス南站で買っておいた寧波→天台山へのチケット。
天台山は、寧波市のお隣、台州市の天台県にあります。
買った時に確かめておくのは、
●発車するターミナルと目的地
ここに出ている中心站というのは、寧波市の通達路181号にある客運中心のこと
●出発日と発車時刻(乗車日期、開車時間)
自分の希望と合っていれば、ひとまず安心。
あとは確認として見ておきたいのは、
○チケット料金 (票価)
○バス番号 (車次)
○座席番号 (座号)
○ゲート (検票口)
そのほかに注意事項として書いてあるのは、
当日のこの便に限って乗車可。
期限切れ、書き直し、汚損は無効になる。
キャンセルの手続きができるのは、チケットを買ったターミナル、乗車するターミナルのみ。
このチケットはレシートも兼ねていて、失くしても再発行はしてくません。
甬という字がこの画像だと左下と右上に見えていますが、これは寧波の略称です。 -
これが、寧波市の通達路181号にある客運中心。
南站から西寄りに6kmほど。
天台山行きの長距離バスはここから出ていました。ここも新しくて立派なターミナル。 -
そのターミナルにいた、寧波の小心君。
-
天台山までは2時間。
これだとトイレ休憩は無いだろうな、と思うのが正解。
ターミナルで用足ししていきましょう。
ティッシュ、ウェット・ティッシュは持参が吉。
売店もあるので、ついでに飲み物やスナックも仕入れて行くといいですよ。
あ、天台山行きのゲートに乗車開始の表示が出た。 -
真ん中のバスが天台山行き。
長距離バスもどんどん新しい車種が増えていくなあ。
座席はうんと大きくは無いけど、清潔・快適。
ただ、やっぱり運転はちょっと乱暴。 -
蒸し暑い気候には弱いSUR SHANGHAI。
冷房の効いた車内でウトウト。
道筋の風景もはっきり見ないうちに天台のターミナルに到着。
わ、ここも新しいターミナルだ。
寧波から2時間だし、寧波へ戻るバスは終日出ているので日帰りも可。
発車スケジュールを見ておくといいですよ。 -
SUR SHANGHAIは一泊しようと思っていたので、まずは宿探しに国清寺の参道近くまで。
右に見えるのが参道入口の牌坊。
左が木魚山駐車場。
この参道奥の国清寺そばにある天台賓館に泊まってみたかったんだけど…、 -
その参道は、牌坊をくぐった辺りから延々と工事中。
脇を歩くのも大変だ。
06年10月までには終了予定と言う話。
う〜ん、これじゃ天台賓館や参道沿いの宿に泊まるのもなあ…。 -
…というわけで、SUR SHANGHAIが泊まると決めたのは、木魚山駐車場に面した花麦地大酒店。
これは、シングル料金80元(朝食付き)のツイン。
部屋は狭いながらもこざっぱり。
エアコンもテレビ(日本の番組は見られませんが)もついてるし、浴室は広くて清潔。
お湯も水もちゃんと出て、これは安い!
と思ったら、夜中にエアコンが水漏れ。
エアコン止めたら部屋中カビの匂いになったのが残念。
もっと上のランクの部屋もあるので、そっちがいいかもです。 -
参道があの状態なので、別の道を知っているバイク・タクシーのおにいちゃんたちが
「国清寺まで5元!」
と言ってきましたが、この木魚山駐車場裏手にある参道代わりの農道を歩いて1km足らずなので、工事終了前に行く方は歩いてみるのがいいですよ。 -
国清寺に近づくと、参拝用品やちょっとした食べ物の屋台がずらり。
茹でトウモロコシや煮卵。
おばさんの前にあるのは、油揚げと厚揚げの中間のような大豆製品。
醤油味でおでんのように煮込んであります。
一つ1元。煮汁と一緒に食べるとおいしい。
「あれま、私の写真を撮るんかね。」
と照れ笑いのおばさん。 -
ここからが国清寺。
黄色い壁に黒々と書かれた『隋代古刹』。
創建は隋の時代でも、現存する建築物は清の時代に再建されたものが多いとか。 -
上の壁の裏手にまず見えるのはチケット売り場の標識。
有名なお寺さんだから高いかな、と思ったら5元。
7:00開門。16:00には門が閉められてしまうということなので、ご用心。 -
チケット売り場からまずは山門へ。
あれ、思ったより小さい。 -
これがチケット裏に出ている境内の見取り図。
この画像では中央右手の山門から入って、あとは山の斜面沿いに石段で上へ上へとお堂が続きますが、傾斜はそれほど急ではないので、のんびり歩けば大丈夫。
日本や韓国の天台宗記念堂もありますよ。 -
さて、境内へ。
ちょっと見ると、どれも同じような形の黄色の壁に黒い瓦のお堂。
内部はどこも撮影禁止です。 -
お寺に供える赤いロウソクは、どこに行っても溶けやすい材質のものらしく、流れ落ちたロウが鍾乳石のよう。
-
境内では井戸をよく見た。
今は使っていないんだろうけど。
覗き込むと、木の葉を浮かべた暗い水面。 -
最初に一番てっぺんの観音殿まで行って、その下にある薬師殿の瓦屋根を見下ろす。
遠くに見えるのは、参道脇に建つ隋塔。 -
階段部分を見下ろすと、龍の体のように波打った瓦が乗る黄色い壁。
-
外部者立ち入り禁止の門もいい風情。
-
ちょうどお昼時。
誰も通らない、お堂とお堂を結ぶ通路。
山の風、セミの声が流れていく。 -
羅漢堂の五百羅漢像もよかったけど、やはり写真撮影はダメ。
これは三聖殿の入口。
さっきからSUR SHANGHAIが探しているのは…、 -
イチオシ
王義之の筆によるという≪鵞≫の字が残る壁、なんだけど…。
あ、この柱の彫刻が見事。
この三聖殿を正面から右手に回ってみると…、 -
イチオシ
あ! あった!!
薄暗い壁に大きく≪鵞≫の字。
力強い筆の流れだなあ。
チケットの裏には三聖殿右横に≪独筆鵝≫と書いてあるところでしたよ。
拓本を何度もとられたらしく、墨の色が染み込んでいました。 -
もう一つ、SUR SHANGHAIが探しているものと言えば…、
-
この雨花殿という風流な名のお堂そばにあると言うお土産屋さん。
頼まれた買い物です。 -
雨花殿からぐるりと右手を見れば、これは可愛らしい鐘楼。
そのそばに…、 -
流通処と名の付いたお土産屋さん。
仏具、数珠、お線香、飾り物、お経CDがいろいろ。
数珠は珠の材質によって、数元から数百元まで。
VCDもありましたが、日本に持ち帰ってもシステムの違いがあって見られるとは限らないのでご注意。 -
魚楽園と名の付いた池にはカメも多数。
子ガメがスイッと顔を覗かせる池の面。 -
国清寺の外回りにある建物も黄色。
自転車通勤のお寺関係者も多いみたい。 -
ドドドドッとエンジン音を響かせてお寺の通用門に止まったのは一台のバイク・タクシー。
天台の街でお買い物を済ませてきたらしいお坊さんが降りる。
お買い物は何? と見れば、扇風機でした。 -
黄色い壁に若木の緑が映える国清寺。
-
その参道の国清寺に近い部分には食堂が並んでいました。
SUR SHANGHAIが入ってみたのは、庭先に木陰があるこのお店。農家の料理を出しています。
頼んだ湯面は、青梗菜、細切りの豚肉と薄焼き卵が入った醤油味。くせの無い味で○。3元也。 -
牌坊のあたりからずっと工事中の参道。
06年10月までには終わるとここでも言ってました。
国清寺そばの部分もこんな感じ。
でも、歩いて戻ってみようっと。 -
脇の部分も歩きにくい参道のそばには、さっきも国清寺から見えた隋塔。
早く参道の工事が終わるといいね。
さて、国清寺を見終わったSUR SHANGHAIは、次は智者塔院や高明寺、石梁瀑布へ行くんだろうとお思いでしょうが…、
SUR SHANGHAIは迷いに迷った末、天台山のほかの場所はパスして、天台山からは離れた所にある前童鎮という集落へ。
その前童鎮とは? については、この旅行記の次にご紹介することにして、天台山を去る翌日の朝の様子に続けます。 -
朝が来た。
前述した花麦地大酒店前の木魚山駐車場から臨時の参道になっている農道を国清寺方向へちょっとお散歩。 -
小川が流れる農道脇。
早起きの人が服を洗う姿。 -
山の間から日が昇り始める。
農道が国清寺方向へ続く先にはまた隋塔の姿。
虫の声、稲の香りのする懐かしい田舎の朝。 -
野菜の花の姿も久しぶりに見たなあ。
-
イチオシ
そんな農道の脇に、首の取れた仏像が一体野晒しに。
その手の部分。 -
そのそばには、仏具を造るお店らしき小さな建物。
その門口に置かれた頭部分。
伏目がちに何を見つめるのか。
ここで引き返して、天台山を去ることにしたSUR SHANGHAI。 -
イチオシ
花麦地大酒店のある木魚山駐車場そばから、天台の長距離バスターミナルまで7路のバスが通っていますよ。
所要時間20分ほどで料金は1元。
タクシーだと20元はかかる距離。
市場へ向かうらしい天秤棒を担いだおじいさんも乗ってくる。 -
イチオシ
そのバスに乗り合わせた人々。
こうして偶然乗り合わせた人々を見ると、
その日、その時、一瞬の時間、同じ空間で出会ったんだなあ…と旅の感傷を覚えるSUR SHANGHAI。 -
一瞬出会った人々も、天台の長距離バスターミナル前でそれぞれ散っていく朝。
この日の行き先も本当は迷ったSUR SHANGHAI。
スケジュール表を見ると、行き先候補の一つ≪石浦古城≫がある石浦行きバスがもうすぐ出発。
よし! 寧波へ戻る途中、石浦に寄ってみよう!
≪石浦古城≫の旅行記は、次編の≪前童鎮≫に続いてアップします。
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この旅行記へのコメント (3)
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- こんぱすさん 2008/12/12 12:12:15
- 天台山の国清寺について
- 来年、江南地方を回るときに、天台寺を訪ねてみたい気がしていますが、素人向けには建物は小さく、地味で、交通も不便な気がしますが、いかがでしょうか。
1、国清寺も写真で見る限りは、地味な感じですが、上海や蘇州の寺などと比較し何か特長はあるでしょうか。
2、杭州やニンポーから日帰りは可能でしょうか。
当方は色々なものに興味を持ち、分散していますが、聖地めぐりもテーマの1つです。ただ理系でしたので、全くの素人の興味だけです。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/12/14 11:21:36
- RE: 天台山の国清寺について
- > 来年、江南地方を回るときに、天台寺を訪ねてみたい気がしていますが、素人向けには建物は小さく、地味で、交通も不便な気がしますが、いかがでしょうか。
> 1、国清寺も写真で見る限りは、地味な感じですが、上海や蘇州の寺などと比較し何か特長はあるでしょうか。
> 2、杭州やニンポーから日帰りは可能でしょうか。
> 当方は色々なものに興味を持ち、分散していますが、聖地めぐりもテーマの1つです。ただ理系でしたので、全くの素人の興味だけです。
はじめまして。ご訪問、ありがとうございました。
お返事が遅れてすみません。
天台山国清寺を含め、寧波周辺のお寺さんは、知人の旅の下見を兼ねて行ってみたのですが、私自身は全くその方面の知識が無いので「天台山国清寺は有名な割りに地味なお寺さんだなあ。」と言う感想でした。
王義之の筆によるという≪鵞≫の字が残る壁もあるのですが、これもその方面に詳しくない私には猫に小判だったと思います。
上海、蘇州のお寺さんは平地にありますが、国清寺はちょっと山の雰囲気も感じられる場所にありました。
私が行った06年夏には寧波の市街地からバスで2時間ほどで、帰りのバスも終日出ていたので日帰りは問題ないと思います。
私の率直な感想としては、国清寺だけを目指して行くとちょっと物足りないような気がします。
私は周辺にある前童鎮という古い村や石浦という海辺の古い町へも行ってみました。個人的にはこれらの場所がよかったと思うので、よろしければ下記の旅行記もご参照ください。
前童鎮 http://4travel.jp/traveler/casa/album/10086529/
石浦古城 http://4travel.jp/traveler/casa/album/10086704/
- こんぱすさん からの返信 2008/12/14 12:18:11
- RE: 天台山の国清寺について
- > 来年、江南地方を回るときに、天台寺を訪ねてみたい気がしていますが、素人向けには建物は小さく、地味で、交通も不便な気がしますが、いかがでしょうか。
> 1、国清寺も写真で見る限りは、地味な感じですが、上海や蘇州の寺などと比較し何か特長はあるでしょうか。
> 2、杭州やニンポーから日帰りは可能でしょうか。
> 当方は色々なものに興味を持ち、分散していますが、聖地めぐりもテーマの1つです。ただ理系でしたので、全くの素人の興味だけです。
ご返事に対する御礼ーー入会間もないのでシステムを間違えているかもしれませんが、お礼を
天台寺の検索では2件のみで、お忙しいところを失礼しました。また正直な返答もありがとうございました。中国の仏教や道教の寺院は木造で残りにくいせいか、あまり大きい建物を建てる気は少ないせいなのか、びっくりするようなものは少ないようですね。
当方の海外旅行は、これから先細りの方向ですが、surshanghaiはご多忙でうらやましいかぎりです。今後も問い合わせをすることがあるかとおもいますが、よろしくお願い致します。当方の人気のないブログも見ていただきありがとうございました。
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