2000/07/04 - 2000/07/19
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buchijoyceさん
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オスロ
7月10日(月)
月曜日はほとんどの施設が休館だが、国立美術館だけは開いている。まず城壁を見て、船でビュグディ半島博物館めぐりに行く。ヘイエルダールのコン・ティキ号博物館、フロム博物館、民族博物館とみてまわる。「コンチキ号漂流記」は読んでいる。バルサ材の筏で5人の仲間と100日余り、太平洋を漂流した記録である。実験考古学と呼ばれ、世間をわかした。
ラー号もある。これにも興味を持って資料を読んでいる。実験とはいえ、こんな船でよくぞ太平洋を渡ったものだ。はるかな昔、先祖達の冒険心はいかばかりのものであったのだろう。何をよりどころに、大海原を渡っていったのだろう。
フロム博物館はナンセンたち冒険者達の館だ。アムンゼンやスットたちの南極点への探検、悲劇。子供のころ、何度も胸躍らせながら読んだ。
船で再び戻って、市庁舎内の壁画を見学、ここもガイドがつくらしいが、時間が無いから見せて、と係りに頼んで入場料を払い勝手に入る。ナチス・ドイツへの抵抗の絵が多い。しかし、迫力はいまいち。
正面のロータリーには同じ大きさトラや牛やブタの乗り物がアーチを描くように並んでいる。おもしろい。小雨が落ちてきた。雨の中、お母さんに連れられた子どもがそのひとつに乗っている。かわいい。
シティトレインで一回りし、地理を頭に入れる。
町で食事をする。そんなに一皿の量は多くなくて助かる。
王宮の衛兵の交代は13時半だ。どうでもいいのだが、それでも坂を走って登る。けっこうきつい。
美術館に行く。国立美術館は無料。ムンクの代表作は殆どある。
モジリアニの女性とセザンヌの木の絵が気に入った。
ここはカメラもフラッシュもOK。こんな作品をカメラOKとは、フェイクではないかと気になるほどだ。日本人団体客も多い。
ムンクの「叫び」は知っていて、その前で記念撮影している。どういう気なんだろう。来たと言うしるしなのだろうか。
美術に興味があってやってくるわけではないから、出て行くのも速い。人がいなくなったところで、私もカメラを向ける。フィルムは400。フラッシュはたかない。天井の照明がガラスに写って、これを切るのに苦労。照明の光がどこかに入るのは致し方ないが、影響のないところを探して撮る。
市電でフログネル公園へ行く。乗っているだけでまわりの人が「次ですよ」と声をかけてくれる。ありがたいことだ。この公園は彫刻家ビーゲランの彫刻を集めた公園だ。テーマは人の一生。だから人生のさまざまな時間が刻み込まれている。
広い。彫刻をさわっても乗ってもかまわない。
彫刻の上に乗って遊ぶ子どもたち、彫刻の姿を真似る子どもたち、ローラースケートで走り回る子供たち、何があったのか、噴水の前で頭を抱える子どもたち、見ているだけで。思わず笑みがこぼれてしまう。カササギがすぐ側まで来て、私が投げたパンくずを拾っている。もちろん一枚。
ムンクの代表作も見たことだし、明日早くベルゲンに発とうかと話をして、明日の急行の座席予約に行くと、明日の午前中の便は取れないと言う、取れるのは3時過ぎの便だけ。しかたなくそれを予約し、空いた時間ムンク美術館にいくことにする。
7月は旅行のシーズンのようだ。悪いときに来てしまった、という感じを拭えない。3時発だとベルゲン到着は10時近くになる。10時すぎからホテル探しも大変だ。
そこで、その足でRadisson SASホテルへ明日のベルゲンにある同系のホテルの予約に行く。予約は取れた。ホテルで食事をしてくる。トナカイの肉を初めて食べた。柔らかくて、美味しかった。
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