2006/06/08 - 2006/06/20
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captainさん
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塩野七生著「コンスタンチノープルの陥落」を当地テオドシウス城壁で読むことを主目標に据え、約10日間のトルコ見物。
イスタンブール パムッカレ エフェス サフランボル ハットゥサ カッパドキアにお邪魔したドキドキ個人旅行。その7日目
「ヨズガットからカイセリ経由のバスを選ぶ英断により、早めのギョレメ入りを果たした一行は、早くもカッパドキア滞在を満喫。岩窟教会のキリスト画前で仏陀印を、カッパドキアの平原を貫く道路で、スクーターによる「バリバリだぜ!」をキメる。ディナー先のレストラン店主と「カミカゼ」の話で盛り上がったことで、早朝に控えた気球飛行に不安を感じながらも、洞窟部屋の外では夜が白み始める。」
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Day7-1(準備段階の気球)
目覚まし時計で目覚めるものの、おそろしく眠い。四時。日が暮れるのは遅いが、夜明けも早い。外は早くも白み始めていた。寝ぼけた頭で身支度をして、テラスに出るが、寒い。「気球の熱で暖かいから、そんなに厚着しなくてもイイゼ!」と兄ちゃんは言っていたが、とりあえず長袖を選ぶ。
すぐにピックアップの車が到着し、乗り込む。10分足らずで離陸場所に到着すると、何社かの共有場所になっているらしく、大勢の観光客がチャイやコーヒーを片手に、寒そうにしていた。
名前を呼ばれカゴに乗り込む。係員は「1つのスペースに4人ずつです!」と言っていた(カゴは中心にボンベを搭載した操縦スペースがあり、4つの乗客用スペースがある。)が、離陸直前に追加されたスペイン人(多分)女性が2人乗り込んできて、我々とその隣のスペースは5人に。少々不安。イギリス人の船長が自己紹介。「気球の操作は微妙なバランスが要求されます。カゴの中で暴れたり、離着陸の際に急に飛び降りたりしないでね。」と注意を受ける。いいのか!?5人で!? -
Day7-2(離陸する気球から)
船長がバルブを捻り、気球が離陸。ドキドキ。後から乗り込んだスペイン人が大ハシャギ。早朝から。
離陸は一番ノリだったようで、小さな優越感を覚える。小さな男。
見る見る気球は上昇。「同じような景色なんだから、あんまりメモリ使わないでおこう。プロの写真家が撮ったモノの方がキレイなんだし、絵ハガキ買えば良いんだから!」と思っていたが、撮りまくる。キレイすぎて。 -
Day7-3(気球からの朝焼け)
前日は夕焼けビューポイントを逃してしまったので、朝焼けを堪能。嗚呼。
この辺で、早朝から気圧の変化を体験し、寝不足も相まって貧血気味になる。クラクラ。いや、高い所怖いんです。クラクラ。もしや迫害されたキリスト教徒の呪いか(Day6-9参照のこと)!クラクラ。スペイン人は大ハシャギ。 -
Day7-4(地面)
地面です。高度は上がったり下がったり。見所ではしっかり停止して、船長の解説サービス付き。
クラクラ。スペイン人は大ハシャギです。 -
Day7-5(ウチヒサル城塞 遠景)
城塞の上空には、まだ月が見えました。なかなか感動。
クラクラ。スペイン人は大ハシャギ。 -
Day7-6(Local cave house hotel 朝のテラス)
高度が下がり、地上スタッフの奮闘で無事着陸。安堵感。トイレに行きたいですが、シャンパンで乾杯。
ホテルまで送ってもらう。トイレに駆け込み、ちょっと休憩すると気分も回復。一安心だ。
ホテルのプールサイドで優雅な朝食を楽しんだ後、「カッパドキアワンデイツアー」のお迎えが。
意外にキレイな中型のバスに乗り込む。「中国人」「台湾人」「韓国人」に、我々「日本人」という、アジア連合と「From TURKEY!」という挨拶で笑いを提供してくれた巨漢(どちらも)のトルコ人カップル、バックパッカーなアメリカ青年3人というメンバーで、楽しいカッパドキア一日観光が始まった。遠足気分だ! -
Day7-7(キャラバンサライの門上部の装飾)
バスは、隊商宿跡に到着。男前爽やかガイド「アリ(またまた)」君の解説に耳を傾けつつ、
非常に美しい「門上部の装飾」が巨大な「お干菓子」(http://www.kanshundo.co.jp/sweet/dry/higashi.htm)
に見えてしまい、笑いをこらえる。(これに同感してしまう人のお便り、待ってます。) -
Day7-8(キャラバンサライ の壺を漁る。)
セルチュク朝の頃に始まった「隊商宿システム」は、キャラバンの一日の進行距離ごとに、隊商宿を設置。
到着日から3日間までの宿泊を無料とすることで、商売の活性化を促したそうだ。また、関税を徴収すると同時に、交易路の警備を実行し、盗賊や強盗による損益はセルチュク朝が保障するという、世界史上初の保険制度を設けたという。大航海時代に始まったとされる保険制度に先駆けての発明であることに驚いた。
「それだけ経済活動が盛んなところだったんだから!」と壺を漁るが、何もなかった。写真右が噂のトルコ人カップル。ここで「キャラバン/ブライアンセッツァーオーケストラ」を聴こうとするが、i-podを手荷物に入れるのを忘れていた!無念!ただ、かつて賑わった隊商宿も今では荒涼とした雰囲気が寂しい。ここでは地味なデューク・エリントン楽団によるモノの方が良さそうだった。 -
Day7-9(岩窟住居)
昨日のギョレメ博物館でたっぷり見学した岩窟住居を見学。「牛の糞などの堆肥を乾燥させ、冬は燃料として使っていました」とアリ君の説明のあったモノを踏みかける。
なぜか、向かいの幼稚園の先生がキュウリをくれたり、アメリカ青年トリオがバス出発の時間に戻らなかったり。楽しいハプニングも。(運転手はブチギレ) -
Day7-10(STAR WARS!)
「あれがスターウォーズのロケ地であったと噂される有名な場所です!」と説明され盛り上がる!
「しかし、それはやはり噂に過ぎず、いくつかのカットの背景合成(VFX)で使われただけ、というのが真相のようです。でもトルコ版スターウォーズのロケ地であったことだけは確かですよ!ワハハ」と続く!
それが見たいわ!
しかし、なかなか惑星タトゥイーンな雰囲気だ!むしろ全体的にそうですが。
一応荷物リストには入れていたのだが、航空機には武器を持ち込めないから(かさばるから)という理由で断念した、トイザラスで3000円ぐらいで手に入れたライトセーバーは、やっぱり持ってくればよかった!あれが無くては真のジェダイとはいえないが、せっかく来たのでエアセーバーを構える。
May The Force be with you!!! -
Day7-11(ウフララ渓谷の岩窟教会 内部の壁画「東方の三賢者」)
バスはカッパドキア地方の南端部、「ウフララ渓谷」ハイキングコース入り口へ。乾燥しているこの地方の風景の中に突如として緑に覆われた谷が出現し、驚いた。
ここから約3kmのハイキング。ますます遠足気分さ。入り口から長い階段を下ると、またまたキリスト教の岩窟教会が。定番の聖書のエピソードを描く壁画。ここのは特にたくさんの種類が残っていて面白かった。
個人的に好きな「東方の三賢者」を発見し、興奮する。(その理由。この下は興味がある人だけ読んで下さい。長文且つ退屈だと思います)
余談2
「東方の三賢者」は「マタイによる福音書」に登場する、救世主生誕の際に幼子イエスを祝福した人達だ。
彼らが、乳香、没薬、黄金をそれぞれ携えイエスに捧げたというエピソードで、これはクリスマスプレゼントという習慣の起源となった。だが、ここにも「十字軍」「魔女狩り」「異端審問」と非常に排他的だったキリスト教の体質が潜んでいると考えている。「東方の三賢者」はもちろん日本語だが、それは英語「three wisemen」 又は「three kings」を訳したもの。もちろんこの時代、英語(古英語)は蛮族の住む辺境の地「ブリタニア」の地方言語に過ぎなかった(成立していたかも怪しいけど)。旧約聖書はヘブライ語で書かれているが、新約聖書の一部である「マタイの福音書」は、ギリシア語で書かれている。(ローマ帝国時代でも公式文書や一般的な文語は、公用語のラテン語ではなく、ギリシア語で書かれることがほとんどだった。)原文で「東方の三賢者」の下りは「東から来たMAGIが」とあるだけだ。文章自体はギリシア語だが[MAGI]はペルシャ語で、後の「MAGIC」の語源にもなった借入語だ。MAGIとは、イスラム教成立以前にペルシャ帝国全域の中東で信仰されていた「ゾロアスター教(拝火教)」の神官のことで、ここでも描かれている「とんがり帽子」は彼ら独特の装束の一部だ。彼らの得意技は「占星術」。エピソードの中でも、彼らを東方(おそらく現在のイラク)からナザレ(現在のイスラエル南方)に生まれた幼子イエスの元まで導いたのは「星の動き」だった。
長々と説明してしまったけど、つまり時間と翻訳課程が「ゾロアスター教の神官である「MAGI」」を、「賢者」または「王」としてしまっていることに注目したい。異教徒の、それも指導階級の人間に「神の子」イエスが祝福されたエピソードが、なぜ歪曲されたのか。ここに排他的なキリスト教徒の体質の影を見てしまう。キリスト教の母胎となったユダヤ教は完全な選民思想が根幹にあった。他宗教を徹底的に廃し、異端を徹底的に攻撃する。ピラト(ユダヤの民族自治を監督するためにローマ帝国が送った、当時の総督)にイエスの処刑を迫ったのは、他でもないラビ達(ユダヤ教の神官)だ。排他的な人々は、当然トラブルを起こしやすい。あなたの隣人が「我々の神は、あなたを救わない。そしてあなたの神はまやかしに過ぎない。」と叫んでいれば、当然いい気はしないだろうから。「迫害されたキリスト教徒が」と、この壁画の由来を聞くとき、我々は「いやーん、かわいそう!」と迫害者のイスラム教徒を悪役に仕立て、困難に耐えて芸術を残したキリスト教徒に感情移入しがちだ。だが善悪の観念を少し遠ざけてこれらの事象を鑑みれば、今世界が見ている対立の起源も、案外こういう所に潜んでいるのかもしれない。と、思ったりした。 -
Day7-12(ウフララ渓谷 (岩の前に地元の少年が映っていますが、心霊写真ではありません。念のため))
ウフララ渓谷の木々の間を抜ける、非常に気持ちのいいハイキングだ。地元の人が「涙の木」と呼ぶ樹木がたくさんあり、近くを通るたびに細やかな水滴を浴びる。マイナスイオンっぽい!
岩の間をくぐり抜けるアドベンチャーや「伝書鳩を飼ってた」という窪みをたくさん備えた住居跡を見物したり、
なかなか楽しいハイキングの終点ではランチが待っていた。これまた気持ちの良い川沿いのテーブルで、ノリ的には貴船の川床ですね。 -
Day7-13(デリンクユの地下都市)
いよいよ、このワンデイツアーのハイライト「デリンクユ」の地下都市へ。
これは説明の必要は無いと思いますが、ヒッタイト人、ギリシア人(ビザンツ人)、トルコ人のそれぞれが、時代と支配の移り変わりとともにこの地下都市を、それぞれが利用、増築したことでこのような巨大で複雑な構造が出来上がったという説明に歴史ロマン。複数の民族の共同作品だ。
「この奥の階段からの入り口(写真奥)。あれが低く、狭く作られているのは、前傾姿勢で入って来る侵略者の首を容易に切り落とすためでーす!」いやー、物騒ですねー。
「通路両側の壁にあるこの窪み。これは居住者だけが闇の中で動けるようにする細工なんです。敵はそれを知りませんから、動けなくなってしまうんですよー」
いやー、知恵ですねー。
「これは地上にいる見張りとの通信用の穴です!こんな風に。。。。「チャイ2つ!!!!」」
いやー、お茶目ですねー。
「ここからはすぐに迷っちゃうので、しっかり僕をフォローしてくださいねー。迷うと出られませんよー。」
いやー、怖いですねー。
「実は僕はこないだ大学を卒業したところで、今回のガイドで3回目になります。間違った説明があったら、ごめんなさいねー」ここで言うな!
※「ここで言うな!」は日本語でつっこんでおきました。地下都市に響くツッコミに、セルフでウケてしまいました。
あと、巨漢トルコ人カップルのレディーのお尻がつっかえないかとハラハラしました。
楽しいアリ君のナイスガイドのおかげで、「インディージョーンズのテーマ」を口ずさみながらのワクワク地下都市探検となりました。 -
Day7-14(鳩の谷)
バスの中ではアリ君の後ろに座っていたので、色々と質問する。
「「ジェッディンデデン」の歌の歌詞はどんな意味なの?」
「ジェディンデデンはオスマントルコ軍の有名な行進曲の一つで、「先祖も、祖父も」という意味です。歌の内容は、「我々の先祖も、そして祖父達もトルコ民族の栄光とプライドのために戦った。」といったものです。つまり、トルコ民族の自尊心と栄光への賛美歌のようなものですね。」
「パシャ、ってどういう意味なの?ハイダルパシャ、とかムスタファパシャとか、よく耳にするんだけど」
「「パシャは、 軍隊の中の高い階級を表す単語です。英語の「General」に似ていますが、少し違うんです。もっと、フィジカルな強さが含まれますね。」
と明快な説明を受け、旅の疑問が解決。大学で英語とトルコの歴史をしっかり勉強したそうで、「さすがガイドさんだなー」と感心する。しかも男前だし。彼の「トルコの歴史はとても興味深いですよ」という言葉に、帰国後のオスマン関係の読書を誓った。アリ君とまたまたジェッディンデデンを口ずさみ、はしゃいだりしていると、バスはピジョンバレーに到着。
キノコ岩を中心とする奇岩地帯のパノラマを鑑賞。「わーい、キノコ岩だー。」しかし恐ろしいことに、昨日のスクーターライド、今朝の気球飛行で、この景色に完全に慣れてしまっているっ!「わーい、キノコ岩だー。」
バスに戻ると、アリ君がマイクを使って「ここで、みなさんに悲しいニュースがあります。日本から来た私たちの友人に「グッバイ」を言わなければならないのです。」と説明した後、ギョレメ村にバスが到着。他の参加者とも終始和やかで楽しい雰囲気の中で一日を過ごしたので、「再見ー」などと挨拶すると「サヨナラー!」と返してくれたり、感慨深かった。
お願いした通り、17:00過ぎ。いやー。楽しかったなぁ。
宿で各お支払いを済ませ、テラスでダラダラさせて貰っていると、
約束の五時半を10分程過ぎた頃にイスタンブール行きの航空券とカイセリ空港までのシャトルを頼んでおいた「ARGEUS TRAVEL」からのメルセデスのバンが到着。思わぬ高級車の到着にワクワク。「まさかこれがシャトル?」
ギョレメ村を出発し、ユルギュップにあるオフィス前に停車し、少々待機。
程なくドライバーの兄ちゃんが戻り、「おめでとう!もう一組のゲストがキャンセルになったんだ。ようこそプライベートシャトルへ!」と、笑顔でメルセデスを発進させた。
Local cave house hotel 60YTL
気球ツアー 220USD(一人)
カッパドキア1day ツアー 50YTL(一人)
イスタンブール行き 航空券とシャトル 123 USD(一人) ※事前購入 -
Day7-15(トルコ航空 ジャンボジェット)
メルセデスが荒野を駆ける。さすがのサスペンションと革張りシートだ。
車中で航空券を受け取る。途中、前方の道路上に何かを発見。70cmほどある陸ガメだった!
ドライバーの兄ちゃんは停車して陸ガメを助けるナイスガイ。
高級車の乗り心地に、寝てしまったHoneyをよそに、兄ちゃんとおしゃべり。
「日本の女の子ってカワイイよなー。俺も大好き。」またまた人気の日本人女性。
「ロシアの女の子もカワイイんだよ。ロシアでは男性が足りないんだって。男女比率が4:1らしい!(ホントかよ!)ロシアに行ったら俺たちモテモテだね。」「行こう行こう!」とか、楽しい男の子の会話で盛り上がる。
そうこうしているうちに、約1時間半ほどでカイセリ空港に到着。
帰り道は、到着ゲストを乗せるらしく、空港内部まで案内してくれた。
しかし、ここで驚愕の事実が!我々が乗る予定だった、ここカイセリを20:30発予定の飛行機が、上空の悪天候のため、イスタンブールで足止めになっているらしい!空港内部はかなり混雑している上、トルコ航空カウンターには、クレームでプンプン怒っている人達でいっぱいだ。この空港は英語の案内がかなり少なく、英語による案内放送も聞き取り難い。気の弱そうなインフォメーションカウンターのお姉さんだけが頼りだ。地元のおじさんに席を勧められたり、売店を見物したり、カフェで休憩したり、インフォメーションカウンターを往復したりで時間を過ごす。この旅始めての「退屈」を感じる。
これはもしや、迫害されたキリスト教徒の呪い?仏陀印を結んだのがそんなに気に入らなかったのか!(Day6-9参照のこと)カッパドキアでの早朝からの大冒険で、結構疲れていたので、これには参った。写真もブレまくり。
結局、飛行機に乗ったのは日を越えた午前1時前。約4時間半遅れのフライトだった。
イスタンブールに到着後、ツーリストっぽい白人女性の乗客が乗務員とやりあっていた。「この遅れに対しての謝罪はないの?バカにしてるの?」とか。やり合う元気も無いので早々にタクシーに乗り込み、予約しておいたホリデイインへ。延着によりメトロやトラムの終電は過ぎてしまっているので、タクシークーポンぐらいはねだっても良かったかもしれない。
チェックイン後、即寝したのは四時前だった。
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