1961/10/26 - 1961/10/26
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ソフィさん
1961年10月26日(木)
人気のないポワチエ駅で列車を待っていると、やがてパリ・オーステルリッツ駅行の車が、ボルドー方面からやってきた。
案内放送もなければ、行き先案内も見当たらない。
本当にパリまで行ってくれるのかと不安だったが、とに角行けるところまで行こうと腹を決めて、乗車した。
中は空席だらけで、もちろん私のコンパートメントは一人だけである。
隣のコンパートメントも、その隣も、誰もいない。
日が暮れても、電灯が点かなかった。
真っ暗の中で、窓外を去り行く灯りを、不思議な感じで眺める。
それでも19時半を少し過ぎて、列車は無事終点に着いた。
ところが、メトロがまたストなのだ。
今度も、根気良く待つことにする。
散々待たされた挙句やって来た電車でプラス・ディタリーまで行き、また乗り換えに待たされる。
メトロの電車はいつもの数分の一しか走っていない様子である。
最後の乗り換え地点ダンフェール・ロッシュローでは、ついに根負けして一駅歩くことにする。
私の部屋があるシテ・ユニヴェルシテール(大学都市)に着いたのは、22時だった。
疲れたが、久々に自分のベッドで休息をとれる事は、何より嬉しかった。
ストなのに、列車が一本だけ運行されている。
それなりに便利でもあるが、日本ならば客が殺到して、大変なことだろう。
しかし誰も、文句を言っている様子が見えない。
労働組合への理解なのか、諦めなのか。
国鉄職員の姿は、ほとんど見かけなかった。
だが終着駅ではチャンと集札して、ただ乗りは出来ないようになっていた。
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