2006/05/11 - 2006/05/11
900位(同エリア1089件中)
猫熊堂さん
今年も、「あしかがフラワーパーク」に、ライトアップされた藤を見に行ってきた。
(写真は、古代蓮の池に映る夕暮れ時の大長藤棚)
大藤、大長藤、八重黒龍(八重藤)は、昨年と比べて枝が伸び、ひとまわり木が大きくなったような印象である。 花もちょうど見ごろで、見事だった。 ただ、例年と比べると、花房が少し痩せて花の密度が低めであるような感じがした。昨冬の寒さと乾燥が影響しているのだろうか?
園内の花は、全般に開花時期が例年より少し遅れているようで、いつもの年なら今頃は散り始めているむらさき藤やクルメツツジの花がまだ残っていた。 メインの藤以外にも、石楠花やクレマチス、ルピナス、ポピー、ハナビシソウなど、多くの花がちょうど見ごろを迎えており、全体としては、かなり充実感がある、お花見になった。
所要時間は、約2時間、園内を歩いた歩数は、約5500歩だった。
◆ あしかがフラワーパーク ◆
○ 場所
〒329-4216 栃木県足利市迫間町607
TEL.0284-91-4939 / FAX.0284-91-4587
地図(Mapファン)
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.31.30.9N36.18.41.0&ZM=8
○ 開園時間
基本は、9:00 〜 18:00
(季節によって変動あり。ウェブサイトで確認してください。
http://www.ashikaga.co.jp/fee/index.html )
○ 入園料
通常期 大人300円〜700円 / 小人200円〜400円
大藤まつり期間中
大人800円〜1300円 / 小人400円〜700円
12月〜2月 入園無料
クリスマス・イルミネーション期間 [PM4:30 〜 PM9:30]
大人300円 / 小人200円
(花の咲き具合によって料金が変動。ウエブサイトで確認してください。
http://www.ashikaga.co.jp/fee/index.html )
○ 交通
東北自動車道・佐野藤岡I.C(約15分)
東北自動車道・館林I.C (約25分)
北関東自動車道・伊勢崎I.C(約60分)
東武鉄道伊勢崎線・足利市駅より車で(約20分)
JR両毛線・足利駅より車で(約18分)
JR両毛線・富田駅より徒歩で(約10分)
※ 時間の目安は通常期。藤の時期は混雑を覚悟。
○ 駐車場
パークに隣接する無料駐車場あり
藤の時期には大きな臨時駐車場(無料)もできる。
○ サイト
「あしかがフラワーパーク」公式サイト
URL: http://www.ashikaga.co.jp/index2.html
(↑開花状況・開園時間・料金・地図など、詳しく載っています)
※ 入場券の半券が、次回の割引券になっている。 次は200円引き。
(大藤まつり終了後〜11月30日までの期間限定)
※ 同パークのメールマガジンの会員(無料)になると、割引特典あり。
入園料=1人につき100円引き、お土産用の「藤まんじゅう」=10%引。
詳しくは、http://www.ashikaga.co.jp/member/index.html
「あしかがフラワーパーク」は、“花たちを魅力的に見せる”ことに心が砕かれ、園内の隅々まで良く手入れされ、1本1本の花がそれぞれとても大切にされている感じがする。 そこが、本当に気持ちが良い!
夜間のライトアップは、藤の時期とクリスマスの2シーズンだけだけれど、藤の季節だけでなく、いつ行ってもお花が咲いているように設計されている。 5月末〜6月のバラ、7月〜8月中旬の古代蓮、7月末〜10月の熱帯性スイレン、秋のアメジストセージなど、それぞれ見ごたえがある。
<追記>
あしかがフラワーパークの園長で樹木医でもある塚本こなみさんの仕事の様子を、5月25日にNHK総合で放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀 第16回 - 藤の老木に命を教わる - 」で、垣間見る事ができた。
NHKのホームページ (“さわり”が載ってます。)
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060525/index.html
塚本さんは、毎朝、園内の1本1本の木を丁寧に見て歩き、異常の兆候が無いかどうかチェックしている。 この園を見て歩くと、とても強く感じる“木も花も、1本1本がとても大切にされている”という感覚は、塚本さんの仕事に臨む姿勢だったのだ。
大藤の、あの見事に長い花房は、春先に花芽をひとつひとつ確認して間引きし、残した花芽に栄養をゆきわたらせることで作り出されるものだそうだ。
今年は、開花宣言直後の4月24日に足利地方に雹(ひょう)が降り、藤の花芽が被害を受けたとのこと。 TVには、無残に地面に叩き落されたつぼみのついた花柄が沢山映っていた。 “花房が少し痩せていて花の密度が低め”と感じた原因は、どうやら、この雹のせい、らしい。
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入園すると左手に見える最初の白藤。
こういう“仕立て”の藤が、「あしかがフラワーパーク」の特長のひとつ。他では、ちょっと見られません。 遠目だと小ぶりに見えるけれど、近づくと、かなり大きい。
背後のクルメツツジも、今が見ごろ。 -
黄花藤(キバナフジ)のアーチ。
これは短い“アーチ”だけど、園内には長い“トンネル”もある。
きばな藤は、フラワーパークでは新顔の方なので、まだトンネルはところどころしか“トンネル”になっていません。 数年後に期待。 -
きばな藤。 藤より花はやや小ぶり。
因みに、キバナフジは、藤に良く似ているけれど、藤とは別種のようです。 -
園内のそこここに草花が植えられている。
今年は、ルピナス、ポピー、ハナビシソウが、ボリューム大。
私たちは、藤のライトアップを見たくて夕方から行くのだけれど、草花は、やっぱり昼間の方がキレイだと思う。 ハナビシソウは夜は花を閉じちゃうから。 -
手前のルピナスは、クルメツツジにカラーコーディネイトされているの。
“お花を魅力的に見せる”ということに心が砕かれているのが、良くわかるでしょ? -
クレマチスも今が盛り。
白、紫、紅、さまざまな花の色。 大輪、小輪、八重、とんがっているの、花の形もさまざま。 どれも物凄く勢いが良くて、見事!
白い「スノーホワイト」や紅色の「リトルマーメイド」など、ディズニー系の名前がついているのも面白い。 -
石楠花(シャクナゲ)も沢山ある。
-
ここにある石楠花の大多数は、たぶん外国産の品種なのではないかと思う。(違うかなぁ?) とにかく、 多様である!
(もっと青みがかった色のものとか、白っぽいのとかも写真を撮ったんだけど、手ブレしてマシタ。ゴメン) -
園内には、このように休憩スペースが設けられている。
ここに座って、ゆっくり八重藤を眺め、香りに酔うのだ。
この場所は、6月頃には、ハナショウブの舞台になります。
(写真が微妙に手ブレでごめんなさい。) -
何だ、これは!
まるでこの一画だけ雪が降ったよう。 -
「雪」は、オオデマリの花びらでした。
オオデマリの花をアップにすると、こんな感じ。
花房は1つが大人の女性の拳ほどもあり、丸くて、まるで鞠のようなのだ。 で、大手鞠(オオデマリ)。 -
「白藤の滝」
こちら側は遊歩道に面しているけれど、反対側は池に面している。 -
日が傾いて、「大長藤」の棚に灯りがともる。
-
「大長藤」 藤棚の下に入る。
日は暮れてきたけど、まだ空に青さがあるね。 -
「クルメツツジの路」
藤の見ごろに、こんなにクルメツツジが咲いているのは珍しい。
いつもの年ならツツジは花が終わりかけている時期だ。
クルメツツジの路は古代蓮の池に面している。池の反対側は「大長藤棚」 -
古代蓮の池に映った、夕暮れの「大長藤」。
日暮れ時、あたりは薄暗くなっているのにまだ空に青さが残っている。何か幻想的な感じがする。
水面に見えている小さな丸い葉は、和睡蓮。 -
きばな藤のトンネルを抜けると、八重藤(八重黒龍)の棚。
ライトアップの醍醐味は、水面に映る藤である。
八重藤、大きくなった! 池の上に張り出した棚の面積が随分広くなっている。 -
私が1番気に入っているのが、この八重藤「八重黒龍」。
今年は、ちょっと花が少なめ、かな。 -
水面に映る八重黒龍。
散って水面に浮かんでいる花びらと、映っている花びらと。 -
今年新しく設置された「うすべに橋」から、水面に映る八重黒龍を撮る。
どうしてあんなに中の方にある幹までもが水に映っているんだろう?
「うすべに橋」の周囲は、藤が植えられているので、数年後には、うすべに藤のトンネルのようになるんだね。 -
「大藤」の棚。
よろしかったら、写真を拡大してご覧ください。 -
大藤棚。
樹齢はどのくらいになるのか。 -
これが1番大きい。 神様が宿るかと思うくらい。
<追記>
「プロフェッショナル 仕事の流儀」によると、この藤は樹齢140年とか。
幹の中はぽっかりと空洞が出来ており、そこから腐りが広がらないよう、墨をベースにした“クスリ”を塗ったり、また、空洞に生えてきた小さな根からも栄養を取り込んで木が生命力を取り戻すよう、特別に配合した肥料と土をブレンドしたものを入れるなど、細心の注意を払い非常な努力と工夫をして、この木を守っているとのこと。
木自体と、木の命を守る塚本さん&スタッフの皆さんの情熱と努力に、ひたすら感謝!! -
夜の闇に、藤よりもなお甘やかで可憐な香りが・・・。
香りの主は、この「オガタマの木」
花は、実に地味だけれど、香りは素晴らしい!
夜だからこそ、その実力に気がついたのかもしれない。
オガタマの木はモクレンの仲間で、香りが良いことから神社などに植えられることが多いとのこと。葉は香料として使われることもあるとか。 -
「白藤のトンネル」 長い! 80mもあるのだそうだ。
今年は、花の長さはいつもどおりだけれど、やはり、花房が細い気がする。 香りも、少し、弱いような?
でも、もちろんキレイです。 -
仕立ての白藤の上に月がかかる。
湿度が非常に高かったし薄雲もかかって、朧に見えるが、ほぼ満月。
白藤の下に光って見えているのは、「モネの池」に映る大藤なのだが。 -
池に映る「白藤の滝」
この写真では良くわからないのだけれど(スマン)、白とうす紫の藤が交互に植えられているの。 -
闇の中に浮かぶクルメツツジ。 どちらかというと、水面に映ったところの方が美しいと思う。
大長藤の棚から、古代蓮の池越しに「クルメツツジの路」を望む。 -
夜の大長藤棚。
光と闇のコントラストが強くなり、一層幻想的。
だけど、写真は(私の腕と私のカメラでは)もう無理。 きょうはここまで。 -
◇ おまけ ◇
「ショッピング・ハウス」で売っている「藤まんじゅう」
メール会員なら10%引きになる、アレです。
私は買ったことがないので味はわかりません。
見た目から想像すると、餡入りの人形焼に近いもの、みたい。 小豆餡と白(藤?)餡の2種類。
「ショッピング・ハウス」には、各種お土産品類のほか、花木の苗も沢山売っているよ。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 高級和牛の会のかいさん 2006/10/09 02:41:53
- 感激しました
- 猫熊堂さんはじめまして。
足利在住のかいと申します。
足利旅行記を拝読させていただきました。
写真も素晴らしいですが、懇切丁寧なコメントには感激しました。
地元在住者としては嬉しい限りです。
これからも足利をご贔屓に。
- 猫熊堂さん からの返信 2006/10/09 19:25:05
- RE: 感激しました
- 高級和牛の会のかいさん、こんばんは。
旅行記をご覧いただき、ありがとうございます。
「あしかがフラワーパーク」、きれいですよねぇ。
花や樹木の見せ方がホントに素晴らしい!!!
今年は春のフジしか見に行ってないのですが、
初夏の薔薇や夏の睡蓮の時期も、とても素敵ですよね。
今はアメジストセージの時期ですね。
きょう、行こうかと思ったんですが、
迷った末に赤城山に行っちゃった。
帰宅してPCをあけてみたら、
かいさんが書き込みしてくださっていて、
「あ。。。」って感じでした。(笑)
ごめんなさい、かいさんのページをまだ拝見していないので、
これから伺いま〜す。では、では。
猫熊堂
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