ローマ　歩いてきました　その１

2006/05/04 - 2006/05/07

初ローマ行ってきました。街中が｢世界遺産｣と言われてますけど、ホントにそんな感じ。地下鉄は２路線しかないのですが、掘ると遺跡にぶつかってしまうので、どうやら増やせないらしい。で、バスは路線が多過ぎてよくわからない。つまりたっぷり歩いてきましたよローマの街を。｢ローマの休日｣登場場面とかテーマ毎にまとめようと思っていたのに、もうゴッチャに歩いたので、とりあえず、歩いた順番で載せていきます。

エリア ローマ(イタリア)

今回はＣＤＧ７時発のアリタリアでローマへ。イタリアへ飛ぶときの楽しみは、このアルプス越えを見られること。いつもは通路側の席を頼みますが、イタリア行きは窓側を確保。これを見る度に2000年も前に、これを超えてガリアへ行ったローマ人はスゴイと思います。

フィウミチーノ空港からはレオナルド･エクスプレスでテルミニ駅へ。地下鉄の券売機はボロくて(勿論新しいのもありましたが…)、表示板が剥がれているところに、マジックで手書き。とりあえず３日券(11€)を買って向かったのは…。

永遠の都、ローマの玄関の一つであるサン･パオロ門。このすぐ左を見ると…

ピラミッド！コレが見たかったんです。これは紀元前一世紀のガイウス･ケスティウスのお墓なんですが、三世紀にアウレリアヌス帝が突貫工事で新たな城壁を作ったときに、その一部として利用されてしまったとのこと。

やはり小さいながら荷物がジャマなので、ホテルにチェックインしてから、まず出かけたのがトリニタ･デイ･モンティ教会。この写真はトリニタ･デイ･モンティ広場からスペイン広場を見おろしたところ。真っ直ぐに伸びている通りは、高級ブランドひしめくコンドッティ通り。

ローマバロックの巨匠ベルニーニの父ピエトロが作ったバルカッチャの噴水とスペイン階段。季節が良かったのか綺麗な花が咲き乱れて、予想以上の明るさ。トリニタ･デイ･モンティ教会が改装中で、｢定番写真｣は撮れませんでした。

アウグストゥス帝廟。｢ローマ人の物語｣読者としては避けて通れないところです。如何にして彼が｢帝政｣を確立して行ったか、興味の尽きない物語ですね。ココの近くでランチ。生ビールで喉を潤し、ニョッキを食べました。

コルソ通りを歩いてポポロ広場へ行くと、こんな状態に。なんかポリツィア関連のイベントらしく警官が溢れていて、オベリスクも教会も｢書割｣になってました。

ポポロ広場の所謂双子教会。

再びコルソ通りを南下して(途中で狭い道が気になってウロウロしてたんですが…)、コロンナ広場へ。アウレリアス帝の戦勝記念として作られた円柱(コロンナ)ですが、今は上に乗っているのはサン･パオロの像だとか。

言わずと知れたトレヴィの泉。古代ローマ時代からこの場所に泉があったそうですが、現在の姿は18世紀法王クレメンス12世の噴水コンクールで優勝したニコラ･サルヴィのデザインによるもの。一応ワタクシもコインを投げ込んできました。ちなみに｢トレヴィとは三叉路のこと｣とありましたが、ココって三叉路だと思います？

泉の周りはこんな状態。プリンタを首からぶら下げたオッサンが、撮った写真をその場でプリントして売ってました。最近はポラじゃないのね、初めて見ましたこんな商売。

トリトーネ通りを歩いて、クアットロ･フォンターネ通りへ右折すると、左側にバルベリーニ宮があります。現在は国立古典絵画館で、門の左側の看板にもあるラファエロが恋人を描いたといわれる｢ラ･フォルナリーナ｣で有名。
でもココに来たのは、この門からの眺めが見たかっただけ。｢ローマの休日｣でアン王女が抜け出すのがこの門なんです。

クアットロ･フォンターネの角を右折してしばらく行くとクイリナーレ宮へ。以前は教皇の住居として、現在は大統領官邸となっています。ここも７つの丘の一つで、サン･ピエトロのクーポラも見えます。

古代ローマの武人であり、アウグストゥスの友人でもあったアグリッパ(←学校に必ず彫像がありませんでした？)の創建ですが、今あるのは焼失後118年にハドリアヌス帝が再建したもの。ちなみにこの前の南仏の旅で見たポン･デュ･ガールもアグリッパの命によって作られたもの。｢ローマの休日｣でアン王女が初めてオープンカフェに行ってシャンパンを飲むシーンは、この前にあるロッカのカフェという設定でした。

クーポラ内部。直径と高さが同じ42.5ｍ、９ｍの天窓から光が降り注ぎます。

ナヴォーナ広場にある四大河の噴水。これもベルニーニ作。

隣にある教会はベルニーニと犬猿の仲であったボッロミーニ作。それで｢見るに堪えない｣とナイルのアタマに布を被せ…、

｢今にも倒れそうだ｣とラプラタの腕を教会に向けて伸ばしたとのこと。大人気ない？

ナヴォーナ広場にはたくさん大道芸人や似顔絵描きがいますが、こちらもその一人。ツタンカーメンや石像系は良く見かけますが、｢スーツの裾とネクタイを風になびかせて歩くビジネスマン｣ポーズで固まってるのは初めて見ました。

昔から時の権力者への皮肉･中傷をこの像に引っ掛けておいたといわれるパスクィーノ。今も何だかペタペタいっぱい貼ってありました。

カンポ･デ･フィオーリ広場。夕方だったせいか、屋台は少なめでした。歩き回って、もうこの辺では相当疲れきってます。ミニタオルを濡らして首の後ろにあてがってヨロヨロ歩いていたのはワタクシです。

アルジェンティーナ神殿跡(だと思う)。既にタクシーないかな〜と、ただ歩いている状態。

歩いてたらヴェネツィア広場に出ました。こんなに広いのにタクシーがつかまらないじゃん。

ヴェネツィア宮殿。この後、タクシーが見つからないまま泣きそうになりながらダラダラ歩く。ナツィオナーレ通りの途中で階段に座り込んで｢地球の歩き方｣を見ると近くにMr.Chowという中華レストランがあるのを発見！ローマ初日が中華かよ？という疑問もありましたが、良く冷えた青島ビールでやっと一息つきました。ゴキュゴキュ、プッハ〜ッてな感じ。ビックリするほど美味いワケではないが、安いし、結構満足。団体客が入ってきて中国人はどこでも困んないな〜と思って見てたら、日本人ご一行様でした。お店でタクシー呼んでもらってホテルへ。帰ってポケットピカチュウ(懐かしいでしょ)見たら、本日24341歩でした。