1997/09/17 - 1997/09/17
4位(同エリア4件中)
まみさん
9/17(水)スース2日目:モナスティール&マーディーア日帰り(鉄道でアクセス)
モナスティール:初代大統領ハビブ・ブルギバ一家の霊廟、伝統衣装博物館、リバト(城塞)
マーディーア:旧市街&海岸散策
* * * *
午後、マーディーアに向かいました。チュニスとモナスティールを結ぶメトロの延長線上にあります。
車窓の外の風景は、チュニスからスースへの移動のときと同様、オリーブ畑が多く見られます。
その間をぬうように、羊の放し飼いも多く見られました。
マーディーアには、モナスティールから1時間の予定でしたが、20分ほど遅れ、3時に到着しました。
着いたとたん、雷雨です。
雷雨だからすぐ止むかもしれない、と期待して、ちょうど同じ列車から降りた欧米系の夫婦の後をついていくようにして、駅のすぐ近くのカフェに雨宿りに入りました。
カフェの中は、昔どこかのテレビ番組で見たとおりの、完全なアラブの男性社会です。さして広くない空間が、水パイプをくゆらしたり、ゲームに興じる髭のアラブ人のおじさん一色です。
いや、若い子もいたはずなのですが、濃ゆい顔つきと髭のせいで、パッと見たところ、おじさんにしか見えません。
女性は、私と、さっきの夫婦の奥さんしかいません。私たちが入ったとたんの好奇の目がいたたまれなかったのですが、女性が他に1人いるので、まだ息がつけます。
夫妻は2人だけでテーブルに着きましたが、私は、フランス語が話せるというおじいちゃんと相席になりました。おじいちゃんが1人っきりなので、話し相手になって欲しいというのです。
夫婦は、ウエイターが注文をとったりする以外はほっとかれていましたが、私のところへは、何人かが好奇心いっぱいに話しかけてきました。
ただ、言葉の障害と私の人見知りのせいからあまり会話にならず、彼らはすぐにまた、ゲームやそれまでの話し相手のところに戻りました。
もっとも、同席したおじいちゃんのフランス語も、ほとんど聞き取れませんでした。ものすごいなまりで、Rの音が完全な巻き舌なので、フランス語のはずなのに、アラビア語にしか聞こえません。
とはいえ、私のフランス語も英語も、端で聞いている人にはひょっとして日本語かと思われている可能性がなきにしもあらず。イントネーションが平坦でアクセントが曖昧になりがちことは自覚しています。
というわけで、ウェイターに「フランス語が話せる?」と聞かれたのに対して「少し」と返事したのが恥ずかしくなるくらい、会話が成立しませんでした。
雨が小降りになってきたのを見計らって、西欧人夫婦はカフェを出てしまいました。
私もそろそろマーディア観光を始めることにしました。暗くなる前にスースに戻るには、そんなに時間の余裕はありません。
観光ポイントといえば、なにはともあれメディナ(旧市街)散策です。
おじいちゃんに、「メディナに行きたいのですが」と聞いてみたら、私の「メディナ」という発音が曖昧なのか、おじいちゃんは「ここがマーディーアだ」と言うばかり。紙に書いてもダメです。
見かねたのか、30代くらい(たぶん)の男の人が来て、「一体、どうしたいんだ?」と聞いてくれましたが、現地の人にとってはメディナというのはピンと来ないのでしょうか。やはり通じません。
それなら……と思って、「モスクが見たい」と言ってみますと、「モスクならたくさんある」。
───はい、ごもっともです。
その通称から町には1つしかない「大モスク」と言いたかったのですが、フランス語の「大きい」を度忘れして言えなかった私が悪いのです。
でも、カフェの外に出てみたら、メディナはすぐにわかりました。城壁が見えましたから。
観光案内所に観光用の地図がなかったのは残念でしたが、お薦め散策コースを教えてもらいました。マーディーアのメディナは細長く伸びているので、いまいるメインストリートを突っ切ればよいようです。そして海岸沿いの散策を足せば、マーディーアを観光したことになりそうです。
散策を開始したのが夕方4時。
スースまでの帰りがメトロで約1時間半。暗くなるのが7時頃。となると、本当に時間がないので、大モスクの中には入りませんでした。入るつもりはないので入れるかどうかの確認もはじめからせず、外から見るだけですませました。
大モスクからのミナレット(塔)からのアザーンをBGMに先を進みます。
アザーンとは、礼拝の時刻を告げるよびかけです。かつては街の「のど自慢」が、ろうろうと節をつけて声をはりあげていたはずです。
しかし、今ではアザーンは、塔に設置されたスピーカーから流れています。美声である必要はあるでしょうが、声量はそれでカバーされてしまうのでしょう。
もっとも、アザーンを聞かせる町の規模は、昔とは格段に違うでしょうからね。
メディナのメインストリートをさっと歩き、それから海岸沿いを散策。たった30分で切り上げてしまいましたが、来て本当に良かった思いました。
海岸沿いはほとんど人っけがなく寂しかったですけれど、雨上がりの夕方の海は、静寂で心に染みいりました。
オスマン・トルコが立てた城塞ボルジュ・エル・ケビ(Borj el-Kebir)が見えるマリーナのところまで行きました。近くにはイスラム墓地もあり、それなりにエキゾチックな景色を堪能できます。
ぽつんと1頭だけ、草を食べている羊を見つけたので、そおっと近づいて写真を撮りました。一向にこちらに顔を向けてくれないので、「あっ!」と声を上げてみたら、草を食べるのをやめてこちらを見てくれました。まるでポーズを取るみたいに。
なんでもないとわかると、すぐにまた草を食べました。
写真にいいポーズを取って欲しかったので、「あっ」「あっ」を何度か繰り返して顔を上げさせているうちに、写真に関係なく、なんだか面白くなってきてしまいました。
そんな1人遊びは、周りに人がいないからこそ。
海岸沿いの散策も再び人家に近付いてきたころ、少し先に岸辺で、母親と一緒に散歩している子供たちが声をかけてきて手を振ってきたので、こちらも手を振りました。
男性が何人か集まって井戸端会議(!?)をしていたそばを通り過ぎたら、「日本人かな、中国人かな」と仲間内で話す声が聞こえました。そのうちの代表1人が、わざわざ私を追いかけてきて確認しに来ました。
そんなのどかな散策もいいものです。
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雷雨が過ぎ去り、やっとマーディーア散策開始です。
マーディーア海岸です。予測していたとおりの、古い漁村らしい風景@
マーディーアはモナスティールより鉄道で1時間で、10世紀のファーティマ王朝時代は首都でもありました。 -
マーディーアのメディナを散策。メディナはいままでの都市のメディナ同様、城壁の中にあります。
写真は、マーディーアの大モスクのミナレット(塔)です。
ミナレットは見張り台でもあり、礼拝の時間を知らせる呼びかけ(アザーン)もする塔ですが、現代はスピーカー付き@
アザーンをBGMに、先を急ぎます。 -
マーディーアのメディナのカイロ広場(Place du Cairo)。
メディナ内のオアシスです。 -
大モスクから海岸の方へ出ます。
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マーディーアの海岸。だいぶ日が陰って来ました。
※羊と戯れたときに撮った写真は、下記のハイライト旅行記にあります。
「チュニジア・ハイライトその5:動物たち」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10054688/ -
マーディーア海岸。再び人家が見えてきました。
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マーディーア海岸。夕方の海の青さに惹かれて、何枚もシャッターを切ってしまいます。
マーディーアの海はチュニジア一美しい!──と現地の人が自慢に思っているくらい、きれいな海であるということは、後日、知りました。
※下記のハイライト旅行記には、マーディーア海岸とイスラム墓地の写真があります。
「チュニジア・ハイライトその3:イスラム墓地」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10053815/
* * * *
マーディーアはゆっくり見て回れませんでしたが、暗くなる前にスースに戻ることはできました。
ただし、メトロ駅から、海岸に出る1番にぎやかなハビブ・ブルギバ通りまではスムーズに行けたのですが、そのあと、道に迷ってしまいました。
昨日も一往復したし、そのまままっすぐ行けばよいはずだと油断して、勘に頼ったせいです。方向音痴というのは、方向感覚の勘がきかないからこそ、方向音痴なのに、時々、自分を過信してしまいます。シディ・ブ・サイードで懲りたはずなのに。
自分でもどこでどう間違ったのか、全く原因はわからないのですが、人に尋ねてみて、正反対の方向へ向かっていることがわかりました。危ない、危ない。
その時間のロスのせいで、海岸沿いをホテルに向かって歩く頃には、また真っ暗に……。
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この旅行記へのコメント (2)
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- SUR SHANGHAIさん 2006/04/20 01:02:11
- チュニジアの出来事
- う〜ん、私が行ったのがまだ朝夕は寒いくらいの時期だったせいかハエもネズミも見ませんでしたが、Rの発音はインド人と同じくらい強いなあと思いました。
英語でも土曜日のサタデイがサッタラデイになるし。(^○^)
あっちはあっちで、
「こいつ、Rの発音が弱すぎるじゃねえか。日本語訛りか?」と思ったかもしれませんが。(^○^)
それぞれのお国訛りで会話すると、疲れる反面楽しかったり。
これも旅の醍醐味?
- まみさん からの返信 2006/04/20 22:50:19
- RE: チュニジアの出来事
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
ネズミは出没する時期・時間帯をよく知りませんが、ハエは、私がチュニジアに行った9月が繁殖期だったのです。
春にはハエの被害にあわずにすんだんですねぇ。
サタディがサッタラデイなんて言われたら、きっとわからないでしょうね。
ちょっと先の話になりますが、現地の人と英語で話をしていたとき、モスクのことをフランス語のスペルで全部発音されてしまって、モスケ、といわれたときは、しばらくなんの話かさっぱりわかりませんでしたしね。
私の旅行先は、イギリスがありますが、ほとんどが英語圏ではないので、英語となると、正しい? 発音のものよりも、なまったものの方が聞き慣れてしまってるかもしれませんねぇ。
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