波瀾万丈(@_@)上海旅游?銅川路水産市場で食べてみる

2006/02/25 - 2006/03/02

這个叫什麼？　これは何という物ですか？
這是海蘑。　海のマッシュルームと言うんだ。

市場で見つけた変な物、剥いたゆで卵にしっぽがあるようなつるっとした外観のプニュプニュした物です。

店員は当たり前のように知っていましたが、まわりの中国人たちも初めてみたらしくおもしろがってしきりにつまんでいます。

今日はこの謎の物体、海のマッシュルームなどを銅川路水産市場で食べてみます。

エリア 上海(中国)

銅川路水産市場は上海市内の内環路の外側、沪寧高速の入口の近くで市の中心部からはけっこう距離があります。

ここで、タクシーを降ろされました。
この交差点は市場の入り口になります。

上海で一番大きいお魚の市場ですので、こんな感じでたくさんの海産物が並んでいます。

ここは少量でも小売りをしてくれます。
そして、さらに嬉しいのはその買った魚介類を持ち込んで調理してくれるレストランがたくさんあることです。
要するに市場で選んだお魚をすぐに、その場で、しかも安く食べることができます。

細長い輪ゴムで束ねてあるのは馬刀貝madaobei（マテ貝）だと思います。
手前の小さな貝はなんでしょうか？
かたちはシジミなのですが、白っぽい色をしています。

一般に日本の市場ほど整然とはならべてありません。

しかし、生きている魚介類の割合は多いと思います。

さて、これが冒頭でご紹介した海蘑haimoguです。

海のマッシュルーム…そのまんまの名前が付いています。

いったい、ぜんたい何なのでしょう？

水産市場で売っている物なので水産物だと思われますが…

ごらんの通り、手足はおろか、目も口もありません！

生の状態で触った感じはイカか、ゆで卵のようです。

可能性としては、クラゲやイソギンチャクなども考えられます。

大きさがほとんど揃っているところから、もしかしたら、カマボコのような二次加工品なのかも知れません！

値段も一斤（５００ｇ）１５元（２２５円）と安いので怖い物見たさで？買って食べてみることにしました…

魚を生きたまま袋に入れて、酸素でふくらませています。

昼下がりの遅い時間だった所為か、市場の中の方のお店はほとんど開店休業の状態でした。

通路に転がっている緑色の袋は、あまり高くない上海蟹です。

黄金斑　長江回魚　と書いてあります。

見た目は金魚ですが、食べるのでしょうか？

ちょっと、季節はずれですが、お目当ての上海蟹を買います。

一番大きな陽澄湖産の大閘蟹を雄雌１匹ずつ買うことにしました。

一匹６０元（９００円）です。

おねえさんが水槽から蟹を取りだしてくれています。

さて、食材が揃ったので、来料加工(材料持ち込み調理)の
レストランへ向かいます。

今日は新九龍塘というお店にします。
有名店なのですが、ちょっと判りにくい店構えです。

目印は屋根の上にある縦型の「新九龍塘」の看板です。
１階は魚屋さんですので入口は分かり難くなっています。

ここは、超人気店ですので、できれば予約した方が良いかも知れません。

この日は、平日の３時過ぎだったので、我々の他にひと組１０人くらいのお客が居ただけでしたが…

このお店の予約カード？です。
市内に３軒のお店があるようです。

この銅川店は乱雑なお魚屋さんの２階にあるとは思えないほどの大きなお店です。個室もあります。

さて、席について買ってきた食材をお店の人に渡すと一般的な調理法を言ってきますので、好みがあれば指示します。
おまかせの方がたぶんスムーズだと思います。

お待たせしました、では今回の私たちの上海旅行で一番豪華だった新九龍塘のお料理の数々をご紹介致します。
ゆっくりとご観賞下さい。

【韓国泡菜hanguopaocai】☆☆☆　８元　韓国風漬け物？

前菜代わりの漬け物。ラー油が掛かっている。
キムチとはちょっと違う。なかなか、おいしい！

【白灼草蝦baizhuocaoxia】☆☆☆☆☆３５＋１０元　　　茹で蝦

大ぶりの蝦はプリプリしていて熱々のものを皮を剥いて食べるとこたえられません。

この量と美味しさで約６７５円のお値段は日本では考えられない安さ。

【韮黄炒蛋jiuhuangchaodan】☆☆☆１５元黄ニラの卵炒め

これは特別料理でメニューには無い料理。
野菜料理でお薦めを聞いたら、これが出てきた。
確かに柔らかいニラはちょっと変わっていてなかなか。

【椒塩蝦蛄jiaoyanxiagu】☆☆☆☆☆　４５＋１０元
シャコのから揚げ

私の好物の一品。塩胡椒味。
やはり、言うまでもなく大変に美味である。

今回蝦蛄が一斤４５元ととても高かった。
安いときは大きさにもよるが１５元ぐらいからある。

【特色紅焼肉tesehongshaorou】☆☆☆☆２８元　
スペシャル豚の角煮？　
中国では脂身が高価なのです。
トロリとした食感の甘じょっぱい肉の塊を噛みしめると、幸せがにじみ出てきます。

【海蘑炖蛋haimogudundan】☆☆☆１５＋１０＋５元 　

海のマッシュルームの卵とじ？

これは持ち込みの材料が１５元、調理代が１０元、さらに卵などの副材料の代金が５元という事のようです。

さて、例の「海のマッシュルーム」を食べてみました。
熱を加えると半透明になり、一層プリプリするようです。
すべての部分が均一な食感で骨や内臓はもちろんのこと、実と皮の区別も無いようです。
味やコクも特にありません。
ゼラチンか、寒天のような食感です。

この食べ物の正体をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひともお教え下さい！

【蘆筍炒臭干lusunchaochougan】☆☆☆　１８元
アスパラと干し臭豆腐の炒め物？

ちょっと、クセのあるもの同士の炒め物

【清蒸大閘蟹qingzhengdazhaxie】☆☆☆☆☆１２０＋１０元　
上海蟹

良い上海蟹は、持った感じがずっしりと重く感じられます。
足には証明のタグが付いています。

陽澄湖産の上海蟹の雄と雌です。
どちらが雄で、どちらが雌か判りますか？

上海蟹の雄（オス）です。

腹にある生殖器の覆い（通称フンドシ）が釣り鐘型をしています。

一般に１１月頃が旬でネットリとした蟹ミソ（膵肝臓）は独特の味わいがあり雄の上海蟹の醍醐味です。

上海蟹の雌（メス）です。

腹にある生殖器の覆い（通称フンドシ）が丸い型をしています。

一般に１０月頃が旬で鮮やかなオレンジ色をした卵は大変に美味しいものです。

どうぞ、拡大して細部までご覧下さい。

甲羅の中いっぱいに卵が入っていました。
さすがに一番高い蟹を選んだだけのことはありました。

皆さんも秋になったらぜひ、上海蟹を食べに中国へ行って下さい。
もちろん、私も食べに行きます！　!(^^)!　!(^^)!

【文蛤豆腐湯wengedoufutang】☆☆☆　１０＋１１＋５元
ハマグリと豆腐のスープ

厳密にハマグリかは判りませんが、どちらかというとアサリに近いような大きさと形です。

材料代は１斤８元だったのですが、ちょっと多めに１０元分買いました。そうしたら重さが１．１斤とのことで調理代も１１元となりました。豆腐などの副材料代が５元です。

【水菓shuiguo】☆☆☆　０元　サービスのスイカ

超季節はずれですが、中国ではデザートに良くスイカがでます。

日本では冬のスイカはけっこうお高い物ですが…

３時頃から食べはじめて、もう時間は４時を過ぎています。
お客は我々二人と隣のテーブルでは１０人ぐらいの羽振りの良さそうな連中が相変わらず賑やかに騒いでいます。

そうすると、従業員が大勢集まってきました。
おのおのがテーブルにつきます。その数はおよそ８０人。
我々はすっかり取り込まれた形になってしまいました。
お客さんにはお構いなしに賑やかにワイワイと楽しそうです。

従業員の賄いの食事の時間でした。
一汁二菜にご飯のようです。
中には立ったまま食べている人もいます。
大盛りのご飯なのですが、おかわりする猛者も何人か居ました。

およそ２０分ぐらいの間、面白い、珍しいものが見られたと思いました。

写真は我々が頼んだ料理の打ち合わせ記録カードです。

材料の名前、調理方法、重さが書かれています。

ここでひとつ腑に落ちないのは、一番上のハマグリと４番目の上海蟹以外は、すべて１斤ずつ買ったつもりなのですが、３番目のエビと５番目のシャコはどちらも高い物なのですが、両方とも０．９斤と書いてあります。

お店で買うときに、重さをだまされたのでしょうか？
ちょっと、くやしい気がします…
あるいはエビが袋の中で揉まれて体内の水分を出して軽くなったとか…

ここでのお勘定は二人でビール２本、お茶代、ナプキン代を入れて１６２元でした。その他に持ち込みをした海鮮の代金が２２５元ですから合計で３８７元（約５８００円）となりました。

満腹して、店を出てぶらぶらと歩いていくと…
ふっと気が付いておしりのポケットに手をやると財布がありません！
ヤラレタと思い一瞬、頭がパニックになりました。

しかし、１分後、いつも財布は入れない胸のポケットをさぐるとそこに入っていました。

皆さんも、飲み過ぎ、食べ過ぎとスリにはご注意を！

まだまだ　続く　(^_^)/~

この旅行記へのコメント （9）

• こまちゃんさん 2006/04/28 05:20:14

  海蘑

  別名「滑子蘑」と言う海洋生物だそうですよ。
  烏賊のような肌触りで、卵にしっぽが有るみたいな小海産物です。（お写真のままですね）
  沖縄の沖で採れる種類は、中国産のものよりも抗癌物質が多く含まれており、重宝されていると言う事です。
  そう言った意味でも良い食べ物みたいです。
  しかし、輸送中に二酸化硫黄や亜硫酸ナトリウムが多く付着するそうで、その場合は、先に言った抗癌性よりも、人畜有害となってしまうそうです。
  中国では、主な産地が遼寧なので、遠方への輸送には、新鮮なウチに冷凍加工する必要があり、そこにその設備があるかどうか、実際にしているのかどうかが判らないそうです。
  その不純物の含有量が問題となっているようで、ネットのＢＢＳなんかでも書かれていました。。。
  食材選びには注意が必要なもののようです。天然かつ新鮮であれば良いそうですが、中国だと、そんな事すら中々判りにくい事ですよね。
  

  ajiajiroさん からの返信 2006/04/30 01:59:15

  RE: 海蘑

  こまちゃんさん、まいどどうも！
  
  海蘑haimoguの件、ありがとうございます。
  海のものですか…
  モヤッとしてましてイマイチ、良く解りませんが…
  実際に海の中で泳いでいる？写真とかがあれば納得できるのですが…
  あるいはナタデココのようなものだとか、具体的な状況が判るといいのですが…
  
  今日やっと、海蘑の料理の写真が載っているサイトに到達しました。
  http://www.thatsyangzhou.com/11/page16.htm
  まあ、私の写真と変わりませんが…
  
  では、また。　　　　　再　　見　　　(^_^)/~
  

  こまちゃんさん からの返信 2006/04/30 02:51:13

  RE: RE: 海蘑

  http://www.guangzhou.gov.cn/node_392/node_401/node_407/2006-04/1146031949102940.shtml
  これ、惜しいなぁ・・・・海洋生物の生態を見せている展覧場所のようですが、海亀しか見えません。。。
  文章にはきちんと出て居るんですが・・・「大鲨鱼、海龟、海葵、海蘑、海虾等标本・・」って。
  
  「滑子蘑」も同意と聞きましたが、これって「なめこ」ですから間違ってますよね。
  ・・となると、「海蘑」は生物なのか蒲鉾類なのか、はたまたナタデココなのか・・・(＠＠；
  
  http://www.lianjiang.gov.cn/recview.asp?infonum=78033　ここも・・・
  http://202.105.185.169/advertising/06/03/sea/　ここも・・・(ーー；
  
  こまも見てみたい、生息中の写真！！！(｀_´#
  （填っています・・既に。(~~；）
  
  http://pop.pcpop.com/t050711/1654798-3.html
  （リンクを貼り付けて検索開始後、数回ジャンプするので、暫く待っててください）
  は・・・発見！！！生写真です！！（写真をスクロールしてみて下さい！）
  水槽の中に入れてある。。ようだけど、それだけ・・かな？
  でも、食べた時のお写真より、笠が開いて居るというか、玉のように膨らんで浮遊して居ると言う感じ・・・
  陸に揚げると、ヘソの部分を中心にめり込んで、半分くらいの大きさになるよな感じですかね。
  
  画像を見付けたので、早速ご報告したくて・・・
  
  　　　　　　　　　　　　　こま

  ajiajiroさん からの返信 2006/04/30 19:14:43

  RE: RE: RE: 海蘑

  こまちゃんさん、こんにちわ！
  
  おぉ、確かに…　写真を拝見しました。ありがとうございます。
  確かに…　それらしき白い玉が水の中に浮いていますね。
  う〜〜〜ん　しかし、、、、
  確かに…　しっぽ？の感じなんかはそれらしいですが。
  いったい、ぜんたい、なにのなかまなのやら…
  う〜〜〜ん　
  まだ、モヤッとが残りますね。

  こまちゃんさん からの返信 2006/05/01 02:52:11

  RE: RE: RE: RE: 海蘑

  完全に「海蘑」究明活動に填ってしまいました。。。(^^；ゞ
  また何か判明したり発見したら、φ(･_･｡ )させて戴きますね。
  （爺ぃの息子が広州高級レストラン勤務だったので、そちらからも生情報を
  貰おうと思っています）
  
  こうなったらとことん〜〜！！(｀_´ゝ
  
  　　　HMG（海蘑）特別捜索隊広州支部：こま

• こまちゃんさん 2006/04/28 04:55:57

  滬寧高速

  で、こんな話しがあります。
  高速にある代表文字は、江沢民が書いたそうです。
  で、開通式に来た江沢民、上海を出て直ぐに、もう道がヒビだらけなのを見て、「この鎮の役人に言っておきなさい」
  翌日、彼は解任されたそうです。
  
  南京（寧）に到着し、さ〜て帰るか、、、と言う時に、ふと見上げる「滬寧高速」の文字。
  (Ｏ_ｏ；・・・なんと、「滬寧」が「寧滬」にされていたそうです。
  南京の役人様、誰が書いたかと言う事をすっかりお忘れになってたようで、「南京が先じゃい！」と威勢良く指示をして書かせたそうな・・・
  江沢民は、「道路管理局の役人に言っておきなさい」
  翌日、彼は解任されたそうです。
  
  お国のプロジェクトも、町内会の企画ものも、何でも自分中心で事を運んでしまうと言う習慣が身に付いているお役人は、有る意味麻痺して居るんでしょうね、感覚的に。
  大きなお金が動く＝何十％は自分のものさ・・と言う計算は速くて、リスクまで頭が回らないのでしょうか？？？(^^；
  
  あ、済みません。。。
  面白いご投稿なので、ついつい調子に乗ってしまいました！

  ajiajiroさん からの返信 2006/04/30 01:22:05

  RE: 滬寧高速

  こまちゃんさん、晩上好！
  
  江澤民のお話…　中国では有名なのでしょうか？
  それとも、誰かさんの創作なのでしょうか？
  だとしたら、かなり良くできたお話ですね…
  
  ものにはいろいろな方向からの見方があると思います。
  いずれにしても、私は江澤民が好きではありませんが…
  
  でも、当たり前ですが、中国人にもいろいろな方がいますね…
  
  では、また。　　　　　再　　見　　　(^_^)/~

• okusanさん 2006/04/13 22:04:54

  海のマッシュルーム

  ajiajiroさま
  
  はじめまして。楽しく読ませていただきました。
  中国語がお上手なんですね。
  海のマッシュルーム、是非食べてみたいです。
  深海にすむ生き物？生き物の内臓？想像は膨らみますね。
  
  　　　おくさん

  ajiajiroさん からの返信 2006/04/15 00:25:58

  RE: 海のマッシュルーム

  okusanさん、初めまして　你好！
  
  海のマッシュルーム問題につきましては、いまだに解決の糸口すら掴んでいない状況です。
  今のこの時代、インターネットで検索するとだいたいの疑問はすぐ解決するはずなのですが、今回はそうは行かずに困惑しています。
  中国語で検索をかけると何十件かヒットするのですが、料理の名前などに使われているのが多くて、イマイチ、良く解りません。
  中には、私と同じようにこれはなんなのだろうという記事もありまして…
  
  いつも、やっているメーリングリストや中国関係の掲示板などでも問いかけているのですが…　今のところ　誰からもレスポンスはありません。
  「海のマッシュルーム」をご存じの方、誰かいませーんかぁ〜？
  
  けっこう、中国の食べ物には凝っています…
  これからもご贔屓に…
  では、また。　　　　　再　　見　　　(^_^)/~