過ぎし日のシルクロード[1]カシュガルの青空

1987/07/13 - 1987/07/14

見上げてごらん、青い空が素敵だよ。
新疆ウイグル（維吾尓）自治区。私の旅の原点。
昔の写真と想い出の品を基に、古い記憶を辿ってみた。

エリア 喀什(中国)

いまはもうない中国民航、国際線のチケットと国内線の搭乗券。初めて乗る飛行機。初めての外国。何もかもが珍しかった。

ウルムチ（烏魯木芥）空港にて。
はい、あなた方が乗る飛行機はあっち。
飛行機まで歩いて行って乗ってください。

国内線では冷房がほとんど効かず、機内で扇子が配られた。表にはロバを追う女性の絵が描かれ、裏には中国民航のマーク入り。扇子は嬉しいが……暑い！窓を開けるわけにもいかない。
『ただいまの到着地の気温は43℃です。』
『・・・・・・』

飛行機の窓から見えた褐色の大地。
これがタクラマカン（塔克拉瑪干）か。

カシュガル（喀什）空港に到着した。
陽射しが痛いくらいに強かった。

カシュガル郊外の香妃墓（アパク・ホージャ・マザール）。ウイグル語、中国語、英語で案内の石版があった。

青いタイルが印象的な廟の入口。
観光客の後を付いて来た子供たち。

香妃墓裏の墓地にて。ラクダ草に実がなっていた。乾燥した土地にも生え、砂漠を旅するラクダの水分補給源となる草。鋭いトゲがあり、ラクダは唇から血を流しながら食べるという。

強い日差しに映えるタイルの緑が鮮やか。この頃は周りに草が生い茂っていたが、最近の写真を見るときれいに整備され花壇になっているらしい。

遊覧券（入場券）の半券。建物のシルエットと月の版画風デザイン。素朴だがセンスが良い。片仮名で「カシガル‐アバカホジヤマザ」とある。当時の入場料は5角（0.5元）だった。
ウルムチで買った地図の上に重ねて撮影。新疆維吾尓自治区交通遊覧図（新疆維吾尓自治区測絵局編）1986年発行。

→[2]カシュガルの人々編に続く

この旅行記へのコメント （2）

• 花やんさん 2006/04/08 17:51:39

  なつかしく拝見

  私が旅したのは１９９５年で「中国新疆航空公司」および系列のの飛行機で、扇子の柄は違い裏には会社のマークと『歓迎悠乗座新疆航空公司班機』と書かれたあなたの写真と同じような大きなものでした。
  アチラはおおらかなもので、扇骨は２．３本はみ出していましたね。
  関西国際空港・上海・北京・烏魯木斉．喀什・和田・烏魯木斉・上海・関西国際空港と機乗しましたので７本貰うことが出来結構いいオミヤゲになり、２本を我が家に残し夏に重宝しています。
  あのころは今と違い機体はソ連製のイリューシンあたりだったのではないでしょうか、補助のエンジンがなかったのではと思っています。
  駐機中は空調が動かずメインのエンジンが動き出してから始動していましたから。
  今後も思い出の写真お願いします。

  春風さん からの返信 2006/04/11 19:56:09

  RE: なつかしく拝見

  花やんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
  古い写真で恐縮ですが、なつかしいと思っていただけて嬉しいです。
  飛行機のエンジンが動いていない時は空調も止まっていたのですね。それで機内があんなに暑かったのかー。
  まさか、空調の効かない飛行機なんて。でも、もしかしたら、中国ではこれが普通なの？などと思いながら乗っていました。
  この旅行記の続きで「トルファン編」を準備しています。どうぞよろしく。