2006/01/04 - 2006/01/08
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azianokazeさん
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今回のテーマは“ハーブボール”。
旅行に出る前の年末30日、以前お世話になっていたRさんにお会いしました。
彼女はリラクゼーションハウスも経営しており、「最近ハーブ・マッサージに関心があるけど、ハーブボールが国内では高いの。タイに行くなら買ってきて。」「何個か?」「いいえ、沢山よ!」とのこと。
定番観光より面白そうなので「ラジャー!」と資金5万円プラスαを預かり、ハーブボールの買付けをしてくることにしました。
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チェンマイの宿はPLAZA INN。
堀の外、ターペー門から500mぐらいでしょうか。日本人経営のゲストハウスです。
安いのと(エアコン・バスタブ付き シングル300B)、日本語がわかるスタッフいるとのことで選びました。
買付けなどのため日本語がわかる人間が必要かと考えましたので。
それと前回カシュガル旅行の大トラブルの後ですので、なるべくストレスが少ない所をとも思いました。 -
結論から言えばとても快適・便利でリーズナブルな宿です。
確かに日本語がわかるスタッフがいますので何かと相談できます。
英語が不得手の私などは助かりました。
客層も日本人が中心です。
もし、日本人と顔を会わせたくなければフロントを素通りすればいいし、ちょっと話したければフロント近くの飲み食いできる席あたりにいれば誰かと会います。 -
ただ、ホームページは「全て日本語でOK」という感じなのですが、国内からインターネットで予約メールを送ったところ、1回目は転送されてかえってきただけ、2回目は反応なし、FAXを送るも反応なし、ということで予約ができませんでした。
現地でそのことをタイ人マネージャー(かなりの日本語使いです。)に話すと、「アドレスによっては日本語メールは文字化けして読めなかったりすることもあるし、ひらがなならわかるんだけど漢字はね・・・。FAXも社長がいないときはよくわからないんでそのままにすることが・・・」。
(「だったらホームページにそう書いといてよ!」)
まあ、そんなタイ的“おおらかさ”と日本的機能性が合体したゲストハウスです。 -
ところで問題のハーブボール(薬草玉)。
ハーブ・マッサージに使用するもので、ハーブを布でボール状にくるんだ直径10cm程度のものです。
蒸すかボイルして熱くなったものを身体に押し当ててマッサージします。
男性なら、床やさんでひげをそってもらうときの顔にあてる蒸しタオルの心地よさと言えば理解してもらえるかと思います。
写真は2年前バンコクのワット・ポー(タイ式マッサージの総本山)でハーブ・マッサージをしてもらったときのものです。 -
土産物のハーブボールならバザールですぐに買えますが、今回は“なるべく安く大量に”買う必要があります。
「観光土産じゃなくてビジネスだよ!」
ホテルのマネージャー氏に相談して、その方面に詳しいという人間を紹介してもらいました。
トゥクトゥクのドライバーで日本語は少し話せるそうです。
(本当に“少しだけ”でしたので、大事な話はマネージャー氏を通訳に入れました。)
チェンマイ2日目の5日朝、ホテルに来てもらいました。
「ジョーです。」
(「ジョー? そうか、じゃ私のことはマイケルと呼んでくれ。」)
そのまま彼のトゥクトゥクで出発。
なんやら遠いところへ行くと言っていましたがよく聞いていませんでした。
チェンマイの朝は部屋の中でも20℃ぐらいに気温が下がります。
国内では20℃なら暖房をいれます。
トゥクトゥクの座席は風がまともに吹き込みますので体感温度は更にさがります。
時間とともに気温もあがるのでしょうが、道がどんどん登っていきますので一向に暖かくなりません。
(「ジョー、寒いぞ!」)
シンガポールのホテルに置き忘れた上着が悔やまれました。
1時間も走ると完全に山の中に入り更に高度があがります。
山かげの冷気ははんぱではありません。
(「ジョー、凍りつきそうだぞ!」)
一体どこまで行くのか?
(「ジョー、まだか?」)
約2時間のドライブでようやく到着。
なにやらローカルな市場のようなところです。
ジョーに確認するとチェンダオとのこと。チェンマイの北約80kmです。
「先ずはトイレに。」「私もです。」すっかりからだが冷えてしまいました。 -
改めて見渡すと、ハーブ、生薬関係の市場のようです。
なるほど、これなら期待できそうです。
何を隠そう、私は大学の研究室は薬用植物園にいましたし、3年間ほど漢方薬専門薬局で生薬をいじったことがありますので、この手ものは好きです。
「フフフ・・・、私はズブの素人ではないのだよ・・・でも、さっぱりわからん。」
ということでジョーに任せてハーブボールを探します。 -
どうやらハーブボールとしての商品は1種類しかないようです。
Rさんからは「リウマチのような痛みによく効くものを」と頼まれていましたが、選択の余地がありません。
もっとも、成分もよくわからないものを比べても、比べ様がありませんが。
値段は店で1個70Bから40Bと差があります。
一番安い店で値段交渉をジョーに頼みます。
「何百個も買ったらいくらになるの?」「25B、いくつ買う?」
何百個となると持ち帰りできません。日本までの送料がかかります。
観光客ではなくビジネスのバイヤーですのでそのあたりも考える必要があります。
でも面倒なので「じゃ、300個で。」とあっさり商談成立。
(いいのか!Rさんは本当に300個も使うのか?)
まあ、そのくらいなら預かった金額で送付までできそうだし、“沢山買ってきて”と言ってたし。
ジョーのマージンも入っているのかな?それはそれでいいか。 -
300個そろうのが9日月曜日になるとのこと。
私は8日にはチェンマイをはなれますので、9日にジョーに再度チェンダオまで集荷に行ってもらい、送付の手続きまでしてもらうことにしました。
やはり、ビジネスの大量取引となると何かと手間や経費がかかります。
300個というのは予定金額の範囲内としては“イイ線”だったようです。
1個100gちょっとのようですので、300個なら30kg超でしょう。 -
チェンマイに戻ってから先ず郵便局で送料を確認。
郵便局の無愛想な役人の前ではジョーは少し緊張しているみたいでした。
その後国際宅配便の事務所で送料を聞くと、送付時間(国際宅配便は3日、郵便局の船便は1ヶ月)も考慮すると、こちらがいいように思われフェデックスで送ることにました。
なお、フェデックスは1kgにつき200Bでした。 -
ジョーに送料や9日の集荷・発送依頼料などを支払い、この買付けも無事こなしたように思っていたのですがなかなかそう簡単にはすみませんでした。
チェンマイでは毎晩のようにハーブ・マッサージを楽しんでいたのですが、たまたま行った店の経営者が日本人で話を聞くと「ハーブボールは薬とみなされて30個を越えると税関で没収されますよ。」とのこと。
「なんじゃ、それは!」と慌ててホテルに戻り、日本へ電話して(安宿なので部屋の電話からは国際電話はかけられません。セブンイレブンでテレフォンカードを買ってきてフロントの電話を使います。このあたりが安宿は不便です。)Rさんに報告。
そうこうしているところに、ジョーがホテルにやってきました。
送料を30kgで計算していたのですが、38kgになったので不足分の1600Bを払ってほしいとのこと。
若干重すぎのような気もしましたが今はそれどころではないのでお金を渡し、税関での没収の件をマネージャー氏の通訳で相談。もう夜10時頃でしたが国際宅配便の事務所はまだ開いているとのことで確認に行くことにしました。 -
国際宅配業者は「ノー・プロブレム」とのこと。
ジョーも「11月に日本に1000個送ったけど大丈夫だった。」とのこと。(そういうことなら、チェンダオでの店でのやりとりなど大分芝居もあったのではとも思えましたが、この際そのあたりはつっこまないことに。)
なんだかんだで、「ここまできたらやってみるしかないね!」というのが結論。
帰国時、福岡の税関で「別送品があるんですが・・・」と恐る恐る相談。(あとで関税のトラブルがあると困りますので。)
関税はかかるみたいだけど“没収云々”の話はなく一安心。
後日、確かに3日で商品が届きました。「今住んでいる奄美大島まで鹿児島から送っても3日でとどかないことがあるのに・・・」と感心してしまいました。 -
チェンダオは鍾乳洞が有名なところとか。
このハーブ市場も鍾乳洞観光客相手の市場みたい。
せっかくなので入ってみることにしました。 -
中国のような派手なライトアップもなく素朴な鍾乳洞です。
入口付近には仏様もおられます。 -
日本にこれだけの鍾乳洞があればそこそこの観光スポットになるだろうに思わせるぐらいの結構立派な鍾乳洞でした。
洞窟の大きさはそんなに大きくないですが、その分通路の目の高さに“つらら石”がぶら下がっています。 -
濡れたテラテラした感じが不気味でもあります。
なお、帰国後にわかったのですが、チェンダオはリス族やカレン族(首長族)など少数民族村見学トレッキングの起点でもあるようです。
(「ジョー、教えてよ!首長族は一度ミャンマーでお会いしたことがありますが、行けるものなら行きたかった。」 -
チェンマイで郵便局・宅配業者のチェックを済ませてジョーと別れると、夜は“カントークディナーショー”に出かけました。
北部タイ独特のカントークディナーを食べながらタイダンスを見学するというものです。(320B)
カントークというのはお祝いや儀式の時に囲んだ円卓のことだそうで、ここではこぶりの円卓に数種類の料理がのっかって出てきます。
私は味をとやかく言えるようなグルメではありませんが、昔食べた鯨の缶詰めのような味の肉が印象に残りました。
それと円卓が中華料理のように回ると食べやすかったのですが・・・。 -
ダンスのほうは“例によって”といった感じのショーです。
別にけなしている訳ではなく、個人的には美しい女性の踊りを眺めているのは大好きなので、チェンマイに限らず、あちこちでこのようなショーに出かけます。
席が踊り子さんから離れており、柱が邪魔だったのが残念でした。 -
美しい女性を見ると反射的にカメラを向けてしまうため、映りの悪い写真が沢山残っています。
せっかくなので数枚アップしておきます。 -
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ショーは9時前には終了。ホテルに帰るにはまだ早い時間だったのでナイトバザールを覗いてみることにしました。
トゥクトゥクで移動したのですが、思ったより遠く、あまり人気のない夜道をしばらく走っていると「本当にバザールに向かっているのだろうか?料金を値切ったり“女性”の紹介を断ったりして気を悪くしたのだろうか?」と不安になりました。
そんな心配も杞憂で、無事にバザールの人混みに到着。やれやれ。 -
ナイトバザールは土産物・雑貨の店が道路にあふれ大賑わいです。
品物はそれこそ“例によって”といった類ですが、雰囲気に乗って勢いで買うのが賢明でしょう。
醒めて眺めても仕方ありません。 -
アヌサーン市場付近でしょうか。
オカマショーやムエタイのショーなども演じられていました。
路上にはフットマッサージの椅子なども多く並べられており、毎日が縁日の賑わいです。 -
こちらは日時・場所が変わってチェンマイ最終日、8日昼過ぎのターペー門前のマーケットをターペー門の上から眺めた様子です。
午前中お寺回りをして後はホテルに帰りチェックアウトの準備をするだけ。
いつも旅の思い出に部屋に飾るようなものを1品だけ買って帰ります。
今回は木彫りで欲しいものもあったのですが、いいものは金額的にも万単位になりますし、何より持ち帰りにかさばりそうで結局買いませんでした。
ハーブボールを300個買って、買物衝動はある程度充たされていたということもあります。
とは言え若干の物足りなさもあって、マーケットで見かけたヤシの実の殻で作ったランプを“その場の雰囲気”で購入しました。これもかなりかさばるのにね・・・。 -
金額的には300Bと900円程度のものだったので、「まあ、何も土産がないのも寂しいし・・・」とつい。
同じランプでも電球を使うものは日本と電圧が違うので使えないかもと思い、ろうそくタイプのものです。
頭の部分がパカッと上半分が取れるようになっており、そこにろうそくの灯をともします。
でも苦労して日本に持ち帰って思いました。
ろうそくをともして上半分をかぶせると燃え出すのではないか?
早速部屋の灯りを消しろうそくに火をつけてみました。
「上半分をかぶせても穴が沢山あいているから熱は逃げていく・・・ウォー煙が!焦げてるよ!」
という訳で実際使うときは頭部分は開いたままでしか使えないことがわかりました。
お馬鹿な買物だこと。
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この旅行記へのコメント (3)
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- がまだす@熊本さん 2006/01/19 09:27:59
- azianokazeさんの、次なる一手は何処?
- azianokazeさん、おはようございます。
マイ掲示板に書き込んで頂き、ありがとうございました。
返礼を書き込んで、さそくお伺いいたしました。
忘れていました、一昨日隅々まで拝見していたことを(笑)
コマごとの写真と説明が親切丁寧なので、ぐんぐん引かれてゆきます。
チェンマイの雰囲気が手に取るように伝わり、こんな感じで→(涙)懐かしいです。
おっ!、宿はPLAZA INNだったのですね。
長崎・国見のHさんという初老の方が当宿されてはいませんでしたか?
もしお会いされたらのことですが、彼は私のバックパッカーの大先輩、国見で色んなこと学ばさせていただきました。
ところで、azianokazeさんの、次なる一手は何処の国?
教えてちょうだい!楽しみにしております(^0^)
- azianokazeさん からの返信 2006/01/19 15:36:06
- RE: azianokazeさんの、次なる一手は何処?
- チェンマイのPLAZA INNに、スタッフと随分懇意にされており、オーナーと碁など打っておられた初老の方はいらっしゃいました。お名前はお聞きしませんでしたので“国見のH”さんかどうかはわかりません。
次回は十数年前にグループで一度回ったスリランカとか、キナバル山のコタキナバルなども考えています。(正月初詣の神社の階段で息をきらしていますので、キナバル山はあまりにも無謀かと思いずっと延期しています。)
いずれにしても休みが取れるのは(せいぜい7〜10日程度ですが)GWの頃です。
それまではお仕事。
でも、「どこに行こうか、あそこにしようか・・・」なんて考えながら準備しているときが、ある意味一番楽しいときかも。
- がまだす@熊本さん からの返信 2006/01/30 08:59:29
- RE: RE: azianokazeさんの、次なる一手は何処?
- azianokazeさん、次の旅はコタキナバルかスリランカですか。
両国ともいいとろこですね。
実は、5年ほど前からK・Kに住む日本人の方とひょんなことから知り合いまして、色んな情報を頂いております。
先の東南アジアの旅でちょこっと覗いてみようかと考えたのですが、欲張らずに先送りしております。
チェンマイと比べますとK・Kは湿度が低く、見所・遊びどころも多いみたいですね。でもって、最近では比較的質の良い日本人ロングステェイ者も増えているらしいとかです。
しばしロングスティしながらトレッキング、ダイビング、ゴルフ三昧もいいかな?と考慮中です。
GWの旅が実現すればいいですね。
azianokazeさんのK・K情報を楽しみにしております。
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