1972/10/16 - 1972/10/16
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ソフィさん
1961年10月16日(月)続
今日は、昨日とは打って変わって、ヨーロッパの高緯度を実感させる薄ら寒い一日である。
霧が深くて、100メートルも離れていない日本館が、シルエットでしか捉えられない。
10月中旬でこの寒さなら、冬の厳しさが思いやられる。
セーターにベストを重ね、コートを着て外出する。
行き先はかねてゆっくり訪ねたいと思っていた、クリニャンクールの「蚤の市」。
買物もさることながら、私が求めていたのは、場末の雑然とした人ごみの雰囲気だった。
シャトレーでパリを南北に縦貫するメトロ4号線に乗り換え、北の終点ポルト・ド・クリニャンクールに降りる。
人の流れに沿って歩くと、ボチボチ露天が現われる。
この辺りスリが多いと言われるが、私は一度も出会ったことがない。
プロのスリは、行き当たりばったりに行動するのではなく、人を見てからやるのだろう。
この市の規模は、3万?、3千軒と言われ、一度に細部を見ることは出来ない。
本日の私の一番見たいものは、庶民の生活を伺わせるガラクタ的雑貨類である。
台所用品や農機具など、今まで見たことのないものが次々に現われて面白く、いくら見ていても切りがない。
せっかく来たのだからと、昔の制服に付けられていたボタン類を買うことにした。
ナポレオン時代のものまで並んでいるのには、驚く。
蚤の市を楽しむ秘訣は、店の人と一緒に楽しみ、喜ばせることにあるようだ。
これは蚤の市に限ったことではないが、フランスの店のおやじは客と楽しむことが大好きと見る。
ものを買ったり、儲けさせてやったりしなくても、ニコニコと前向きに接すれば、相手もニコニコとしてくれ、お互いに愉快になる。
彼等は利益以上に、客との心の交流を求めている面がある。
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