2005/07/10 - 2005/07/15
103位(同エリア975件中)
がまだす@熊本さん
- がまだす@熊本さんTOP
- 旅行記81冊
- クチコミ0件
- Q&A回答43件
- 676,901アクセス
- フォロワー84人
プノンペンのバイタク野郎をご存知だろうか?
東南アジアの中で、もっとも粗暴で悪質だというレッテルが貼られているらしいけど。
でも、そんなことはない。と僕は思う。
とかくレッテルは、内戦さめやらぬ以前のことかもしれない。
彼らの毎日は、朝暗いうちからから夜遅くまで仕事に明け暮れ,宿を斡旋し、観光名所を案内する。この仕事が主だが、お客を取ることに関して、いささか熱が入っている気配もある。これも家族を支えている所以であろう。
旅行者の応対いかんでは怖い存在かもしれない。けれど、お互いが意思疎通さえうまくいって理解し合うなら、案外いい奴も少なくはない。
短い期間だったけど、トシもマサルもその仲間たちも、僕にはいたって親切だった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
プノンペン5日目。
予定より2日も長居してしまった。
この街は、僕には案外居心地が良かった。
見処だって少なくはない。
何よりも、人は表情豊かで親切だ。そして温かい。
「明日ホーチミンへ行くことに決めたよ」。
マサルにこう告げた。
「そう、寂しくなるね」。
マサルは真顔で言ってくれた。
「さよならパーティーでもやりたいね」。
マサルはトシに伺いを立てる。
「鴨鍋はどうだろう、俺たちが2ドルづつで」
トシは、バイタク仲間にやや命令口調で話してみた。
「不足分はあんたみてくれないか?」
バイタク連中もその気になっている。
わずか2?かもしれないけど、彼らにしてみればけしてけして小金ではない。
『このくらいの人数だったら20?そこそこか。俺が面倒みよう』内心そう決めた。
「OK,ありがとう」。
午後6時。
仕事を早めに切り上げた彼らと、キャピトルバス停前で落ち合う。
プノンペンで最も評判が良いという、野外レストランへ向かう。 -
後方から追いかける連中。
マサルのバイタクに乗って、バイタク野郎を振り向きざまカメラに収めた。
日中は酷暑のカンボジアだが、夕方ともなればツリーリングは風が優しくて爽快そのもの。
バイタク仲間6人、3台のバイクでプノンペンの大通りを抜きつ抜かれ。気勢を挙げながら疾走した。 -
マサルが左手に持っているのはカンボジアウイスキー。
ビールと混ぜて飲むが、一気に飲むとかなり辛い。 -
カンボジアの鴨鍋は、地鳥だから絶品。
10人前を注文したが、料金は8?。 -
まずは、乾杯!!
-
トシ(27)二人の子持ち。
プノンペンで最初に出会った男。
涙もろい男だけど、元暴力団の若頭。
3年前、結婚を機に仲間7人を引き連れて足を洗う。
現在はバイクタクシーのリーダ格。当時敵対していた組織から嫌がらせを仕掛けられているが耐えている、と聞く。 -
カーさん。
物腰が低く無口ではあるが、知性と教養を持ち併せている。リーダ格のトシも、彼には一目置いている。 -
マイケル(28)
ひょうきん者だけど、腕っ節はマサも認めている男。 -
ヤーさん(31)独身。
筋肉マンのヤーさんは、腕相撲がめっぽう強い。 -
少し遅れて来たカーさん。
またも乾杯!!
この夜、何度乾杯しただろう。
とにかく乾杯好きな連中であった。 -
カンボジアでもゲテモノ食材がが多い。
これ全部マサルのおごり。 -
少し遅れてxさん(左、名前聞くのをを忘れた)がやってきた。
-
蜘蛛だ〜。
「スパイダー」と言って、手にとって見せた。 -
「これ旨いよ!」。
口にくわえておどけるマサル。 -
バッタのから揚げ。
「旨いから喰えよ!」
何度も勧めるので喰ってみたが、ビールによくあう味だ。どんな味かと言えば、かりっとしたエビによく似て香ばしい。 -
これ分かりますか?
出来損ないのポップコーンみたいだけど、得体も知らないまま勧めに応じて喰ってしまった。
実はシロアリの炒め物。
触感は、少し酸味があるが不味くはない。カンボジアでは好んで食べているらしい。
バッタもそうだが、内戦時の飢饉を救った食材のひとつらしい。 -
ヤーさんの彼女は、このレストランに勤めている。
「結婚なんか考えていないさ」。こう話すが、シャイな彼。一部始終からみて満更ではなさそうだった。 -
PM11:00
お開きにした。
プノンペンはこの時間帯になると、何が起こるか分からない。
連中は僕の宿まで送ってくれた。 -
グッドラック!
またなぁ、プノンペンの愉快なバイタク野郎!! -
プノンペンの朝は早い。
宿の周りにはバイクが連なっていた。
そろそろ身支度しなくっちゃ!
それにしても、頭ガンガン!!飲み過ぎの二日酔い。 -
マサルがバス停まで見送りに来てくれた。
窓越しに別れを言う。
ヤーさんと彼の彼女も走るバスの後ろから追いかけて来た。
あばよ!
プノンペンのよき友よ!!
僕は追いかけてくる彼らを、車窓越しに見える姿が小さくなるまで、眼で追い続けた。
「いつかまた、必ず会いにゆくからな!」
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (15)
-
- fuzzさん 2018/08/10 15:49:53
- 随分と前の旅行記にお邪魔しちゃいました。
- がまだすさん、こんにちは。
がまだすさんの切り口、いいですね~
バイタク野郎の紹介、とても楽しかったです。
団体旅行だと、ナカナカ個人的に地元の方と親しくなる事が出来ません。
地元の方々との出会い、こういうのが一番旅行記として楽しく拝見できます。
世界遺産へ、とか美術館へ、などのシナリオ通りの旅行ばかりしてる自分がなんだかな~と恥ずかしくなっちゃいます。
これからも人間臭い旅行記、楽しみにしています♪
fuzz
- がまだす@熊本さん からの返信 2018/08/12 14:00:13
- fuzzさん、うれしいメッセージありがとうございます(^0^)
- この旅記は、
僕がまだバックパッカーの雛みたいにヨチヨチ歩いていた頃、
彼方此方を興味津々ながら餌をつついては彷徨っていた良き時代しろものです。
近況を申しますと、熊本震災以来2年半近く旅をしておりません。
体調を崩したこともそうですが、依頼原稿の取材などで少しだけ身動きできないこともあります。
近秋にインドや東南アジアをぶらつく予定でいます。
ですが、いつもの通り長旅になるかと思います。
取材に目途がたちますと、毎度の貧乏旅行が待っています。
それから・・・Asia各国の美女が僕を待って・・・は、いませんけど(笑)
あ、そうそう
4トラは面倒くさくて数年前からFacebookに移行しています。
「岩本ゆうすけ」本名です。
そちらもご利用でしたら是非とも「お友達」なってくださいませんか。
こちらからも多くのお知り合いがいらっしゃると思います。
-
- shima77さん 2009/06/23 20:57:39
- 今晩は・・・
- プノンペン・・・ 懐かしくて ついつい長居してしまいました・・・
私は1週間ほど居ましたが・・・バイクは35歳くらいのお兄ちゃんが宿から出ると・・・待っていてくれたのを思い出しました・・・
1日数回乗ってもイクラと決めたのも思い出しました・・・でも昼食をしたのはありますが・・・
こんなに楽しい宴会ありません・・・ 次回 します・・・・・・
お帰りを忘れていましたが・・・ shima77
-
- アル中さん 2007/02/13 18:02:30
- うわぁ〜良い旅行記ですね〜
- こんばんは、がまだす@熊本さん
お久しぶりです。
「プノンペンのバイタク野郎 トシとマサル」拝見しました。
もっ〜のすごお〜くぅ、良い旅行記ですね!
臨場感溢れていて、ビックリです!!
とても良い出会いがあった様ですね。
自分は、観光よりその国の人との出会いが一番嬉しいので
この出会いは羨ましい限りです。
また、バイタク野郎の顔もみんな良い表情をしています。
近い内にカンボジアの旅行をして見たかったので、参考に
なりました。
ゲテモノ料理にも挑戦してみたいものです。
だけど、自分の場合はこんなにはバイタクとうまく付き合えない様な
気がしますけど。。。
がまだす@熊本さんの旅行記は全ては見ていないので、また
訪問させて下さい。
では〜
- がまだす@熊本さん からの返信 2007/02/14 10:46:41
- カンボジアは人が温かい、まさに『微笑みの国』です。
- どうもどうもです、アル中さん(^0^)
私こそご無沙汰しておりました。
>「プノンペンのバイタク野郎 トシとマサル」拝見しました。
サンキューです♪♪
私も物見祐山より現地の人と交わりたくて旅しております。
とりわけ東南アジアのバイタクとかトォクトォク運ちゃんらは、マサルのように日本語・英語を流暢にこなせる運ちゃんも少なく、彼らから色んなことを学びました。
ガイドブックでは「世界で名だたる治安の悪い国」。
カンボジアをこう酷評していますが、タイよりも『微笑みの国』ではなかろうかと思います。
これは私ばかりではなくて、多くの旅行者がブログなんかで記しておりますから、事実そうだと確信しております。
ただし、現地の人でも夜となると暗い路地だけは避けているそうです。
世界中どこでもそうだと思いますけど・・・。
カンボジア旅行を計画なさっていらっしゃるそうでね。
プノンペンのキャピトルバス停前で客引きしているマサルですけど、日本語も堪能で凄く親切な奴です。
男前で眼が澄んでいますから分かるかと思いますが、探し当てたら声かけてください。
プノンペンの旅が楽しくなると思います。
次回の旅ではバンコクからシェムリアップ、プノンペンまで予定しております。もちろん『バイタク野郎』と再会が目的です。
-
- すずかさん 2005/11/06 15:58:36
- 超ナイス!
- がまだすさーん、こんちは〜!
プノンペンのバイク野郎たちSuperナイスですね☆
なんだか読みながら、心が温まってまいりました〜。
ツアーで高級ホテルSTAYして、ツアーバスで回ってる旅では出会えない、素敵な出会いでしたね。
地元の奴らとシロアリ食ったり☆超素敵。
プノンペン居心地の良い街なんですね。
一瞬のトランジットで空港だけ通ったんですが、なんだかすごく心がワクワクしたのを覚えています。
あー、今度はプノンペンの街行きたいな〜。
ウイスキーのビール割り。
これは二日酔い間違いなし。
よう、飲まはりましたね。
ほんでは、続き待っとります〜。
すずか
- がまだす@熊本さん からの返信 2005/11/08 15:24:35
- RE: 超ナイス!
- すずか姫、超煽てて頂き(爆)ありがとさ〜ん(^0^)
これも偏に姫の北海道の旅行記に刺激を受けてのことですから・・・年甲斐もなくね。
あれは凄いと思いましたよ!!!
〉地元の奴らとシロアリ食ったり☆超素敵。
思い出しただけで、ゲ〜ッ!です。
)プノンペン居心地の良い街なんですね。
一瞬のトランジットで空港だけ通ったんですが、なんだかすごく心がわワクワク・・。
世界を股に駆けて旅なさる姫でも、そうなんですか?
今回は行きは上海、帰りは台湾の空港でトランジットしたのですが、束の間の空港探検はちょっとした世界遺産よりもワクワクするのは、なぜんでしょうか?
このときばかりは、少年探偵団です。
-
- kokonoさん 2005/11/05 19:12:17
- プノンペンのバイタク野郎
- がまだす@熊本さん
・プノンペンのバイタク野郎をご存知だろうか?
東南アジアの中で、もっとも粗暴で悪質だというレッテルが貼られているらしいけど
そんなことはない。と僕は思う
朝暗いうちからから夜遅くまで仕事に明け暮れている、これも家族を支えている所以であろう
トシも・マサルも・ヤーさん・ヤーさんの彼女・カーさん・マイケル・xさんたちは僕にはいたって親切だった
「明日ホーチミンへ行くことに決めたよ」「そう、寂しくなるね」
マサルは真顔で言ってくれた
「不足分はあんたみてくれないか?」
>がまだす@熊本さん、異国の地に良き友達をつくりましたね !!
会話を聞いているうちに本当の友達みたいに、できたことは羨ましいです
かれらは貧しい生活環境かも知れませんが、マサル君たちは心の温かみのある人達ですね。kokono
- がまだす@熊本さん からの返信 2005/11/08 11:10:17
- kokonoさん→RE: プノンペンのバイタク野郎
- kokonoさん、書き込みありがとうございます。
実は、今思いますには、偶然の出会いだったような気がしてなりません。
プノンペンのバイクタクシーの連中は、全部が全部気の良い運ちゃんばかりではなかったかもしれない、と思うのです。
ベトナムであった若いパッカーは、顔と胸に深い傷を負っていました。
何がしのトラブルを起こして、必死で逃げたみたいですけど、結果は無残でした。
でも、高齢の私には皆親切でしたけど・・・。
心掛けていたのは、「下から見下げたような態度だけはすまい」。を念頭に「移動する際、彼らから助けられているので、極力無理な値切りとか注文はしない」。
この2点でした。
-
- enyasuさん 2005/11/03 20:33:58
- プノンペンバイタク野郎
- 旅の中での楽しい出会い読ませていただきました。
がまだす@熊本さんがとてもいい人だから、きっとバイタクの若者達と仲良くなれたんですね。
送別会までしてくれるなんて、またプノンペンに行かなければなりませんね。
また寄らせていただきます。
-
- 気楽トンボさん 2005/11/03 20:11:52
- これぞバックパッカーの醍醐味!
- ヤーさん、カーさん・・・愉快な名前。
がまだすさんと彼ら達の「乾杯!」が聞こえてきます。
最高に楽しい顔でお酒を飲んでいたんでしょうね。
楽しさが伝わってきます。
これこそ、旅の醍醐味。
私まで感激しました。
さて・・・次の旅行記は?
楽しみにしています。
- がまだす@熊本さん からの返信 2005/11/03 23:05:38
- RE: これぞバックパッカーの醍醐味!
- 正直言って気楽トンボさんの行動力には、負けです!
旅行記を読ませて頂て、つくづくそう思います。
僕がチェンマイで沈没していた頃、台湾・中国ほかなんかあちこち旅なさっていたとは。やっぱり、僕の負けです(^0^)
)ヤーさん、カーさん・・・愉快な名前。
元ヤーさんの名前はヤーさん、バイタク運転手のカーさん。
トシもマサルもなぜだか日本人名。
マサルから名前を聞いて、思わす噴出しました。
アバウト過ぎますから。
〉さて・・・次の旅行記は?
悩みます。僕だってたまには。
4トラもそうですけど、アンコールもベトナムも定番中の定番ですから、切り口が分からなくて悩み込んでしまいます。
- 気楽トンボさん からの返信 2005/11/03 23:56:22
- ◆がまだすさん!切り口で悩むの、分かるわ〜〜!!
- >アンコールもベトナムも定番中の定番ですから、
>切り口が分からなくて悩み込んでしまいます。
私も台湾で悩みました!
台北もメジャーでしょう?
どうアップしようかと色々とかんがえました。
考えた割には・・・・・もう一つだったかな・・・
でも、一緒に行った親友は良い出来だ!と言ってくれました。
やっぱり持つべき者は友で〜す。
がまだすさんの旅行記はみんな楽しいし、おもしろいですよ。
親友もファンで〜〜すよ。
- がまだす@熊本さん からの返信 2005/11/04 16:11:55
- RE: ◆がまだすさん!切り口で悩むの、分かるわ〜〜!!
- トンボさんもそうでしたか(笑)
ほんと、メジャーな処は書きにくいですね。ハッキリ言って!
ヘタなことつづればボロが出そうで(爆
サラッと流すなら、なんだか平坦すぎてこれまた実につまんないし・・・。
ラオスではひょんなことから、観光客が足を踏み込みそうもない集落を取材することができました。
チャンポン郡(旨そうな名ですけど)にある小さな村です。
連日の大雨で橋が倒れこんだりして、入村するのがとても困難でしたけど、いい経験をしました。
〉がまだすさんの旅行記はみんな楽しいし、おもしろいですよ。
親友もファンで〜〜すよ。
おひょっ!!
がまだす、嬉しくて涙がでそう(^0^)
トンボさんと同じく、うら若き美女なんでしょう?
し・し・紹介してくんない?
ちょつとノリすぎたかぁ(爆)
はんせい、です(ポリポリ)
- 気楽トンボさん からの返信 2005/11/04 19:03:07
- ◆がまだすさん!ラオスが楽しみ!
- チャンポン村・・・美味しそうな名前ですね。
楽しみにしています。
長崎名物「チャンポン」でしょう?
皿うどんと一緒かな?
今日、アンコールワットの歩き方を買いました。
いよいよ本格的にスケジュールを立てねば!
ワクワクしてきます。
がまだすさんの目は透視できるみたい。
我が親友は私と同じ、うら若き乙女!
バッチリ当てましたね。
トシ、マサル、ヤーさん、カーさんと飲んだお酒が、
余程強くて、まだ残っているのと違いますか?(爆笑)
それとも、ず〜と続いた微熱で、
何でも美しく、若く見えるのかな?(ゲラゲラ)
「○○もおだてりゃ木に登る」で、
今や、うら若き乙女2人は、木のてっぺんに登っています。
ありがとうさん!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
がまだす@熊本さんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
プノンペン(カンボジア) の人気ホテル
カンボジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
カンボジア最安
150円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
15
21