2005/04/16 - 2005/04/16
58位(同エリア76件中)
ソフィさん
写真は、レンヌ国鉄駅。
一日スケッチ旅行の休日をもらい、モンサンミッシェルからレンヌにバスで往復。
レンヌの人々、町、そして地下鉄(メトロ)を見ることにした。
レンヌはブルターニュの入口にあって、その中心都市。
パリからTGVが直接乗り入れている。
モンサンミッシェルからレンヌまで、バスでダイヤ面では90分だが、実際は70分程度。
バスには私以外日本人の新婚さんが一組だけで、貸切のようだ。
運転士は英語が得意らしく、やたらに英語で話し掛ける。
これはフランスでは珍しいことだ。
ブルトン(ブルターニュ人)のフランス語への反抗心が、背景にあるのかも知れない。
バスは美しいノルマンディ、そしてブルターニュの田舎を駆け抜け、無停車で着いたバスターミナルは、レンヌ国鉄駅の真横だった。
とりあえず駅を見に行ったら、パリからのTGVと、最近売り出し中のフランス国鉄ローカル電車“Ter”がホームに着いていた。
国鉄駅のロビー階(二階レベル)からエレベーターで降りれば、メトロのロビー階は真下である。
メトロの切符は、クレジットカードで買う。一日メトロ、バス乗り放題で3ユーロ(420円)。
フランスでは、郵便局でもクレジットカードが使えて、便利だ。
サインでなく、暗証番号で身分を確かめている。
そこにやってきた若者に「町の商業中心は?」と訊く。何しろこの町の土地感は皆無なのだ。
若者の教えてくれた場所は、次の駅だった。
降りてみると、なるほど三階建てのショッピングセンターはあるが、普通の日用品しかなく、私のイメージしている伝統的な商店街には程遠い。
この辺りは大規模開発されたらしく、地下部に駐車場。二階レベルに大きな屋上広場があり、ショッピングセンターはその広場に張り付いている。随分ゆとりのある土地の使い方である。
しばらく歩いている内に、傷めている足が痛み出す。
昼は少し凝ったレストランで、と考えていたが、急遽予定を変更し、屋上広場の軽食堂に入る。
日が陰れば寒い外のテーブルで、子供たちが噴水に遊ぶのを見ながらの食事。
肉に添えられた、ギャルニ・デュ・ジュールは野菜が大盛りで、しばらく欠乏傾向だった野菜がおなかいっぱい食べられ、この店を選んだのは成功だった。
味もサービスも満足。
メトロで両側の終点ターミナルを見た後、バスに乗ってみる。
オヤと思ったのは、客が乗車時運転士に「こんにちは」と挨拶すること。
挨拶率を数えてみれば、女性60%に比べ男性は20%と、大差があった。何故だろうか。
バスの終点午後の都心部「共和国広場」は、土曜日のせいかいっぱいの人出だ。
中国人、アラブ人。結婚式に二度出くわす。
中国人に比べ、アラブ人の結婚式は派手で賑やか。
警笛を鳴らしながら車の列がやってきて、先頭車から降りたカップルを、広場に待ち受けた人たちがいっせいに歓声をあげ囃し立てる。
広場に面したビルの窓から、五色の花びらが雪のように降る。
宗教上の結婚式は、終わっているのだろう。
ここに来たのは法律上の登録ためだろうか。
町に住むお互いが、他を認めながらも自己主張している。
多文化を受け入れる国の苦労が理解できる。
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