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フージェールは雨だった。<br /> 灰色の空を背に、黒々とした城壁や搭が、どっしりと構えている。<br /> ここはノルマンディーに接する、ブルターニュの入口だ。<br /> それだけに、二つの民族のせめぎ合いの場であった。<br /><br /> ブルターニュは独自の文化・言語を保ち、常に隣接部族との戦いにさらされていたのだろう。<br /> ケルト民族を祖先としているブルタ−ニュの人々(ブルトン)は、自由な気風を持ち、自然を畏れ、神秘的なものを敬い続けた民族であった。<br /><br /> 同時にブルトンは海を愛し、ブルターニュ半島の先端ブレストには、ピエール・ロチ(1850-1923)が学んだフランス海軍兵学校がある。海軍のエリート幹部を育てる、重要な機関だ。<br /> 私の大好きなロチの小説「氷島の漁夫」には、ブルターニュの生活が生々しく描かれている。<br /><br />フージェール城は、12世紀にブルトン公爵ラウール2世が要塞を石造の城に建て替え、現存する部分は13世紀に再建されたのものだ。<br />その堅固さと規模は西ヨーロッパ一といわれている。<br />13の塔と厚さ3メートルもの城壁は、当時の苦労を物語っている。<br /><br />天守閣(ドンジョン)こそ残っていないが、当時の城がこれだけ保存されているのは、珍しい。

フランス旅【14】ブルターニュの固めフジェール城

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2005/04/14 - 2005/04/14

201位(同エリア252件中)

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3

ソフィ

ソフィさん

フージェールは雨だった。
 灰色の空を背に、黒々とした城壁や搭が、どっしりと構えている。
 ここはノルマンディーに接する、ブルターニュの入口だ。
 それだけに、二つの民族のせめぎ合いの場であった。

 ブルターニュは独自の文化・言語を保ち、常に隣接部族との戦いにさらされていたのだろう。
 ケルト民族を祖先としているブルタ−ニュの人々(ブルトン)は、自由な気風を持ち、自然を畏れ、神秘的なものを敬い続けた民族であった。

 同時にブルトンは海を愛し、ブルターニュ半島の先端ブレストには、ピエール・ロチ(1850-1923)が学んだフランス海軍兵学校がある。海軍のエリート幹部を育てる、重要な機関だ。
 私の大好きなロチの小説「氷島の漁夫」には、ブルターニュの生活が生々しく描かれている。

フージェール城は、12世紀にブルトン公爵ラウール2世が要塞を石造の城に建て替え、現存する部分は13世紀に再建されたのものだ。
その堅固さと規模は西ヨーロッパ一といわれている。
13の塔と厚さ3メートルもの城壁は、当時の苦労を物語っている。

天守閣(ドンジョン)こそ残っていないが、当時の城がこれだけ保存されているのは、珍しい。

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  • 黒々と フジェールの城 重々し

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  • 幾世紀 経しや フジェール 城の苔

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  • 裏庭の 緑やさしや 雨模様

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この旅行記へのコメント (2)

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  • あんちゃんさん 2005/05/29 09:21:02
    ブルターニュ
    昨日、天神橋筋で、ブルターニュ料理を食べてきました。ガレットと言うそば粉のクレープを初めて口にしました。

    ソフィ

    ソフィさん からの返信 2005/05/30 21:25:31
    RE: ブルターニュ
    ガレットはそば粉で主食的、クレープは小麦粉でおやつ的と聞いています。
    是非その料理店へ案内して下さい。
    ブルターニュの、独立の覇気に満ちた文化に、魅力を感じます。

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