21日間の四季を巡ったアンナプルナ一周の旅日記 　その１

2002/10/26 - 2002/11/28

自分の足を信じて823ｍから5415ｍまでの標高差を21日間かけてめぐり行く季節を感じながらアンナプルナの外周を歩いた。
クーンプ地方とは山系も気候も風土も違う。興味津々、感激、感動の記録を写真を添えた旅日記。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

アンナプルナのトレッキングは許可証が必要。国立公園入域料として2000ルピーを支払う。山域に入る時にポリスボックスでパスポートと一緒に提示。関所の通行札のような物で表裏いっぱいの「サインと印」は21日間の旅の思い出を物語っている。
10／26に成田を出国、バンコク経由でカトマンドゥに28日に到着。1年ぶりに会うネパールの友人は私達をあたたかく迎えてくれた。


今回の旅、最高地点の5415ｍのトロンパスを
越えた風景　タルチョが風にたなびく

カトマンドゥ〜ベシサハール〜ンガティまで参ります。

10／30　カトマンドゥ〜ベシサハール　泊
カトマンドゥの長距離バスターミナルより「7:25発」のインド製の頑丈な作りのバス「TATA」に乗る。バス代175ルピー（285円）満載された荷物はネットに包まれバスの屋上、超満員のバスは砂塵を巻き上げ、峠を越え川を渡り、猛スピードで走り抜ける。車も悲鳴をあげてエンストを起こす。6時間のバスの長旅はつらい。変わり行く外の風景は素晴らしかったのが救いとなった。13:30に到着。

今回の旅の仲間の紹介。写真の左からリーダー幸子さん、私、ポーターのアジャィ、ダワ、美紀さんの5人。21日間の旅の始まりです。標高823mの地は暑い。
昨夜は遠来の客の歓迎か蚊に悩まされた。早朝から聞こえてくる読経、元気のいい子供の声、そしてカッチャー（隊商）のロバの首につけられた鈴の音が響く。耳に残る心地よい音色だった。出発前の記念撮影。
(ここは823mの地）

ネパール来訪3度目にしてはじめてみる風景。温暖な気候の地は風景も違う。黄金色に光る見事な棚田は山頂まで耕されており鎌を片手に家族総出の稲刈り風景が見られた。
道中、山村風景のなかに時々白い峰嶺が見えると嬉しくなった。気候も生活も豊な地に時間がゆったりと過ぎていくのを感じる。

見事な棚田は天まで届きそう。稔りの秋の色合いを見せてくれる。

お隣の家をロッジの窓から覗かせてもらって。
右の屋根の上には野菜が無造作に干してある｡ござを敷いた上で男の子が宿題をしているのか、ニワトリの声が聞こえてきそうな絵になる生活風景を撮る。
10／31　ベシサハール〜ンガティ泊
日本の夏山を歩くように暑い。吹き出る汗を拭きながら只黙々と歩く｡14:25に（Ngatti）に到着。

この旅行記へのコメント （2）

• kioさん 2006/06/13 22:53:26

  見事なライス・テラス

  今日はヒマラヤ編を幾編も見せて貰いました。
  
  タトパニ村にも出掛けられているんですね
  確かスルジュ館は深い谷間のタトパニ村に
  有ったんですよね。
  
  ライステラス画像も拡大して見入ってしまいました。
  飛行機から眺めたフィリピンのライステラスも見事でしたが
  ネパールの山あいにへばりつく様にそびえるライステラスも
  素晴らしい。
  
  アンナプルナのトレッキングも通行料を取られるんですね
  
  ちょっと前に沢木耕太郎の「凍」を読みました。
  ヒマラヤの高峰ギャチュンカンを目指し、指を凍傷で
  ほとんど失いながらも奇跡的に生還する登山家・山野井夫妻を描いた
  ノンフィクションでした。　
  もう引き込まれるようにイッキ読みでした。
  
  ヒマラヤの神々しい山々の画像を観ながら
  色々な事を思い出しました。
  ってネパールには行った事ないんですけどね(^-^;
  
  
  
  
  
  

  kyokosa-nさん からの返信 2006/06/15 14:28:46

  RE: 見事なライス・テラス

  ヒマラヤはいかがですか？
  お訪ねいただき有難うございます。
  アンナプルナ地方は棚田が素晴らしいです。日本の棚田と規模が違う。
  
  山頂まで耕されて見事でした。
  確かスルジュ館は深い谷間のタトパニ村に有ったんですよね。
  　知らなかったです。ご主人の平尾さんのネパール語
  　教室でスルジュさんの遺影を飾ってあるのを見ました。本も読みましたの　でなるほどと思いました。
  アナプルナのトレッキングも通行料を取られるんですね
  　関所を通過ごとに印を、通行手形です。
  ちょっと前に沢木耕太郎の「凍」を読みました。
  ヒマラヤの高峰ギャチュンカンを目指し、指を凍傷で
  ほとんど失いながらも奇跡的に生還する登山家・山野井夫妻を描いたノンフィクションでした。　もう引き込まれるようにイッキ読みでした。
  　図書館で借りてきます。読んでみたいです。
  ヒマラヤの神々しい山々の画像を観ながら色々な事を思い出しました。
  ってネパールには行った事ないんですけどね(^-^;
  　是非お出かけ下さい。素晴らしいところです。
  　一枚の写真から名文を。私も書いてみたいです。
  　　　　　　　　　　　　　kyokosa-nさんより