2001/08/11 - 2001/08/20
765位(同エリア777件中)
たまさん
今回は北の大都市ハンブルクから、南の大都市ミュンヘンへ一気に移動し、バイエルン州を巡る旅。ドイツアルプスの最高峰ツークシュピッツェ山からの景色は、最高でした。
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Hamburg HbfからのNachtZugは、定刻7:04にMuenchen Hbfに到着した。このNachtZugはタルゴ型の最新型で、クシェットとはいえB寝台並みの設備であり、しかも下段に人がおらず快適な一夜を過ごすことができた。
先頭は見慣れた101型機関車ではあるが、Bayer社のアスピリン広告車両であった。私はこの塗装が好きで、遭遇できたのが嬉しい。広告車両の中でもこの塗装は傑作であると思うが、残念ながら広告期間は終了し、現存しない。 -
今日はドナウ川沿いの古都、レーゲンスブルクに向かうことにした。
中央駅を降り公園を抜けていくと、入り組んだ小道の続く旧市街に入った。中世そのままの落ち着いた雰囲気ではあるが、思ったよりも栄えていて、私にとってはあまりぴんと来る町ではなかったように思う。
街の中心部にそびえるゴシック様式の大聖堂はとても目立つ存在であった。 -
ドイツで最も古いといわれる石橋を渡り、ドナウの流れの前にたたずむ。さすが大河であり、このあたりでも大きく、ゆったりと流れていた。
この日はNuernbergへ立ち寄り、DBグッズなどを買い込んだ後、ICEでMuenchenへ戻った。 -
今日の宿は毎年立ち寄っているミュンヘン郊外のユースホステルである。個室があるので重宝しているが、今年は行くのが遅くて大部屋しか確保できなかった。
相変わらずここは団体や各国の青年達でいっぱいであり、見ていて楽しい。日本人の姿も結構見ることができた。 -
翌日はいよいよドイツ最高峰へ向かう日である。今日は中央駅に寄らず、YH最寄り駅からS-Bahnで直接Muenchen Pasingに行き、9:07発の普通列車に乗った。行楽客で結構混んでいたが何とか席にありつく。
10:23に麓の町Garmisch Partenkirchenに到着。ここで登山鉄道に乗り換えだ。
比較的大きな列車であったがこの列車は途中のGrainau止まり。途中からラックレール式の小さな列車に乗り換えると、列車は登りに入った。 -
途中のEibsee駅で降りる。このまま乗っても2650mの終点まで行くこともできるが、途中からトンネルに入ってしまうので景色の良さそうなロープウェイに乗り換え一気に頂上まで行くことにした。
乗り換え案内には日本語表記もあったが、日本語が必要なほどあたりに日本人はいなかった。 -
山麓駅からごつごつしたツークシュピッツェ山を望む。ここから一気に1000m以上登るのである。最高峰にこうやって気軽に行けるのは助かる。
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ロープウェイは一気に高度を上げた。アイプ湖が青い湖面を見せている。そしてバイエルンアルプスと広大な平野が一望できた。実に素晴らしい眺めである。
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あっという間に2964mの山頂へ到着。今日は快晴であたりを遮るものは何もなく本当についている。
展望台は多くの人で賑わっていた。皆笑顔で嬉しそうだ。
このあたりはちょうどオーストリアとの国境で、オーストリア側のロープウェイで降りることもできる。 -
オーストリア側の山々が、どこまでも、はるか彼方まで望むことができた。
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本当の山頂は展望台からは少し離れていて、金の十字架が立っている。多くの人が訪れているので簡単にいけそうにも思えたが、見る限り足を踏み外すとちょっと大変なことになりそうだったので今回は断念した。
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帰りは登山鉄道で戻ることとし、山頂ロープウェイで登山鉄道の終点、Zugspitz-Platt(2600m)へ向かう。氷河が間近に迫っており、スキーヤーの姿も見ることができた。
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トンネルの中にある頂上駅から列車に乗る。帰りはかなり混んでいて座れなかった。景色より着席を考えると逆の方が楽で良かったかも。
登山列車はものすごい急勾配をゆっくりと降りてゆく。長いトンネルを抜け、先ほど下車したEibsee駅を経由し、再度乗り換えてGarmisch Partenkirchen駅へ戻った。 -
次の列車まで少し時間があるので街を散策する。ガルミッシュパルテンキルヘンはふたつの町が一緒になった地名で、冬季オリンピックの開催地でもあり、ドイツアルプスの観光拠点である。
どちらかというと静かなパルテンキルヘン側を歩くと、川の流れと遠くに見えるアルプスの眺めがとても気持ちよかった。 -
16:26発の普通列車でInnsbruckへ向かう。後3両を切り離し、4両の身軽な編成になった列車は、カーブの多い線路をゆっくり上りながら国境駅Mittenwaldへ進んでいく。このあたりのそびえ立つ山々は迫力がある。
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Mittenwaldを過ぎると国境審査もなく、いつの間にかオーストリアへ入っていた。
しばらくすると、列車は下りに入り、突然右側が大きく開けてきた。チロルの街並みが一望できるこの区間はトーマスクックの時刻表に景勝路線のベスト10に入る景色として知られている。 -
列車はトンネルをくぐり、左右に曲がりながらながらゆっくりと高度を下げてゆく。一面に広がる平野を眺める様はまるで鳥の目になったような気分であった。
17:58にInnsbruck Hbf到着。ここからはオーストリアの旅となる。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Professor Lさん 2004/11/22 08:51:12
- 登山鉄道
- 初めまして
鉄道、ロープーウェイ、登山鉄道と乗り物ファンにはたまらないルートですね。
ロープーウェイからの景色もすばらしく、行きたくなりますね。
所要時間と料金の情報があるといいですね。
- たまさん からの返信 2004/11/23 18:30:06
- RE: 登山鉄道
- ツークシュピッツェは、他の国のアルプスにひけを取らない素晴らしい景色と、往復で異なるルートで簡単に行けるところなので、オススメの場所だと思います。
で、所要時間と料金なんですが、何せ3年も昔の話なのであまり覚えてない(苦笑)のですが、下りの列車でも1時間ちょいくらいだったような記憶があります。
また当時の切符を見ると、山頂までの往復チケット(経路はどのルートでもよい)で、ジャーマンレイルパスホルダー割引で60DMでした。そう、3年前はまだマルクだったんですよね。ちなみに当時はユーロ安で、1DM=55円、1EUR=110円程度でした。なので今よりもだいぶ安く行けたわけです。
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