ドイツ・オーストリア・チェコ旅行記2001(1)ハーメルンへ

2001/08/11 - 2001/08/20

3回目となる年1回のドイツ旅行は、初めての海外完全一人旅。今回はドイツだけではなく周辺国まで足を伸ばし、魅力的な街を巡ることとしました。初日は初訪問の北ドイツへ。有名なハーメルンの笛吹き男の劇に期待。

エリア ハーメルン(ドイツ)

2001年8月11日、MH089便に乗り成田からクアラルンプールへ向かった。今回はお金がないのでマレーシア航空を使って延々24時間以上かけてフランクフルトへ向かう。マレーシア航空は昨年に続き2回目。とは言えマレーシア航空はエコノミーでもTV、フットレスト付でシートピッチも広く、快適である。
MH089便は16:35にクアラルンプール新空港へ到着。広々とした綺麗な空港である。

次の便は23:30発なので6時間以上ある。昨年はロビーで過ごしたが今年は何とか市街に出て有名なペトロナスツインタワーを見ようと思い、バスに乗り込んだ。
バスで1時間、STAR LRTのChan Sow Lin駅へ向かい、LRTに乗り換えチャイナタウンへ向かう。初めてのアジアの熱気に驚く。そして整然とした高層ビル群を抜けツインタワーへ向かうが、残念ながら時間切れ。遠くからピンボケの写真を撮るのが精々であった。
ごくわずかな時間であったが、クアラルンプールの勢いを肌で感じ取れることができたのはよかった。

23:30発のMH005便は翌5:40にフランクフルト空港の第2ターミナルに到着。長い道のりであったが当時は全く疲れた記憶がない。昔は若かった…。
長距離駅でジャーマンレイルパスのヴァリデートと今日の夜行列車の予約を済ませ、近距離駅に戻りS-Bahnに乗って中央駅へ向かう。
Frankfurt(Main)Hbf 7:58発のICEに乗り、一路Hannover Hbfへ向かった。車内は日曜ということもありすいていた。Fuldaを過ぎると高速新線に入り、ICEは快調に飛ばしてゆく。

昨年の万博のため改装されたHannover Hbfに10:15到着。各駅停車でHamelnへ向かう。ドイツ版青春18きっぷとも言える週末切符(Wochenendticket)利用者と思われる客が多く、途中まで座れなかった。
11:31にHameln駅到着。幹線から外れた小さな駅である。ここから旧市街までは少し離れており、駆け足で中心部へ向かった。

目指す先は日曜12:00に行われるねずみ捕り男の野外劇。結婚式の家の前の会場はすでに多くの人が集まっていたが、聞こえてくるのは何故か日本の民謡。どうも日本の幼稚園の先生がドイツ各地を巡っていて、今日は劇の前座として歌っていたようだ。残念ながら私はぎりぎりで駆け込んだのでその写真は撮れず、終わった後の写真をパチリ。

今日は日本人の観客はほとんどいないようであったが、普段は多いのか案内放送は日本語もあり、すっかり忘れていたあらすじも流されていた。町に大発生したねずみを退治した笛吹き男が、町から報酬をもらえず、怒った笛吹き男はその音色で町の子供たちをさらっていく…という要はケチった町が悪い話ではあるのであるが、ともあれ劇が始まった。
劇は町の住民有志のものだが、なかなか迫真の演技で見ていて面白かった。特に嘆き悲しむおばさんと、ねずみの演技がかわいい子供たちは最高であった。

なかなか楽しい上演も終わり、たしか出演者が町を行進するはずなのだが見失ってしまったため、市内をぶらぶらしてハノーファーへ戻ることにした。
町はねずみ捕りのお話一色である。道の真ん中にはねずみ捕りの男像もあった。

道路にはねずみのイラストがあちこちに書かれており、本当に走り去っているかのようであった。

S-bahnでHannover Hbfに戻り、14:34発のICEでハンブルクへ向かう。ICEは2002年開業予定のKoeln-Frankfurt/M間高速新線向けのICE-3であった。ICE-3は電車である。優等列車には客車が主体のドイツもいよいよ電車が主力となってきた。
Hannover HbfでBremen行とHamburg行に分かれるので車内は大混雑であった。
16:06にHamburg Altonaに到着。

S-Bahnに乗り、エルベ川沿いの桟橋へ向かった。ここから観光船に乗り、ドイツ最大の港を見て回ることにした。

案内はドイツ語なのでよくわからなかったが、しきりにコンテナと言っているのがわかった。なるほど巨大なタンカーがあちこちに見える。しかしここは河口から100km以上遡ったエルベ川の内陸港。左右どちらを見ても陸地であり、先に進むにつれて右岸は住宅地沿いの川原のようになってきた。日本では考えられない不思議な眺めであった。

今日のハンブルクは残念ながら冷たい雨である。雨に煙る街並みと行きかう船を観光船から望む。

観光船を降り、倉庫街を歩く。古きよき時代の「波止場」という言葉を実感できる、そして南ドイツとは一味違う眺めであった。

ハンブルクの象徴である市庁舎。ネオ・ルネッサンス様式の重厚な造りが美しく、ハンブルクの力強さをよく現わしている。
しかし今日はものすごく寒い。8月というのに温度計を見ると9度しかなく、行きかう人はコートを着ている人が多い。夏物しか用意していない私にはとてもつらかった。

夜のHamburg Hbf。途中駅ではあるが立派なドームに覆われた駅で列車の本数も多い。
今日は22:03発のNachtZugで、一気にMuenchen Hbfへ向かう。クシェットは朝予約しておいたものである。さすがに朝着いてから動きっぱなしであったので、すぐに眠りについた。

この旅行記へのコメント （5）

• ちょめたんさん 2006/05/27 09:55:27

  今日は　たまさん

  お久しぶりです。
  ハンブルグに行ってみたいのですが、そんなに寒かったのですか？街は広いですか？ゆったり旅羨ましいです。

  たまさん からの返信 2006/05/27 13:01:48

  RE: 今日は　たまさん

  こんにちは。
  ハンブルクですがあの時が異常だったんだと思います。あの後2004年9月にもう1回行きましたがその時は普通の夏の気候でした。
  ハンブルクはざっと観光するだけであれば中央駅〜アルトナ駅までの間に全部見所が入っているのでそんなに大変ではないですね。ただ近郊の町までしっかり見るとなると大変かもしれません。
  旅行記ではゆったり旅しているように書いていますが（笑）列車の時刻を辿っていくとわかるかと思いますが相当慌しく動いています。特にドイツは見たい街がいっぱいあるので特にその傾向が強いです。
  我ながらどうにかならんものかと毎回反省しているのですが一向に治る気配がないですねぇ。一度どこにも行けないようなリゾートでのんびりする旅でもしてみて治療？でもしたいのですが…。
  

  ちょめたんさん からの返信 2006/05/27 22:04:43

  RE: RE: 今日は　たまさん

  本当に魅力ありますね〜！ハンブルグからブレーメン、ブレーメンからケルンだとだいぶかかりますかね〜？ドイツはやっぱり電車も綺麗ですか？

  たまさん からの返信 2006/05/29 01:45:58

  RE: RE: RE: 今日は　たまさん

  そうですね。Hamburg〜Bremenは近いですけどBremen〜Koeln間が3時間かかりますね。自分は苦じゃないですがきついと感じる人も多いかもしれません。
  ドイツの列車は総じて綺麗ですよ。特にICE-3とかICE-Tはジャーマンレイルパスで乗り放題なのがありがたいくらい嬉しい設備ですね。というか鉄道王国ドイツで列車に乗らないのは非常にもったいないので、是非是非。
  

  ちょめたんさん からの返信 2006/05/29 16:55:00

  RE: RE: RE: RE: 今日は　たまさん

  行きたい、行きたい。乗りたい。乗りたいです。
  ＤＢでＩＣＥ−３　ＩＣＥ−Ｔを狙うといいですね。有難うございました。股いろいろ教えてください。