2004/09/22 - 2004/09/27
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ねごやんとうずらさん
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紅茶はイギリス!と思っていました。
今回ひょんなことでイギリスに行くことになり、いろいろな本を読みあさり、アフタヌーンティーに代表されるいろんな『英国紅茶』を経験したいと、胸膨らませていました。
紅茶が好き。でも、インド・ダージリンのどこそこ農園のファーストフラッシュ(100g5000円位とか)を一刻を争って入手して・・・といったような、超がつく紅茶好きではありません。朝・夜のお茶はリーフティーをポットでいれて、と日常の中で紅茶を楽しんでいる程度。
私たちが体験した『英国紅茶』をご紹介します。
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ロンドン着の翌日、列車を乗り継いでライという小さな田舎町へ。
駅前から、事前に予約していたB&Bに電話を入れると、「修理に出していて車がないの。歩いて10分ほどなので、迎えに行くわね」とのこと。
で、迎えに来てくれたのがこのオーナーのパットさんとリディアちゃん、スコテッシュテリアのステッキー。
大きなホテルにはないアットホームな出迎えに、心和む。 -
あるエッセイに「B&Bに着くとウェルカムティーで歓迎してもらった」とあったので、ここでもあるかなぁと楽しみにしていた。
お部屋を見せてもらった後、「お茶を飲む?じゃあ、2〜3分後に下に降りてきてね」と言われ、わくわくしながら降りていく。
テーブルにはショートブレッドやマリービスケットなどがたっぷり盛られたお皿とウェッジウッドのティーカップ。
「ミルクティー?じゃ、先にミルクを入れて」と、カップにミルクを入れてからポットから紅茶を注ぐ。おぉ、これぞ有名な『ミルクが先か、紅茶が先か』だわと、何にでも感激してしまううずらでした。 -
お茶を頂きながら、つたない英語でとりとめもない会話。
リディアちゃんのお母さんが、このB&Bを手伝っていること。以前日本人が泊って一緒にお好み焼きを作ったけれど、お箸がないのでフォークで食べたこと。ライの街の見所、明日はどこへ行くか。
通されたキッチンの窓からはパットさんご自慢の庭が見え、鳥のさえずりが聞こえる。リスが来ることもあるのだそう。なんとも心地よい時間ともてなし。
紅茶がティーバックで薄かったのが残念だったけど、これがイギリス家庭の『お茶の時間』なのだなぁ。 -
B&Bを出て、ライの街を散歩。イギリスに来たら、一度はフィッシュ&チップスを食べなくちゃと、遅い昼食にする。
『今日のランチセット』はタラのから揚げ(フィッシュ)とポテトフライ(チップス)、それにパンと豆料理に紅茶がつく。魚とポテトのフライに紅茶??ナンかヘン。。。と思うが、日本で定食屋さんに入るとほうじ茶が出てくるようなものなのだわ、と思いつき、納得する。
ポットをのぞくとティーバック。まぁセットで1000円程度だから仕方ないか。 -
食事の後、ライのまちをぐるぐる散歩。数少ないライの観光地・聖メアリー教会の裏に、素敵なティーハウスを見つける。
そう。イギリスでは喫茶店は少なく、紅茶とお菓子を楽しませてくれる雰囲気のいいティーハウスなるものが街角にぽつぽつとあるそうな。そんなティーハウスを写真とエッセイで紹介した本まで日本で出版されている。それにライのお店も紹介されているのだが、帰国して確認したら、偶然にもこのティーハウスだった。 -
イギリスで紅茶のお供といえば、もちろんスコーン。半分に割って、クロテッドクリームとジャムをたっぷりつけて食べる。このスコーンと紅茶のセットを、クリームティーと呼ぶのだそう。
このクリームティーを2人分注文。紅茶はダージリンとアッサムティー。
赤ちゃんのこぶし大のスコーン2つと、たっぷりのクロテッドクリームとジャム、ティーポットがすぐに運ばれてくる。
大きい!クリームすごい量!これが本場の大きさなのね、と喜んだのもつかの間、ポットをのぞいたねごやんが「げっ、ティーバック!!」
え〜、ティーハウスでティーバックはないやん・・・。日本でもティーバックで出てくるなんてファーストフード店くらいやのに。
素敵な店内のつくり、本場のでっかいスコーン。それに不釣合いなティーバックの紅茶が悲しくて、もそもそとスコーンを食べ、すごすごと退散したのだった。 -
イギリスの料理はまずい。イギリスで美味しい食事を食べたかったら、朝食を3回食べるのがよい、と言われるほどに有名な、イングリッシュブレックファースト。今回B&Bに泊まった理由のひとつに、このイングリッシュブレックファーストを体験してみたいというのがあった。
約束の時間に降りていくと、昨日のキッチン横のダイニングルームに、美しく朝食がセッィングされている。前面ガラスの窓からはきれいな庭が見え、リスが餌を貰いに来ている。
席に着くと、同席の宿泊者ピーターさんが紅茶をついでくれ、ワゴンにあるシリアルやヨーグルト、フルーツを勧めてくれる。
パットさんが満面の笑みを浮かべて、メインのお皿を運んできてくれた。
おぉ〜これぞ有名なイングリッシュブレックファーストなのね〜。薄切りのぱりぱりトースト(これが定番)に目玉焼きとベーコンをのせて食べる。
紅茶は昨日と同じく、ティーバック。それも熱湯で濃くいれてあればそれなりなのだけど。彼女のやり方にけちをつけるような言い方にならず、自分の好みを伝える語学力があればなぁ。 -
ライ2日目は、隣町の保存鉄道を訪ねて楽しむ(詳しくはそちらの旅行記を見てね)。
夕方ライに帰り着き、なんとかもう1件と、別のティーハウスを探す。
通りから見える窓を覗くと、おじさんやおばさんが楽しそうにお茶を飲んでいる姿が見える。よし、ここっ! っと自分の直感を頼りに店に入る。
スワンティーハウスである。 -
昨日と同じ、クリームティーを頼む。
出されたポットをのぞくと、やっぱりここもティーバック。はぁぁ〜。それもペタンとしたティーパックで、茶葉の膨らむ余裕すらない形。
ぶくぶく沸かした湯を使い、茶葉を入れたポットをやかんのそばに持って行き、お湯を一気に注いで待つこと数分。ポットの中で茶葉はジャンピングを繰り返し、開いて蒸れておいしい紅茶になる。これがあなたたち英国人が作り上げた紅茶文化ではなかったのですか。
そんなことをねごやんと語り合いながら、悲しくスコーンとお茶を食す。(スコーンは美味しい。念のため)。
相変わらず窓際のおじさんおばさんは楽しそうに語り合いながら、お茶を楽しんでいる。
同じお茶を飲むならあっちのほうが数倍楽しんでるなぁ、と、思いつつも期待を裏切られた喪失感を拭い去れない。あぁ〜どうしたらいいの!? -
翌日ロンドンに戻る。
この日の大イベントはブラウンズホテルのアフタヌーンティー!
ブラウンズホテルとはあのアガサクリスティーが定宿にしていたホテルとして有名で、今ではロンドンでアフタヌーンティーをするならこのホテルという、5本の指に入るホテル(らしい)。行く前にネットでいろいろ調べて、ホテルのアフタヌーンティーを楽しむならそれなりの服装をしていったほうがよいと、いつもGパンの私たちがツーピースにヒール、ジャケットをこのために持っていった。
ホテルで着替えて、一瞬躊躇。地下鉄にこんな格好の人乗ってた?こんなひらひらした格好で地下鉄は危ないよと、タクシーまで呼ぶことに。憧れのオースチン・ブラックキャブに乗り込み(黒じゃなかったのが残念)、いざブラウンズへ。
が、着いた途端ドライバーさんが「閉まってるね」。
え、閉まっている!? ちゃんとネットで調べてきたのに! 呆然とホテルの前に立ち尽くす。
思いついて、近くのホテルリッツへ。ここのアフタヌーンティーも、ブラウンズに並び有名。だが有名だけあって満席でむり。
うーん、そうだ、王室御用達のデパート・ハロッズ!ここのレストランでもあったはず(この詳しさ!思い入れがわかろうというもの)。
またまたブラックキャブに乗り込みハロッズへ。
レストランにむかい、案内されて席へ。紅茶を選び、運ばれてきた。
やっとアフタヌーンティーの念願がかなったぁ!! -
アフタヌーンティ定番の、三段重ねのお皿が運ばれてくる。
一番下はサンドイッチ。
これはキューカンバン(きゅうり)のサンドイッチが王道だが、今回はきゅうりを含むミックスサンドイッチだった。 -
真ん中は、紅茶になくてはならないスコーン。
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一番上はケーキ。今回はイチゴタルト・チョコレートケーキなど。
このチョコレートケーキがめちゃ美味しかった。 -
全体を見るとこんな感じ。
順番は必ず下からサンドイッチ→スコーン→ケーキが定番で、下から順番に食べるのが一応のマナーなのだそう。 -
今回は、のぞいてみるまでもなかった。これは100%リーフティー。
写真を見てわかりますか?
そう、ティーストレーナー(茶こし)がついているからです。 -
うずらはダージリン、ねごやんはオリジナルブレンドティーを頼みました。
このデパート・ハロッズはもと紅茶店でもあり、イギリスではフォートナムメーソンと並んで人気が高い。そんなお店のオリジナルブレンドなら、定番の英国紅茶が飲めると思ったからです。
濃さ・香り・コク。あぁ、やっとまともな紅茶にたどり着きました! -
オリジナルブレンドを楽しむねごやん。
やっと美味しい紅茶が飲めたねーと、ほっとしているふたり。
が、思いついたように「んで、これいくらやっけ?」
「えーっとね、18ポンドに税サがついて20ポンドくらいかな。ということは・・・ひとり4400円。」
「!!」 -
イギリスにいる4日間、いろいろな場面で紅茶を求めてきたが、このような結果でした。その他、ロンドンの安ホテルの朝食、保存鉄道の売店、大英博物館の喫茶室など、語るに足りないことも多々あった。
そして出た私たちの結論『英国にはまともな紅茶はない』。
では英国紅茶の文化はなくなってしまったのか?そうではないと思う。
リンボウ(林望)の『イギリスはおいしい』の最後に、こんな一文がある。
イギリス人は食事そのものには要するに大して意を用いないけれど、食卓の雰囲気を作ることにかけては、決して他国人に劣ることはない。食卓の、静かな、落ち着いた雰囲気の中で、友人や家族がくつろいで談話をかわす、というそのことにじつは一番大きな目的があるからである。
この感じが、英国紅茶に残されているものではないか。確かにティーハウスはとても雰囲気がよかった。B&Bのパットさんも心からもてなし、つたない語学力の私たちに一生懸命はなしかけてくれた。
つまりもてなしや雰囲気を重視する彼らと、紅茶の味を求める私たちと、求めているものが違ったんだと。
帰国して数日後の休日、自宅近くの紅茶専門店に行った。
紅茶とサンドイッチ、スコーンとケーキを頼み、ミニアフタヌーンティーをした。どれもきちんと美味しくて、大満足。
帰りにマスターに、イギリスに行ったけど美味しい紅茶に出会えなかったと言うと、最近はそうらしいですね、とさらっとした答え。驚くほどのことでもないらしい。
でもハロッズが一人4400円だったというのには、さすがに驚いていた。ちなみに今日のお値段はふたりで3000円。
家の近くで良い所を再発見。それが旅の最大の収穫、なのかもしれない。
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この旅行記へのコメント (9)
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- はんなりさん 2006/01/28 23:14:33
- 紅茶好き!
- ねごやんとうずらさん 初めまして!
英国紅茶考、興味深く拝見致しました。
最近は、ついティバックですませてしまい
美味しく頂けたならそれで良しとしてしまいます。
最後にハロッズでまともな紅茶を頂けて良かった!ですね。
アフタヌーンティは香港とビクトリアで頂きましたが
ねごやんとうずらさんの旅行記を拝見し
是非、本場で味わってみたいと思いました。
何時行けるかなァ・・・
叉,お邪魔させて下さいね。
はんなり
- ねごやんとうずらさん からの返信 2006/01/31 22:28:54
- RE: 紅茶好き!
- はんなりさん、ようこそ!
そして書き込みありがとうございます。
はんなりさんのページにも遊びに行って。
もしかして京都の方、ですよね?
私、鹿ケ谷の住人ですー。
英国紅茶考の最後にある、地元でよいところを は、銀閣寺のティールーム「○ッサム」です。本場のハロッズより味はうんとオススメ。お近くにこられた際にはぜひお試しを〜。
最近のイチオシは、大阪・北浜の「北浜○トロ」ですが。ここは本場以上の本場の味と雰囲気が味わえますよ。
私たちが求める「本場の味と雰囲気」は、イギリスではもう無理みたい。
北浜 のように、国内の方がいいところがあると思います。日本人の模倣のうまさとこだわりの結晶 なのでしょうね。
- はんなりさん からの返信 2006/02/02 14:39:41
- RE: RE: 紅茶好き!
- ねごやんとうずらさん こんにちは
まぁ、ご近所さんじゃぁありませんか。
鹿ケ谷カボチャの鹿ケ谷でしたか、、、
哲学の道、良く散策しますよ。
何処かですれ違っているかしら??ネッ。
私は、何時もは静かな通りも
今日から節分で賑わっております界隈ですぅ
これをご縁に、どうぞ宜しく!
ではでは
はんなり
-
- アンリさん 2005/05/02 08:32:06
- とても面白い旅行記ですね。
- ねごやんとうずらさんはじめまして!
英国の紅茶について大変面白く参考に
なりました。
私は英国の暮らしぶりや景色、建物などが
大好きです。
確かに日本人的感覚だと、英国の紅茶は完璧
で美味しいものだと思い込んでいますよね。
でも日常で私たちが紅茶をいただく時に
余りのも紅茶の入れ方に拘ると楽しさも半減
してしまうように思います。
ねごやんとうずらさんの旅行記を読んで何だか
紅茶に対する考え方がグット気楽になりました。
しかし、アフタヌーンティーをあちらこちらで
頂いてきましてね。ひとつの事を極める旅も良いものですね。
私も6月6日から10日間イギリスへ行ってきます。
何を極めてこようかなと今考え中です。
これからも宜しく。
-
- 桜桜さん 2004/12/09 22:28:56
- 読み応えありました(*^−^*)
- はじめまして、桜桜です。
本場の紅茶、美味しいやつが飲みたい!っていうねごやんとうずらさんの気持ち、とってもよく伝わりました。
ことごとく、ティーバッグでガックリだったり、やっと本格的な紅茶がいただけたかと思ったら4400円だったって言うオチも、ああ、これがイギリスの現状なんだって考えされられました。
B&Bも、素敵なお宅で現地生活を垣間見れて、プチホームステイみたいで楽しそうですね。わたしもイギリスに行く機会があったら絶対にB&B派ですね。
いや〜それにしても、共感できる部分が多々あって、驚きました。私もきっと同じリアクションした事でしょう。
私もそれほどこだわりはありませんが、やっぱり葉っぱで頂きますよ。気分によって、種類を飲み分けたりします。
静岡は丸子紅茶というのがあるんですが、世界にも通用するぐらい高評価を得ていて知名度も徐々に上がってきています。お勧めなのでぜひ一度、お飲み下さい。日本の紅茶もやるじゃん(笑)と言われる事でしょう!
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- タイガーキッズさん 2004/11/12 19:27:58
- 私の英国体験を思い出しました
- 楽しい英国紀行を読んで、私自身のおよそ10年前の英国初体験を思い出しました。私は前職でメーカーの原料購買担当。はじめて英国から原料を輸入するということでリーズの近くの田舎町の工場に2週間ほど滞在し現場に入って品質指導をしました。
噂には聞いていたけど、何かに格好つけてすぐにティータイム休憩。多分1日に10杯以上の紅茶をいただきました。やはりティーバッグでしたが美味かったですよ。飯は想像どおりいまいちで、毎日インド料理のレストランでカレーばかり食べていました。フィッシュ&チップスも油っこくて口にあわなかったな。
だけど工場の人や安宿のホテルの従業員は田舎のせいか、気さくな人ばかりで、地元のパブで毎晩サッカーの話で盛り上がりました。おかげで、にわか英国ファンになってしまいました。
結局、原料輸入は価格面で折り合わずトライアルの1回だけに終わりましたが、懐かしい思い出です。
その後はヨーロッパ出張の途中で何回かロンドンに寄ったくらいですが、私も家内と二人でゆっくり紅茶を楽しむ旅をしてみたいな、と思う今日このごろです。
また、ほのぼのとする英国ばなしを聞かせて下さいね。
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- lumikkaさん 2004/11/10 10:04:12
- おいしい紅茶を飲みたくなりました。
- ねごやんさん、うずらさんこんにちは。
イギリスの紅茶の旅、拝見いたしました!
手間をかけてじっくり抽出した紅茶の香りってそれだけで幸せな気分になれますよね。
私も紅茶が好きな方ですが、日本で本当においしい紅茶をいただけるお店が少ないのが
残念です。
普通の喫茶店などではティーBagでそのまま、なんてのもアタリマエなのがちょっと…
コーヒーはちゃんと淹れているのにとがっかりすることが多くて。
大阪に行くと立ち寄るのがハービスPlazaの「ラ・メゾン マリナ・ド・ブルボン」。
フランスのブランドですがスコーンやキッシュも本当においしいです。
ああ、いかん行きたくなってきた・・・。
週末にでも白金の方に行ってこよう。
地元でもおいしい紅茶専門店を探さないといけませんね。
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- 魔女ランダさん 2004/11/06 03:50:43
- こんにちわ! 英国紅茶考、楽しかったですー。
- ねごやんさん、うずらさん、お久しぶりです!
なんと、タイでもなく、ドイツでもなく、9月の休暇はイギリスで過ごされたんですねー。(*^_^*)
とっても感動的な旅行記でした。
大変共鳴させられるものですわ。
私も紅茶好きです。でも、うずらさんほども、こだわっている方ではないですけど。
そんな私でも、同じように思います。
イギリスは、本当によっぽど高級なところに行かないと
これよこれこれ!という紅茶に出会えないですよね。(涙)
空港でも、お土産屋さんでもあれだけ紅茶をお土産に売って、
国を代表する文化なはずなのに。
あなたたちは、紅茶が好きなの?それとも茶色い色をした液体が好きなの?
と聞きたくなりますよね・・・。
先日、イギリス人家族が我が家に遊びに来て、「何を飲む?日本茶?イギリスブラックティー?インディアンスパイスティー?」と聞いたら、全員が「うーん、じゃあ、ノーマルなイングリッシュティー」と言うから、
F&Mのクラッシックアールグレイを淹れてあげたら、目を丸くして、「え?これ、イギリスの紅茶?マジ?すっごい美味しいんだけど!」と驚いて銘柄を確認にキッチンまで入って来ました(*_*)
それから、こちらで仲良くしているイギリス人がいますが、先日、子供たちを一緒に遊ばせにうちにおいでよ。ランチも私が用意するから。という誘いに遊びに行くと、冷凍のブルスケッタ、冷凍のガーリックトースト、冷凍のピザに冷凍のコロッケという恐ろしい冷凍おもてなしを頂きました。
そういえば、紅茶もありましたが、もちろんティーBagでした。
でも、お喋りが楽しくて、素敵な音楽に、カワイイテーブルセッティング。
それでいいんだなーと、これがイギリス文化なんだ。と納得してしまいました。(o^-^o)
ドイツに住んでみて、日本ってすごい国だなーと思います。
たとえば、ワイン。
ドイツ人は日本人よりよっぽどワインを飲みます。安くておいしいです。
でも、うんちく言ったり、正式な飲み方にこだわったりはしている人は少ないです。
例えばケーキ屋さん。
ドイツのケーキ屋さんは、あろうことか、天板にダーっと生地を敷き、焼けたらそのままそれを切って販売します。
日本ではケーキ屋さんはおろか、家庭のケーキでもめったにそんなの見ませんよね。
でも、ドイツの人のケーキの消費量は多分日本の3倍くらいだと思われます。
まあ、味は日本人好み的には?ですが、安いことが多いのも事実。(^_-)
日本人はディティールにこだわり、プロであることにこだわり、
お客様を満足させることにこだわっていると思えるようになりました。
だから、うずらさんが、最後に、林望の本の一節を用いて、おもてなしのこころがあるのだから、それでいいのだ。ということを書いていらっしゃいますが、これも本当にその通りだと思いますし、
ご自宅のお近くに素敵な紅茶屋さんを見つけたのが最大の旅の成果。とおっしゃるの、とってもとってもとーってもよく判ります!!!
あああ、なんだか、あまりに共鳴してしまい、私もうずらさんとねごやんさんと一緒にイギリスに行って紅茶旅行をしてきた気がしてきました・・・・。
楽しい旅行記、ありがとうございました。
PS。今回はじめてねごやんさんの写真を拝見しました。
素敵な方でびっくりー!こんどはうずらさんのお写真も見たいですー。
- ねごやんとうずらさん からの返信 2004/11/08 23:16:03
- ありがとうございます!!
- 魔女ランダさま、こちらこそお久しぶりです!
すっごいしっかりとした、というか、心のこもった感想を書いて下さって、本当にありがとうございました。
私たちの考えや想いを、しっかり受け止めて下さった、という感じがして、感激です!!
ランダさんの『冷凍おもてなし』体験もスゴイですね。
でもイギリスじゃ考えられそう。
だってあの美しすぎるキッチン、とても料理してるって感じじゃないもの。
旅行記にはああ書きましたが、私はやっぱり納得していません。
例えば日本の家庭では、やはりちゃんと急須と茶葉で日本茶をいれていると思う。日本茶のティーバックなんてオフィスか下宿生か旅行時くらいしか使わないでしょう。日本茶のティーバック化は進んでいないし、スーパーの品揃えもまだまだ。需要が少ないからです。
このことに私はほっとします。
少しの『手間』と引き換えに、美味しい『味わい』や『文化』を放棄してしまう。雰囲気やおしゃべりやお菓子で補ったとしても、補え切れるものではありません。
それがイギリスの紅茶体験の、私たちの一番悲しかったことです。
でも日本にある100数種も品揃えがあることを自慢している紅茶専門店(元はフランスのお店ですが)、これも勘違いですねー。100数種もあると絶対に古いものがあるだろうし、例えばダージリンが農園や時期別に8種類あったとしても、それを飲み分けることが可能か、また必要があるのかと思います。
こういうああ勘違いのお店が、紅茶を日本でまだまだ『特別なもの』にしているんだなー。
ああ、また愚痴になってしまいました。
とりあえず私たちはこれからも、日常の中で自然に紅茶を楽しみ、手に負える範囲で丁寧に紅茶を淹れてくれる日本の紅茶専門店を愛していこうと思います。
繰り返しになりますが、ランダさん、心のこもった感想、本当にありがとうございました!
感想頂いて、ほったらかしにしていた他の旅行記を作る意欲も沸いてきました!
次はねごやんの保存鉄道と、うずらのライ訪問記です。ライの方でうずらの写真も登場する予定です…。
また見てくださいねー。
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