マッターホルンで極楽スキー

1996/12/23 - 1997/01/02

イタリアはスキー天国であることはあまり知られていない。
中でもミラノからクルマで２時間のチェルビニアが最高の
スキー場、有名なマッターホルンが眼前に位置している。
スイス側から見るのっぺりした三角錐ではなく、イタリア側から
見るマッターホルンはごつごつした岩肌で男性的である。

ゲレンデは総距離２００ｋｍ以上もあり、ヨーロッパで2番目に
大きい２００人乗りのロープウエイで一気に上がると、そこは
３４００ｍの頂上に到達する。スイス側に滑降する人は
パスポートを持参して下さいと注意書きがある。空気が薄いの
でいきなりここまで上ると息が苦しい。

初心者コースというのはないが広いゲレンデだから、日本の
ようにスキーヤーで混まないから、安全に滑れる。
リフトも混まないのでどんどん滑ってしまう。一日中時間を
惜しんで滑りまくっているのは日本人くらいで、イタリア人は
優雅に日向ぼっこしている者が多い。最初からスキーなどせず、
日焼けだけを目的に来ている金持ちのシニョーラもいる。

数から言えば三分の一が滑って、三分の二が山小屋の
オープンテラスなどでゆったりとくつろいでいる。
最近は日本人スキーヤーもよく見かけるようになったが、遠目に
も一目で日本人だと判別可能だ。なぜならスキーウエアが
派手なデザインとカラフルなので地味なスキーウエアが多い
中でよく目立つ。それと一日中滑りっぱなし、明らかにゲレンデで
異質の存在です。ここは日本じゃないのだからお国の経済効率を
持ち込まずに、ひとつ優雅にやろうではありませか。

チェルビニアに飽きたら、そこから一時間もかからずフランス
国境に近いクールマイヨールでもっとエレガントなスキーを
楽しむか、いっそのこと、トリノをつき切ってフランス側に入れば、
超有名なグルーノーブル、ブリアンソンと広大なスキー場が
目白押し。
もっとハードなスキーをやりたい人はコルティナダンペッジョという
手もある。

お金があり過ぎて困っている人にはサンモリッツへでも行って
もらいましょう。その場合は一日に滑るのはせいぜい一時間、
あとはゆったりとゲレンデのホテルテラスでコーヒーでも飲み
ながら昼寝をするのが正解です。
もちろん一泊二日なんて野暮な旅程は組まず、最低でも
一週間は滞在しないと極楽スキーは楽しめませんぞ。

エリア イタリア

この広いゲレンデを独り占め

マッターホルンを仰ぎ見て

広いゲレンデで極楽スキー

チェルビニアの街の中心です。

この旅行記へのコメント （2）

• haidiさん 2004/10/12 02:20:42

  憧れのチェルヴィノでスキー！

  こんばんは！いいですねスキー〜
  2001年７月に私も初めてアオスタに行きました。
  山々の美しさに本当に感動！私の体験は夏のチェルヴィニアです。
  緑のゲレンデを走りまわりました！山肌から沢山の滝が流れて、ゲレンデの上のほうは沢山の雪。スキーに来ている人たちも見かけました。
  ここでスキーをするのが夢です〜もちろんクールマユールも行ってきました。なかなか夢がかないませんが．．．後、アオスタの街にあるピラにもハイキングで登りました。カルデラ湖がありさらに登っていった頂上からみたパノラマがまた美しくて、モンブランからマッタンホルーンまで見渡せる！
  こんなに簡単に歩いて登って見ていいのかしらといった気持ちでした。
  また行きた〜い！

  ミラネーゼさん からの返信 2004/10/12 17:58:10

  RE: 憧れのチェルヴィノでスキー！

  haidi様
  夏のチェルヴィニアはハイキングにいいですね。
  クールマイヨールから伊仏国境はすぐです。10Ｋｍ以上もある国境のトンネル
  を抜けるとフランス領シャモニーの街で、モンブラン3800ｍ頂上までロープウエイで上ることができます。富士山より高く、夏でも防寒セーターが必要です。頂上からは万年氷河が見られ、500ｍほどのショートゲレンデですが
  夏スキーができます。