下水男さんのクチコミ全22件

週末に何処か近場に行きたくなって、群馬へ。直前の予約で実質3600円ほどで取れたのがここ。

高崎駅西口を出、高島屋の南の路地をまっすぐ西へ。2ブロック目くらいの右手とアクセスは楽。ちょうど雨に降られたが、どうにか大して濡れずに済んだ。

客室はけっこう古いが一応綺麗にはしてあるし、備品はひと通りある。
難点はエアコンの音が大きいのと、コンセントが少ないこと。

ロビーには漫画など置いてあったが、なぜか福満しげゆきの青林工藝舎本というサブカルな代物が。北関東のホテルで読むとなかなかじわじわ来る。

JR奈良駅前から三条通を通って東にしばらく行くと、土産物屋などの町並みが途切れた右手の眼前に広がるのがこの猿沢池。8世紀に出来た人工池だという。この辺りからがいわゆる「奈良公園」で、古都心部への入り口という雰囲気がある。北岸の坂を登ると興福寺、さらに東に行くと東大寺・春日大社。
それほど大きくはないが、開放感があって興福寺の堂とよく調和もする。
このあたりから鹿の姿も目立ってくる。

奈良旅行の時期とちょうど重なったので、修二会のお松明を見に東大寺へ。もう遅かったので他の場所の拝観は今回はせず。
大仏殿の脇の丘を人の気配の方に進んでいくと、二月堂がある。
松明は3月の1～14の毎日あってそのうち12日が大松明の出る特異日なのだが、「平日」の5日でも午後6時過ぎにはもうかなりの人混み。
火の粉が来るような場所は明るいうちに埋まってしまうと思う。仮に早く来て場所取りができていても、多分結構な斜面に陣取ることになるので、足腰に自信がない人には厳しいだろう。諦めて人垣の外で観ていたほうがいい。
松明の上堂自体は19時から20~30分くらいで終わる。
1250年以上やっていて火事を出したのは江戸時代に一度だけらしい。1260年×半月だから、正味50年以上行われている行事ということになる。とんでもないな…。

鑑真ゆかりの古寺で歴史的文化的にも最重要な寺ではあるが、地味といってしまえばそのとおりであることもあってか、比較的観光客は少ない。
一目見てわかりやすい類のものもないし、私自身特段大きな期待もなく訪問したのだが、直に見る金堂の存在感は素晴らしかった。塔が失われたまま再建されていないことで、結果的に他の古刹とは異なる空間配置になっているのも面白い。

奈良市内に一日弱いられることになり、数年前の訪問では拝観しそこねた西京一帯を巡ることに。
荷物を大和西大寺駅改札内のコインロッカーに預け（西ノ京駅のロッカーは少ない＆見つけにくいと聞いていたのでこのようにして正解だった）、近鉄橿原線で二駅、西ノ京駅を出るとすぐに北門。
本当は南門が正門になるはずでそちらから入りたいところだが、横着な鉄道旅行者はそこまで気にしない。

さて、伽藍で唯一の奈良時代の建物である東塔は目下修理中で覆われて見られない。その代わり、解体中に見つかった仏舎利容器の特別公開など珍しいものも見る事ができた。秋には東塔水煙も公開されるようだ。

修理にかち合うのも巡り合わせなので、この時期ならではの文化財を拝観したいものではあるが、やはり東塔の全容も見てみたかった気もする。

奈良市では最も賑わっている商店街の一つだと思う。観光客向けに特化したような店もあるが多くは地元の人も寄りそうな感じで、土地柄にも接することができて面白い。
地方都市ではどこもそうだが夜は早いようなので、予定を立てる際は首都圏の感覚を持ち込まないように気をつけるべき。
個人的な趣味に即して言えば、安くて充実した古本屋が2,3軒あって楽しめた。

地下鉄の博多駅から、地下通路で真っすぐ行ける。博多駅前のタクシー乗り場に面し、周囲は有名ホテルなども多い便利な立地。

部屋は値段の割に安かったと思う。2月末なのに暖房を切っていても何故か妙に暑く、窓は開かず窓枠に小さな換気口があるだけだったのでやや難儀した。

立地上、食事は駅ナカ等選択肢に困らないので、素泊まりでも良かったかと思う。朝食の種類・量は良かったが、質は良くも悪くもない感じだった。

奈良市内の名所に近い宿はどこもいい値段で、安宿を探すと相部屋のドミトリーが多いのだが、ここは個室でかつ地域でも最安の部類。
一般のビジネスホテルよりは部屋も広めで、備品もひと通り揃っていて不便はない。気に入ったのは照明がホテルにありがちな暗い間接照明ではなく蛍光灯だったことで、時刻表やガイドブックを読むのが楽だった。個室内に冷蔵庫がなかったのだけは不便（共用のはあったと思う）。

立地は市街地の中、官庁街に程遠いあたりだけど、JR高松駅からは遠い。
琴電を中心に移動するなら不便はないかと思う。

テレビ、エアコン、冷蔵庫、電気ポット、卓上電気スタンドなど家電系の設備は不足なし。
ビジネスホテルとして最低限のものは皆備えており、一泊3千円のプランにしてはコスパ良好だったと思う。部屋自体は狭いけれど。

近辺は商店街等もあるが、東京などと比べるといかんせん夜が早いので、ちょっと遅く（20時以降くらい）食事しようとすると少々歩くことになる。
ホテルの自販機コーナーは高くないが種類等少ないので、コンビニ等で買い出しが必要かと思う。

ここより本駅側の通りはそんなに古いものもなく、ありふれた欧州の都市の雰囲気ですが、この火薬塔より西側は一転中世・近世の雰囲気の色濃い旧市街中心部になります。
それもそのはずで、これが昔の城門だったという。王の道の起点であるのも道理です。
これ自体は妙に黒いただの塔にすぎないといえばそのとおりですが、旧市街観光の正面玄関みたいなものなので、ここから入って歩くのも一興かと。

あまり知られていない（というか施設側も大々的に広報しない）が、少なくない大学が大学パートナーシップ（キャンパスメンバーズ）という制度に加入していて、そこの在籍者ならば無料で入館できる制度がある。学生は事前に使えないかどうか調べておくべき。
その制度を使って常設展示に無料入館してきたが、まあ驚くほど多彩な分野の展示物がこれでもかと詰め込まれた様は圧倒的。
見どころは日本館２F北の、渋谷駅前の銅像で有名なハチ公の剥製。その大きさに驚いた。秋田犬にしても大きい方じゃないかと思う。街をうろついていたら少々怖いくらいだと思うのだが、昔の渋谷住民は度量が大きい。
なお南極のジロの剥製も隣に展示してある。

吉祥寺のあたりで新年を迎えたある年明け、午前３時くらいに思い立って出かけて覗いてきた。
特に初詣の名所でもないここは、３時くらいにもなるとさすがに人足は減っている。それでも幾人かは並んでいた。日中よく目立つ朱色の社殿は、篝火に浮かび上がってちょっと落ち着いた赤に見える。一年で当夜だけの光景だ。

夜明け前に目が覚めてしまった夏の朝に、自転車を走らせて三鷹界隈を縦横に駆け回った。
明るくなった6時過ぎ頃に、存在を思い出したので登って見ることにした。
1929年完成。案内板によると梁などには古いレール材が再利用されているとのことで、よく見ると年号などが刻まれたものもある。
結構長さもあって、逆方向の橋を見るとまるで製図の教科書のように一点に四辺が集まっている。
6時台にはもう上り下りの列車も多い。ひっきりなしに下を通って行く。
べつに鉄道マニアでなくても暇つぶしにはなる光景だと思う。

楽天イーグルス観戦旅行中に宿泊しました。ネット予約で4000円台でした。観光シーズンではなかったのですいていたようです。
駅のすぐそばというほどではないですが楽々歩ける範囲で、全く初めてでも大して迷わずたどり着けます。球場までも大通りに出て東にずっと歩くだけなので迷いませんでした。
室内や備品等は安宿相応ですがひと通りは揃っています。

マンホール・上下水道マニアなので、資料調べを兼ねて訪問。立地からして東京の水道の聖地で、明治時代に開設された本郷給水所と同じ敷地にある。
江戸時代の玉川上水・神田上水から、明治大正の給水設備に至るまで、都が運営しているだけあって資料は充実。
なお、門の前の道路には大正期かひょっとすると明治まで遡れるという噂のマンホールも現存。

「スロヴァキア切手展」があったので行って来ました。入場料は大人110円となっているようですが、街の郵便局で配っていたビラが無料入場券を兼ねておりそれで入館しました（回収すらされなかったのには驚いた）。特別展のたびに似たようなものは配られるようなので、時間があれば探してみるといいでしょう。

郵便と電信電話の歴史的資料が色々と展示してあり、比較的子供向けのものも多いのですが大人でも十分に楽しめます。
個人的には3階の「切手ギャラリー」がベスト。薄いパネルに世界中の何十万種もの切手が収められ自由に閲覧出来ます。

空港から50コルナの直行バスで本駅にやってきて、とりあえず降ろされた場所から最寄りの入り口を使ってみた。
これが中央駅のドアか？と訝しくなるような古い木の扉を押すとそこが３階で、いきなりアール・ヌーヴォーの有名なカフェの丸天井に出くわした。どうも手入れが行き届かないのか、あまりにも古色蒼然としていて仰天した。雰囲気はありすぎるくらいあるのだが、もう少し綺麗にしないともったいない。下の階から順次改装中と聞くので、いずれは３階もそうなるのかもしれない。

下の階に降りると全く近代的な駅舎で、売店やカフェ等色々入っている。１階には大きな書店があり、新刊書が充実。英語等の地図・ガイドブックや土産にもなりそうなビジュアル書等もそろえているので、チェコ語がわからない人でも覗く価値はあると思う。

プラットホームはいかにも西洋の国際駅の雰囲気。

特に観光地というわけではないのだが、中心街のそのまた中心にあることから滞在中よく通った。
中央を南北に市電が走り、周囲には中世～近代の邸宅が並び、今はその多くが店舗等になっている。外貨（主にユーロ）の使えるスーパーなどもあって物資の調達には便利。

滞在中、現地人が広場の一部に砂を敷き詰めて偽ビーチをこしらえていたのが面白かった。

有料の部分には立ち寄らなかったが、見どころがそんなにあるわけでもないので十分だと思う。
通りに面した入り口の、ねじれた石塔が面白い。16世紀のものというが、なかなか手が込んでいる。
入ると、「ブルノの竜」伝説にちなんだワニ（にしか見えない）のハリボテが天井にくくりつけてある。
まあ、通りかかったら見ておいても損はないくらいの場所。

シュピルベルク城には博物館もあってかなり面白い展示物も多いそうなのですが、時間がなかったので監獄だけを観る35コルナのチケットを買って入場。
2層になった回廊状の部分とその周りが監獄跡。
光の乏しい回廊は非常にひやりとした雰囲気。実際に肌寒いので夏向けだ。
回廊の内側には独房や拷問器具をそなえた部屋があって、ところどころに人形が展示してある。チェコらしくもない粗末な作りの人形なのだが、暗さもあって妙に生々しく、背筋が寒い。
こんな前時代もいいところの監獄をナチスは政治犯収容に用いたらしく、その旨を記したレリーフも飾ってあった。