freelysaさんのクチコミ全4件
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イタリアセレブの生活を垣間見るHotel de Russie ホテル デ・ルッシェ
投稿日 2007年11月17日
総合評価:4.0
2006年6月、今旅の最終目的地、ローマ。
ローマに滞在する際、悩みはいつもホテル選びにある。なぜなら、ローマにはとてつもない数のホテルがあり、検索すればクチコミポイントの高いホテルがぞろぞろヒットする。
過去に泊まったことのないホテルを選びたい。しかし、クチコミだけでは決められなかった自分は、基本に立ち返ろうと本屋に向かった。何か決め手となる新しい情報が、ガイドブックから得られるかもしれないと思ったからだ。
旅行関連の棚で偶然見つけたのが、平松玲氏の「ローマでお昼ごはん」。
ローマ在住の著者が、日常生活シーンを織り交ぜ、グルメスポットを紹介してくれている。カメラマンである平松氏。どの写真も美しく、料理もそそられるものばかりだ。
本の中でHotel de Russie(ホテル デ・ルッシェ)はこのように紹介されている。
「セレブ御用達の5つ星ホテルのビュッフェ」。
我ながら愚かと思ったが、これが決め手となり、Hotel de Russieに予約を入れたのだった。
Hotel de Russieはテルミニ駅からタクシーで15分ほど。スペイン広場を右手に見ながら進み、ポポロ広場のすぐ手前に位置している。
ホテルに足を踏み入れると、中庭に白いパラソルの並ぶエリアが見える。その中庭の向こうに広がる深い緑がとても印象的だ。
Hotel de Russieはボルゲーゼ公園と隣接しており、公園の緑がそのまま景観となり、さながら森の中のプチホテルのような可愛らしさがある。
予約していた部屋は、スタンダードなツインだったので、ビューに期待はしていなかった。だが、案内されたのは、緑豊かな中庭を見下ろす小さなバルコニー付きの角部屋だった。
案内してくれたホテルスタッフに間違いでは?と聞いてみたが、どうやらオーバーブックキングのため部屋が足りなくなり、予約よりランク上の部屋を割り当ててくれたようだ。旅の最後にうれしいサプライズが待っていた。
アップグレードしてもらった部屋は、中庭を見下ろすリビングと広い寝室、そしてイタリアンモザイクタイルが印象的なバスルームがあった。
ホテル全体はやや古い部分もあるが、改修工事もされており(2000年)、きちんとメンテされていることが伺える。
夕暮れ時となり、その日中庭ではどこかのブランドのパーティが行われていた。ボルゲーゼ公園の高い木々のシルエットと、中庭の白いパラソルの下でゆらめくキャンドルの灯り。その中で、タキシードやロングドレスの紳士淑女がシャンパングラスを傾けている。
ひょっとしたら、ハリウッドスターのひとりやふたり、いるかもしれないが、鉄壁のガードをかい潜る勇気など持ち合わせていないので、静かに部屋から傍観していた。
ちなみに、その夜自分が食べたのは、Hotel de Russieから歩いて3分のピッツァーレ。どデカいマルゲリータと、オリーブが山ほど乗ったサラダだ。
翌朝、賑やかなパーティが開かれていたレストランに、朝食をいただきに向かう。
ビュッフェ形式の朝食で、テーブルに並んだ色鮮やかな料理の数々。昨夜のパーティの残りものでは?と疑いの目で見回したが、朝にふさわしいフレッシュな食材をつかった料理ばかり。パンもハムも、種類が多く、デザートもまだ誰も手をつけていないホールのままの状態で並んでいる。
ビュッフェの料理すべてを口にすることはできなかったが、食べたものはすべて美味しかった。
ホテルの料理というと、想像できる味って確かにあると思う。刈り込まれた盆栽ように均一な味・・・平坦すぎて退屈な味・・・。
Russieにそんな品はひとつもなかった。他のホテルのビュッフェとは一線を画するレベルであることは間違いない。
想像してほしい。
深い緑のある中庭で、パラソルの席に陣取り、出来立てのスクランブルエッグを頬張る。周囲のテーブルには、とびっきり高級そうな細身スーツのビジネスマンたちが新聞を読みながら優雅に朝食をとっている。公園から遊びにきたスズメがパンをねだってテーブルに降りてくる。
しかも、ここはローマだ。
そんな空間にわが身を置いてみたい方はぜひ泊まってみてほしい。
Hotel de Russie
http://www.hotelderussie.it/
総合評価は【4.5】- 旅行時期
- 2006年06月
- 1人1泊予算
- 50,000円 未満
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- サービス:
- 5.0
- バスルーム:
- 4.0
- 客室:
- 4.0
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「フィレンツェの家」と呼びたい Lungarno Suites
投稿日 2007年11月14日
ポートレート フィレンツェ ルンガルノコレクション フィレンツェ
総合評価:4.0
2006年5月末、スイスのジュネーヴから列車でベネチアに入り2泊した後、次の目的地であるフィレンツェに向かう。Firenze S. M. Novella駅に到着したのはお昼すぎ、さっそくLungarno Suitesへ向かう。タクシーで10分もかからない距離だったと思う。
イタリアにはフェラガモ経営のホテルが数軒あるが、中でもLungarno Suitesはキッチン付きで、コンドミニアム感覚で泊まれるのがうれしい。
日本を発って7日目。「根性無し」と言われそうだが、そろそろ日本の味が恋しくなってきた頃なのだ。
キッチン付きの部屋に泊まり、持ち込んだ調味料で自炊して、日本の味に癒されることで、旅の後半への英気を養おうと考えていた。
インターネットで予約する際、ポンテベッキオの見えるテラス付きの部屋をリクエストしておいた。
テラスに出てみると、斜め下にポンテベッキオが見え、賑やかな人々の往来や、レンガ色のグラデーションが美しいフィレンツェの街が広がっている。
左手、山の上にはミケランジェロ広場のダビデ像も見える。
アルノ川の水面すれすれをツバメが気持ち良さそうに飛びまわり、イタリアの爽やかな風を感じて、おもわず深呼吸した。
テラスにはガーデン用のテーブルとイスがあり、景色をながめながらゆっくりお茶を飲む。強いイタリアの陽射しをさえぎる電動式シェードもある。
フィレンツェに自分の部屋を持てたような嬉しさがこみ上げる瞬間だ。
キッチンはI型で使い勝手まずまず。電子レンジ、コーヒーメーカー、鍋などの調理器具も備えてある。
そして、黒のダイニングテーブル、テレビをみながら寛げる白いソファと、無駄のないすっきりとしたモダンインテリアがとても落ち着く。さすがフェラガモ経営のホテル。
寝室はやや狭く、ツインベット。ごく一般的なシングルサイズだ。女性なら問題ないが、体格の良い男性だとちょっと窮屈かもしれない。
ベットの隣には、クローゼット。そして、バスルームへと続く。
バスルーム内はコンパクトにまとまっている。
この値段のホテルとしては狭いが、清潔に保たれていて、バスローブも備えてある。
湯船は日本人には嬉しい深めなタイプだ。海外旅行の必需品、お気に入りの入浴剤を入れ、ゆっくり浸かれば、歩き疲れた足も生き返る。
バスローブを着てバルコニーに出ると美しい夕暮れ時。
右手にサント・スピリト教会の塔、眼下にはライトアップされたポンテベッキオ。ウフィッツィ美術館の屋根の一角も、わずかだが見えている。
もともと小さなフィレンツェの街。観光の拠点としてここに泊まってみて損はないと思う。ホテルスタッフの対応も、スマート。良い意味であっさりして心地良い。
時間とお金があって許されるのであれば、半年ぐらい滞在し暮らすように過ごしてみたいと心底思う。
ここは訪れる者すべてにとって「フィレンツェの家」となりうるのではないだろうか。
ルンガルノ ホテルズ
http://www.lungarnohotels.com/
総合評価は【4.2】としたい。- 旅行時期
- 2006年05月
- 1人1泊予算
- 50,000円 未満
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- サービス:
- 4.0
- バスルーム:
- 3.0
- 客室:
- 4.0
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鳥來温泉(ウーライ) Springpark Urai Spa & Resort【春秋烏来渡暇酒店】
投稿日 2007年11月13日
総合評価:3.0
2007年9月上旬、4泊5日で台湾へ。
以前、雑誌Hanakoで特集されていたアジアのスパ。その中で行ってみたかったのが、鳥來温泉のSpringpark Urai Spa & Resort【春秋烏来渡暇酒店】。
空港からは車で50分ほど。台北市内を経由し山道を抜けて行く。台北市内からなら、バス便でもアクセス可能らしい。
鳥來は山間の温泉地で、川の両岸にホテルや旅館が建ち並ぶ。
自分には箱根(宮の下)あたりに雰囲気が似ているように思えた。
Springpark Urai Spa & Resort【春秋烏来渡暇酒店】は、鳥來温泉の入り口付近に位置し、温泉街までは5分ほどで歩いて行ける。
通されたのは、Grand View Roomというグレードにあたる部屋。
天蓋つきのベッドが置かれ、固さの違うピローが2個用意されている。
大きな窓の外には、ミントグリーン色の川面と対岸に深い緑が広がり、その景色から、ここがリゾートであることを感じさせてくれる。
部屋のバスルームにも大きな窓があり、鳥來山の豊かな自然を眺めながら入浴できる。
アメニティには、ブルガリの入浴剤やシャンプーなどを揃え、「Take me home」とメッセージをつけたクマのぬいぐるみ。(写真)さらに、子供が浴槽で浮かべて遊ぶようなアヒルのおもちゃまでプレゼントに用意されていて、女性客ターゲットにしっかりアピールしている。
残念ながら、自分たちの部屋のバスルームは、隣棟のSoyanというダイニングの真横の位置にあり、双方が丸見え・・・。
ロールカーテンを下ろせば視界をさえぎることができるが、やはり落ち着かないので使うことはなかった。
でも、部屋のバスルームの位置にさほど不満を感じずにすんだのは、満足できる温泉大浴場があったからだ。
大浴場を利用するには、いったんフロントまで行き、入浴したいと告げる。部屋のキーを預け、かわりに大浴場で使うロッカーのキーを渡される。
フロント横の階段を降り、エステを受けられるSerenity Spaの通路を抜け大浴場に着くと、スタッフが笑顔で出迎えてくれる。
浴衣に着替え、タオルを持って、大浴場へ。2つの浴槽は、深めで湯量たっぷり。足を伸ばし、のびのび入れる。水風呂、ドライサウナ、ミストサウナ、そして露天風呂と、まるで日本のスーパー銭湯なみ。ここが台湾であることを忘れてしまいそうだ。
入浴の合間に、休憩できる部屋もある。ここに用意されているハーブティーがさっぱりとして美味しく、それを飲みながら寝転んで窓の外を眺めていると、ゆったりと贅沢な気分になれる。
ホテル内のスパ「Serenity Spa」を利用したいなら、事前に日本から予約を入れておいた方がいいかもしれない。
TAIPEI NAVIから予約できる。
http://www.taipeinavi.com/beauty/este_shop_view.html?id=49&style=1
2泊したため、夕食も2回となり、初日はSoyanでフレンチのコース。
翌日は、Siliq Cafeでチャイニーズ(台湾料理)のコースと内容が変わる。
Soyanのフレンチは、オフィス街のランチメニューのようで、どの皿も見ただけで予測できてしまう味と内容。記憶に残るような品は無く、あまりぱっとしない。
Siliq Cafeのチャイニーズは、メリハリがあり、コース全体が良いリズムでまとまっていて、自分は気に入った。ウーロン茶葉で蒸してからグリルしたという鶏肉が、香ばしくて美味しかった。再びここに訪れ2泊することがあれば、すべてSiliq Cafeをチョイスしたいと思う。
ホテルスタッフは、日本人観光客への対応が手馴れた様子。英語はもちろんだが、日本語が通じるスタッフも数名いるので心強い。
日本から近く、しかも日本人に優しいアジア、台湾。
グルメ目当だけじゃなく、「温泉に入り、本を読んだり昼寝したりと頭を空っぽにする」台湾も、たまにはいいかもしれない。
総合評価は【3.7】としたい。- 旅行時期
- 2007年09月
- 1人1泊予算
- 30,000円 未満
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- サービス:
- 4.0
- バスルーム:
- 3.0
- 客室:
- 4.0
-
投稿日 2007年11月10日
総合評価:2.0
2007年11月上旬、はじめて宿泊した。
事前にインターネットで本館の部屋を2名で予約していた。
門をくぐり靴を脱ぐが、他の客で忙しいのか、何も声もかけてもらえず、しばらくの間、たたずんでいた。
まだ仕事に慣れていないバイトなのだろうと、気にしないことにしたが、これが花屋のすべてを物語っていたことを、後で知る。
なぜならば・・・玄関を一歩入った瞬間から、もてなしは始まっているのはずなのだから。
通されたのは、玄関からほど近い8畳ほどの部屋で、いたるところ、傷みの目立つ古色蒼然とした部屋だった。
手入れされたと評判に聞くお庭を見せてもらおうとカーテンを開けると、窓の外に見えたのは巨大な蜘蛛とその巣だった。
命あるものだから、殺せとは言わない。だが、客の目にとまらぬ場所に移動させてもバチはあたらないはずだろうにと思う。
極めつけは、トイレの掃除ができておらず、何も知らずに汚れた便座に腰掛けてしまった連れが、悲鳴を上げたことだった。
「気持ち悪い・・・」とうなだれる連れが本当に気の毒だった。
これで「プロの選ぶ~~~もてなし部門」に選ばれたのか、非常に不思議に思えた。
クレームを言ったところ、課長と名乗る方が現れ、部屋を替えてくれると申し出があり、お願いした。
次の部屋はホームページにも掲載されている豪華な装飾を施した部屋で、そのためなのか掃除もきちんとされているようだった。
あちらの落ち度で部屋を替えるのであるから、「お荷物お運びします」なり「お手伝いします」なり、言ってもいいのではないかと思いつつ、荷物をまとめて、自分たちだけで部屋を移動する。
残念ながら次の部屋でも、テレビのリモコンが壊れており、電池を入れ替えてもらったがチャンネルボタンは使えない。
加湿器が設置されていたが、スイッチが入らず使えない。
客室の備品が正常に使えるかどうか、チェックを怠るべきではない。
うがいをしようと洗面台の水を口に含んだら、ものすごくサビ臭い水で、おもわず吐き出した。
こういったことは、100年に届こうかという老舗旅館の佇まいならではの味わいと思えば、それで納得できるものなのであろうか?
自分は世に言う老舗旅館に泊まる心構えができてないのだろうか?
老舗旅館に過剰な期待を持っているつもりはない。
しかし、老舗であろうが、都会のビジネスホテルであろうが、「宿泊されるお客様に気持ちよく過ごしていただく」ことこそ、基本中の基本なのではないか。
有形文化財に登録されているがゆえ施設の修繕に規制があり、水質改善が不可能ならば、たった1本のミネラルウォーターボトルでいい、洗面台に置いてくれれば自分は納得する。
正直、ここまで書いてしまって、自分がクチコミ荒らしのように思われてしまうかもしれないと感じているが、今後この旅館を利用される皆さんに、自分のかわりに花屋を見届けていただけたらという願いを込めて、事実を書かせてもらった。
料理に関しては、決して豪華さはないが、地味感じられるあたたかみある品が並ぶ。味付けは抑え目だ。
料理を運んできた仲居さんの対応は親切であった。
尚、今回のクレームについて、女将から一言の挨拶もなく、花屋を発つ最後までお目にかかることはなかった。(この旅館に女将はいないのかもしれないが・・・)今だお詫びの電話、手紙一通すらいただいていないことを記しておきたい。
総合評価は【2.0】
旅館としては点をあげたくないが、上田鉄道別所線の車内でハーモニカを吹いて楽しませてくれた駅長さんに免じて。- 旅行時期
- 2007年11月
- 1人1泊予算
- 20,000円未満
- コストパフォーマンス:
- 2.0
- 客室:
- 2.0
- 接客対応:
- 2.0






