サンパウロ地下鉄、「日本~リベルダージ」駅を上がると、そこにはリベルダージ広場があります。
この広場には、土日になる...
続きを読むと、屋台がたくさん出て、手細工屋やら焼きそば屋やらたくさんの出店が顔を出します。
その前にある建屋の並びに、「城の形」をしたブラデスコ銀行やらマクドナルドなんかが あるのですが、そこの一角に、この小さな「Livraria Sol(太陽の本屋さん)」があります。
20年-30年前ぐらい前までは、海外にある日本の本屋さんは、途轍もなく輝いており、日本人(住民・旅行者)にとっては、本当に大切で重要な、最も必要とされていた拠点の一つでした。
私も学生の時分、旅行中には、懐かしさや情報収取の為、その地にある日本の本屋(海外の「丸善」「紀伊国屋」など)で貪るように立ち読みしたものです....また、その時間が本当に楽しかったのを覚えています。
ガイド本やら乗り物の中で読む単行本を山のように抱えながら旅をしていた時代です。その国にしかない(その国の)語学の本とかを、たくさん買い込んで、大事に日本へ持ち込んだ記憶もあります。
そんな時代も、いつの間にか今のネット情報社会では不要となり、あっという間に廃れてしまった事は、誰もが認識している通りかと....
さてここブラジルには、150万人近くの日系人いるので、50年間以上、そんな日本人、日系移民たちから太陽のように重宝された日本の本屋の一つがここ「太陽の本屋」さんだったのではないか、と想像致します。
今や、ネットに疎い日系のお年寄りが時々立ち寄るぐらいの小さな存在になってしまい、日本の「アニメ・コスプレ」文化などに興味のある、毛色の違う現地人の若者なんかが ちらほら出入りしている程度になってしまっています。
(本世代の)おじさんの私でさえ、情報はネット、本もKindleで読む時代なので、もうこれ以上、このような海外にある「日本の本屋さん」の存在は時間とともに消滅してしまうのでしょうが.......
....昔の不便な時代(いや、今が便利すぎる...)の置き土産として、昔こういう本屋さんが、むちゃくちゃ現地で重宝された......という事を思い浮かべながら、特に 若い旅行者には立ち寄って頂きたい場所の一つかもしれません。
PS)この本屋さん、実は、創業1949年!すでに71年の歴史がある書店なんですよ~
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投稿日:2019/06/09