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シュトルペン城 Burg Stolpen

城・宮殿

ドレスデン

観光の所要時間:
1-2時間

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シュトルペン城 https://4travel.jp/os_shisetsu/10539164

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施設情報

施設名
シュトルペン城
英名
Burg Stolpen
住所
  • Schloßstraße 10, 01833 Stolpen
営業時間
9:00~18:00 (11~3月 10:00~16:00)
入場は30分前まで、天気により変動する
休業日
無休
予算
6ユーロ
公式ページ
詳細情報
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クチコミ(1件)

1~1件(全1件中)

  • ≪かつての東ドイツ:ルター諸都市・Berlin・Dresdenなどを巡る≫
    期間:2011年05月13日(金)~05月2...  続きを読む7日(金)15日間の旅

    5月23日(月);快晴、26℃、59km
    起床7:00、朝食8:30~9:10、Dresden・Schloss Eckberg 9:45スタート ->B6 24km Stolpenシュトルペン 10:15着 ;城内観光~11:45

    この日は元々、ドレスデンからピルナというザクセンのスイスの入口に行く行程を考えていたのだが、その前に少し寄り道したのだ。ドレスデンから真東に行くと、シュトルペンという町があり、ここにBurg Stolpenシュトルペン城という中世の雰囲気に満ちた古城が立っている。
    ドイツ観光局で以前にもらっていた、ザクセン地方の古城群を案内した8ページのパンフレットでこの城の事を知り、49年も幽囚されたコ‐ゼル伯爵夫人にからむ三つの宮殿・城(Schloss Nossen ・Schloss Pillnitz・Burg Stolpen)を是非、訪ねたいと思った。
    とりわけ、その生涯の大部分を過ごしたBurg Stolpenシュトルペン城は興味深く、すでに二つの宮殿・城を見て、ここが最後の訪問地になる。

    <Burg Stolpenシュトルペン城>
    入場券Euro10、 10:15~11:45
    D-01833 Stolpen 、Schlossstrasse 10
    http://www.burg-stolpen.de/
    Lausitzer Berglandラウジッツ山地の西の端に、シュトルペン城(要塞)があり、およそ17kmでチェコの国境に至る。・・が、国境を越えるには徒歩で行く道しかないと云う。
    ドレスデンから20km東に位置する。
    シュトルペンの町の高台に登り、駐車場(Euro1.5)の一角に車を停め、更に坂道を上った。その先に黒々とした城門が出てきた。
    説明ではKasematteカゼマッテというらしい。かつては要塞の砲郭だった。
    城門を過ぎて、40mの長方形の建物Kornhausコルンハウス(かつての穀倉・1527年)があり、城内博物館の切符売り場がある。嬉しい事に日本人が来る事があるのか?ここにも日本語の簡単な説明文があった。
    ここまでが日本流でいえば、二の丸にあたる。
    昔はここに主たる衛兵所が置かれ、馬屋、牢獄・拷問室などがあった。左手にはその拷問室を再現し、様々な責め道具を展示していた。牢獄の壁は青黒い玄武岩の肌をそのまま見せて、陰鬱な感じだ。

    ここを出ると、本丸にあたる城郭になる。目の前に、右手にドーム型の屋根をした塔、左に二つの塔がくっついて立っている。右が面白い名のSchoesserturm税金の塔、左がJohannisturmヨハネの塔(1509年)、後にCoselturmコーゼルの塔と呼ばれた。
    税金の塔は目立った展示は無かったが、この名前は中世に使用されたSchoss税金・租税という言葉から来たと云う。かつては税徴収官や書記官等がここで働いていた。1階が異端者(異教徒)の穴(間)、2階が修道士の穴と妙な名がつき、3階が管理事務所だそうだ。
    左が一番興味のあるヨハネの塔(コーゼルの塔)で元来、聖ヨハネはマイセン辺境伯・司教の守護神だったことから、この名が付けられたと云う。
    1階がヨハネの牢獄と言い、深く口をあけて人を飲み込むような穴があった。
    2階のゴシックの間はシュトルペンの司教時代。

    3~5階が囚人コーゼル伯爵夫人の生涯を展示していた。寝台、トイレ、宮廷大臣 Hoymホイム伯とコーゼル伯爵夫人の肖像画、見事な筆跡のフランス語で書かれた伯爵夫人の手紙(フランス語が如何にドイツの王侯貴族という上流社会で当たり前のように使用されていたかを知る事が出来る)、立派な暖炉、日常に使用した品々、台所、とりわけ見事なマイセン磁器は“伯爵夫人の脱走”と称した作品であった。

    1716年、コーゼル伯爵夫人がシュトルペン城に追放、幽囚される。
    1765年、49年間、幽囚されていたコーゼル伯爵夫人が85歳の高齢で亡くなった。

    6階は塔の見張りでシュトルペン要塞の展示がある。
    外に出てからもう一度塔を見上げたら、二つの塔に見えるが、一つは階段の為の塔であり、もう一つの丸い方が展示のある本塔であった。

    次は右手に立つSeigerturm時計塔と言う。天辺に小さな時計があるらしいが良く見えない。16世紀の頃は鐘を打ち鳴らして、時を知らせた。今は機械仕掛けだが。
    カフェテリアがあり、84.39mもの深い井戸、礼拝堂とコ‐ゼル伯爵夫人の墓碑、突き当りにBurggeistお城の幽霊と称する穴倉がある。幽霊を呼びだして!と書いてある。

    その84.39mの井戸だが、玄武岩上に造った城なので、大変水に困ったと云う。最初は桶を担いで水を運んだ。労力の割に獲る水は少なく、この為、16世紀の頃は水車を利用し水を汲み上げ、720mの水路を作り、ポンプで城内に水を上げる装置を作った。
    この装置は1813年、ナポレオン軍により破壊されてしまったので今は無い。
    戦略上、城外にある装置は敵に破壊されてしまうので、1607/8~1632年の24年の長い間をかけて岩盤を掘り進んだと云う。一日1~1.5cm、年に3~4mと掘り、気が遠くなるような時間をかけて、世界でも稀な84.39mもの深い井戸を作り上げたそうだ。

    最後の塔は15世紀後半のものでSiebenspitzenturm7つの尖塔塔といい、円錐屋根の角に6つの小さな塔が付き、真中に尖塔があったことに名前の由縁がある。
    1632年の町の大火で、円錐屋根は焼失した。塔内には司教の執務室が長い間あった。
    地上階には大きな竈が設けられていたが、1559年、選帝侯妃アンナが香草に詳しく、ここに彼女の台所を備えた。それを“香草の竈”を称していた。天辺は展望台になっている。登らなくても、ここからの周辺の眺望は実に美しい。菜の花の黄色が緑の中を彩り、赤茶色の屋根の家並みも、教会も絵になる風景だ。

    古城にはつきものの暗い地下牢、丸天井の穴蔵、深く口をあけて人を飲み込むような穴、この城には全てがあった。又、そこかしこに玄武岩の岩肌を見る事が出来た。

    コーゼル伯爵夫人が何故、49年も幽囚されたのかは、また別の機会に。

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    投稿日:2017/04/24

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