北京市の中心から南西に15kmほど。豊台区の宛平県城そばを流れる永定河に架かっている石橋が蘆溝橋。
チケット(20元)を...
続きを読む買えば、誰でも渡って向こう岸へ渡る事が出来るので、宛平県城内にある中国人民抗日戦争紀念館とも併せて見学してみては?
私たちは、王府井のあたりからタクシーで行ってみました。
距離的にはそんなに遠くないんですが、渋滞のせいで蘆溝橋のたもとまで小一時間かかりました。料金は65元。
帰りのタクシーは、蘆溝橋や中国人民抗日戦争紀念館周辺で見つかるので、待っていてもらわなくてもいいと思います。
蘆溝橋のたもとのブースで20元のチケットを買って入場。
蘆溝橋は蘆溝橋事件(七七事変)で有名ですが、そのほかにもマルコ・ポーロが「世界一美しい橋。」と絶賛したことからマルコ・ポーロ橋という別名があったり、金王朝の章宗という人物が選んだ燕京(北京の旧称)の八つの名勝の一つ≪蘆溝暁月≫にもなっています。
蘆溝橋から見る暁の月は名だたる絶景だったようで、宛平県城側の橋のたもとには清の乾隆帝が揮毫したとされる≪蘆溝暁月≫の碑も立っています。
ただ、私たちが訪れた2010年11月初めには、川がすっかり干上がっていたり川原に建物が建設中だったりして、≪蘆溝暁月≫を思わせる風情が無かったのは残念。
目下、水と緑に溢れた公園化を目指して工事中とのことで、公園化が済めば、現在の風景も一変するとのことです。
現在の蘆溝橋の中央を貫く石畳は、宛平県城内から続く古い道で、磨り減って凸凹になっていますが、補修されずにオリジナル部分が残されています。
現在は二輪車以外の車両通行は禁止になっています。
チケットの裏に出ていた説明によると、蘆溝橋は1189年に建設が始まり、1192年に落成。北京地区では最古の石造アーチ構造を持った橋なんだそうです。
橋の全長は266.5m、幅7.5m、11個のアーチを持つ橋で、欄干の上には大きさも姿も異なる獅子像が501も並んでいるんだそう。
宛平県城側から向こう岸に渡ったら、永定河沿いにちょっと歩いてみるといいですよ。橋を行き来するだけでは見られない角度からの橋の姿も拝めます。
画像は、右下の≪蘆溝暁月≫の碑以外は、どれも宛平県城の向こう岸から見た蘆溝橋。画像奥に見えている楼閣風の建物は、城壁で囲まれた宛平県城の入り口。
宛平県城は小さい町で、中国人民抗日戦争紀念館も城壁内にあります。蘆溝橋から徒歩で数分です。
●注: 中国人民抗日戦争紀念館の見学は無料でしたが、身分証が必要。パスポートを持っていきましょう。
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投稿日:2010/11/22