鉄道旅の魅力を模索し努力を続けているローカル私鉄
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- 旅行時期:2026/05(1ヶ月以内)
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by TOSHIさん(男性)
島田・金谷 クチコミ:6件
東海道新幹線のひかり停車駅である静岡から、またはこだましか停まりませんが掛川から東海道本線に乗り換えて金谷駅へ向かいます。私が行った時に8:53発としてとまっていたのは懐かしい元東急7200系電車(昭和43年東急車輌製)。十和田観光電鉄で活躍した後やって来たそうで、平成14年の東横車輛での改造と平成26年の近鉄車両での改造銘板が付けられていました。既存運転台側先頭に「く」の字デザインが残っていることに感激しました。こういった旧車両に出会えるのが鉄道ファンには堪らない魅力でしょう。
観光としても、大カーブで東海道本線に別れを告げ新金谷へ向かう最初から、高台を走る区間の絶景は実に眺めが良くおすすめです。もちろん大井川の上流へ向かって行く景色は、日本の原風景とも言えるものです。
新金谷では、駅の脇にある車両区も見学できます。近鉄特急や南海ズームカーなどの懐かしい車両が留置されているほか、C56やC10・11と記された蒸機用の転車台も再整備されています。きかんしゃパーシーの入れ換えや豆炭の山も見られました。お子さん向けのイベントも催されていて賑わっていました。
私は10:10発のEL急行「すまた1号」に乗り込みました。12系客車が使用されており、ブルートレインを思わせる美しい色合いです。所属略号 が近ミハとあったように。JR西日本の網干総合車両所宮原支所に配置され、臨時団体列車やSL北びわこ号の客車として活躍し、去年大井川鐵道へやって来たばかりとのこと。昭和53年製ですから昭和レトロの旅にいざなってくれるものなのでしょうが、クーラーも効いていてまことに快適な旅が楽しめました。私の乗った2号車はスハフでしたので、車掌室付きですね。車内メロディが「ハイケンスのセレナーデ」なのも、心がくすぐられます。このあたりも鉄道ファンの心を掴んでいます。
急行列車なので、現在の終点である川根温泉笹間渡駅までは、途中家山駅のみに停車するだけのわずか38分の旅です。駅名標でも次駅であるはずの「じな(JINA)」が消されて空白となっていることに言いようも無い寂しさを覚えました。2022年の台風15号による土砂災害により、この先の大井川本線は全線の3分の1にあたる区間が不通となっているのです。これが経営再建のネックとなってしまっています。
それでも、川根温泉では往来する列車に向けて露天風呂から手を振るお客さんも多いですし、今回の私のように大井川第一橋梁の下に陣取り、「大井川ふるさと弁当」を味わいながらシャッターチャンスを待つファンも少なくありません。煮物・唐揚げなど素朴な味わいを詰め合わせたおむすび(海苔と鮭やわかめ)弁当なのですが、鮎一匹をまるごと使った甘露煮は骨まで柔らかく、カツオの佃煮も実に美味しいものです。
金谷方面に戻って行くEL急行はもちろん、きかんしゃパーシー号や元東急7200系などを激写できました。すぐそこが終着駅かつ始発駅なので、やって来た列車が程なく戻って行くという条件も有り難いところでした。
帰路は12:45頃に撮影したEL急行「かわかぜ1号」の折り返しである13:03発「かわかぜ2号」新金谷ゆきに乗り込みました。以前感動した桜のトンネル(新緑が綺麗でした)を家山駅発車後に確認し、新金谷到着は13:41。13:58発のきかんしゃパーシー号を見送った後は、駅前に建つ「プラザロコ」でお土産を購入した後、奥のスペースで古いSLや駅舎を展示する“ロコミュージアム”を楽しむといったプランも成り立ちます。
また、列車に連結した食堂車「Train Dining オハシ」を営業するなどの斬新な企画も次々に発表されています。がんばれ!!大鉄!!といった気持ちになります。
- 施設の満足度
-
4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 乗り場へのアクセス:
- 4.0
- 車窓:
- 4.0
クチコミ投稿日:2026/05/18
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