運も含めて歴史で事をなすための何かが足りなかったような気もします
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- 旅行時期:2024/09(約1年前)
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by たびたびさん(男性)
熊本市 クチコミ:125件
横井小楠記念館は、健軍町の電停から歩きました。けっこう遠いです。
小楠は熊本の誇る郷土の偉人。記念館はかなり立派で、隣りには、小楠の私塾だった四時軒も保存(復元?)されています。
勝海舟が「今まで会った人間の中で二人恐ろしい人物を見た。それは横井小楠と西郷隆盛だ」と評したというところから始まって、藩校時習館で訓話的朱子学を批判し、実践を説いたとか。松平春嶽に招かれて藩政改革に携わったりと先鋭的な活動が紹介されていました。
ちなみに、坂本龍馬の「日本を今一度せんたくいたし申候」は、文久3年(1863年)、姉の乙女あてに送った手紙の一節で有名な言葉ですが、この洗濯というのは小楠の口癖だったよう。龍馬はこの手紙の1か月前に小楠と福井で会っていて、小楠の洗濯を聞いていたのかもしれないと紹介されていました。なお、1864~1865年、龍馬は四時軒で小楠に三度会っていて、海軍創設の相談とかもしています。
ただ、敢えて言えば、その能力や信念は少し空回りしたという面も否めなくはない。藩内で実践を説いた姿を早々してもどうかすると鼻持ちならない一面もあったのではないかという感じ。ちょっと酷ですが、運も含めて歴史で事をなすための何かが足りなかったような気もします。
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
- バリアフリー:
- 4.0
クチコミ投稿日:2025/03/17
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