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北鎮記念館

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お疲れ様です!の感謝の気持ちが湧いてきました

  • 4.0
  • 旅行時期:2023/09(約2年前)
たびたびさん

by たびたびさん(男性)

旭川 クチコミ:69件

北鎮記念館は、陸上自衛隊の広報施設。そもそも旭川は屯田兵や旧陸軍第七師団の関係で発展した街。旭川の歴史を知るためには必須のスポットかなと思って訪ねました。
屯田兵による北海道の開拓のあたりはまあ普通だったのですが、日清戦争の旅順攻略、日露戦争の奉天会戦から満州事変、ノモンハン事件、太平洋戦争ではガダルカナル島の戦い、アッツ島の玉砕など。生々しい展示でちょっと胸が痛くなりました。
司馬遼太郎は、太平洋戦争の無謀な戦いを嘆いて、「坂の上の雲」で日清戦争、日露戦争を経て、小さな島国の日本が西洋列強に伍していく歴史を描きました。ただ、その視点も一つの視点。海辺の映画館 大林宣彦監督は、ほぼ遺作となった映画「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」では戊辰戦争から始まって原爆投下、終戦まで戦争の連続だった日本の近代史を一連のものとして描いていて、私もむしろその視点の方に共感を覚えます。戊辰戦争も西南戦争も矛盾だらけ。太平洋戦争と何が違うのか分かりません。戦況が変わったミッドウェー海戦以降、インパール作戦といった悲惨な戦いは非合理性に侵されていく姿の典型のように見えますが、初期の山下奉文中将のシンガポール陥落でさえ、装備が劣っているのは日本軍であり、それを肉弾戦でカバーしたのが実態。相手が植民地の軍隊で戦意が低かったのも幸いしたものですからね。「坂の上の雲」って、それこそが一時の幻でしかないかも。しかし、そうしたことを踏まえても、現実とは向き合っていかないといけないのは変わりない事実です。
ところで、記念館で、自衛隊の教育では戦争の歴史とかあるんですかと尋ねたら、「特にはないですが、みんなそれなりに承知していますよ」の答え。あっさりした答えでしたが、その分、余計にお疲れ様です!の感謝の気持ちが湧いてきました。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
コストパフォーマンス:
4.0
人混みの少なさ:
4.0
展示内容:
4.0
バリアフリー:
4.0

クチコミ投稿日:2024/06/14

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