北海道でどこか1か所の鰊御殿を見るとしたらここが1番だと思います。
- 4.5
- 旅行時期:2022/05(約4年前)
-
-
by kojikojiさん(男性)
苫前・小平・羽幌 クチコミ:2件
「旧花田家番屋」は1905年頃に建築された鰊御殿で、地元の網元であった花田家によって建てられた2階建ての家屋です。花田家の一族と漁師たちのほか、船大工や鍛冶職人、屋根職人などが居住しており、200人ほどが住むことができたそうです。建物の中央にある玄関から中に入ると右側が使用人の作業と住居エリアになっています。驚くことに使用人のエリアは1階建てで、窓際だけが2段になっているだけです。窓際の寝台の下階の寝台部分が博物館のようになって、ニシン漁の説明があるので見学を進めます。ニシン漁は3月になるとヤン衆(季節労働者)によって雪が割られ、舟倉から三半船が出され、網打ちと網造り作業が進められます。砂浜には焚火がたかれ、船澗修理や矢らい作りで海にも入ったようです。漁期が終わって切り上げが近い頃になると、その年の漁と漁夫への感謝の意を持って「あご(網子)別れの酒宴が催されました。この日はヤン衆の働きに応じて「九一金(手当)」が配分されました。「九一(くいち)金」とは全漁獲の十分の一を漁夫の手当金として配分して、十分の九を親方のものとすることです。そんな鰊漁や番屋の1年について学ぶにはこの番屋が一番だと思います。札幌市内の「北海道開拓の村」や小樽でも御殿や番屋を見る機会がありましたが、ここが1番だと思います。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2022/08/03
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する