新たな時代の扉を開いた建物ですね
- 4.5
- 旅行時期:2019/01(約7年前)
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by T04さん(非公開)
二条・烏丸・河原町 クチコミ:137件
官尊民卑という言葉は、現代に当てはめればあまり良い印象はありませんが、まあ前時代のことを現代の価値観で判断しても、そこに意味はありません。ともかく明治・大正・昭和の戦争に負けるまで、日本の社会は一般的に官尊民卑でした。官を中心に急速な富国強兵政策を取ったわけですから当たり前であったのですが、それが中京郵便局の造りにも反映されていますね。とにかく官の建物は威厳がなくてはならなかったのですね。ただ目先の経済効率ばかり求められた高度経済成長期の時代の1973年には、この建物も改築が決定され、翌年には取り壊しとなったようです。そんな建物を、どうやら京都の人が守ってくれたのですね。さすが900年も都であった京都の持つ文化的素養、あるいは観光で身を立てて行くための資源の一つという考えもあったのかもしれません。ただ、それによって日本初のファサード保存形式の嚆矢となりえたことは凄いとしか例えようがありません。尊いはずの官の思想で建てられた建物が老朽化した後、卑しいはずの民草によって保存される、そんな新たな時代をつくった建物なのですね。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 「烏丸御池」駅から遠くありません
- 見ごたえ:
- 5.0
- 外観だけとはいえ、明治35年に建てられたという威風堂々としたお役所の建物、時代を感じることができます
クチコミ投稿日:2019/03/12
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