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三頭山

自然・景勝地

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最後は意外と急登

  • 4.0
  • 旅行時期:2018/04(約8年前)
しそまきりんごさん

by しそまきりんごさん(男性)

士別・和寒・下川 クチコミ:60件

幌加内の市街地から眺めると、手前の山塊の奥に迫力ある山容が見える。
標高1009mの三頭山である。
それほど名を聞かない山で、日本三百名山にも入っていないが、北海道百名山には入っている。
道北地方は、宗谷丘陵に丸みを帯びた氷河地形があるなど、利尻山を除いてそれほど高い山を聞かないが、函岳、ピッシリ山、ピヤシリ山など、1000m前後はあるそれなりの山はあって、三頭山もその一つと言える。

…ということで、その程度の山なら、夏山よりも景色が美しくて楽しめる冬山(春山)の方が良かろうと思い、登ってみた。
4月下旬では山はおろか、幌加内地方は平地でも、道路を除いて雪に覆われていた。
一部、馬の背的な中腹の痩せ尾根で、雪が解け、数メートル、雪の解けた地表を歩いたのと、山頂のほんの一部が解けていた程度だ。

天気の穏やかな日を選んだため、中腹までは微風だったが、それでも山頂近くはそれなりに吹いていた。
旭川で20℃を越えた日でもあったため、登っている最中は汗ばみ、上はセーターだけでも大丈夫だったが、山頂で静止していると寒く、ヤッケ程度のものを羽織った。

前もっての山の印象や、中腹まで登った感じから、ハイキング程度の山かと思いきや、痩せ尾根の見晴らし台を越えてからは、冬道の場合、それまで甘くみていた分、きついものがあった。
距離、傾斜ともに油断しない方がよい山である(特に冬)。


登山口は、政和と雨煙内の2か所がある。
政和の方が距離も短く、何より登山口の前に温泉付きの道の駅があるので、こちらを選んだ。
道の駅とは小川を挟んですぐであり、国道から200mほどのところに登山口の標柱がある。
なお、冬は除雪されておらず、国道脇からすぐスノーシュー着用となった。

登り始めてから、頂上まで、ひたすら尾根筋を行けばよい道である。
夏山ではないので、登山道の踏み跡は分からず、目印テープもほぼ無かったが、予め見た地図の感じを元に、ひたすら高い方を目指す。
1時間ほど行くと、標高600m付近に達し、登りが一段落した。
政和側や幌加内側の眺めも楽しめるようになり、下りの局面もある緩いアップダウンの尾根へと出た。
ここまでなら、ハイキング気分で行くことができ、これで油断してしまったのがいけなかったのだが、この山はこれからが本番である。

しばらく行くと、尾根が痩せてきて、見晴らし台なる場所に出た。
名前のとおり、政和側の見晴らしが良かったが、振返ると幌加内側も良かった。
ただ、すぐ先に第一の難関が待ち構える。
尾根が痩せている上、急登で、夏道でもロープが張られている。
ただ、それでも夏道では何てことはないのだが、スノーシュー着用では木も生えていて困難だ。
おまけに北側には今にも崩れそうな雪庇も張り出していて要注意だ。

痩せ尾根を脱出すると、再びゆるいアップダウンが続く。
そして、最後の山頂までのピークに至る。
実は、ここで山頂に見えるのは、手前のピークで、本物の山頂はそれより100-200m背後にあり、隠れていて見えない。
傾斜が45°あまりあって、木も笹も雪に埋まって捕まるものが何もない冬道では厳しいものがあったが、その分、見晴らしはとても良い。
下から見えた反射板を越えてもまだしばらく急登は続いた。
そして、ピーク。
急登はなくなったが、標柱の見える本物の山頂へ向けてのアップダウンを経て、やっと到着である。

ここまで2時間50分。
600m付近のピークからやけに時間がかかった。
雪景色がきれいだったが、敢えて登りにくい冬よりも、夏道の方が良かったと感じた。
政和、幌加内、ピッシリ山方面の景色が素晴らしかったが、折からのシベリア大火災によるPM2.5の影響で、日本海や大雪連峰は視認することができなかった。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
2.0
景観:
4.0
人混みの少なさ:
4.5
バリアフリー:
1.0

クチコミ投稿日:2018/05/02

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