神の愛と仏の慈悲とは・・・。
- 3.5
- 旅行時期:2017/09(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
長崎市 クチコミ:57件
長崎平和公園の象徴である平和祈念像。彫刻家の北村西望が五年の月日を費やして作成し、昭和30(1955)年に長崎市に納められました。
垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威、水平に伸ばした左手は平和、横にした足は原爆投下直後の長崎市の静けさを立てた足は救った命を表しており、軽く閉じた目は戦争犠牲者の冥福を祈っているものとされています。10m近い高さがあるため、上に挙げた右手には避雷針が取り付けられています。
この平和祈念像のモデルには当時人気のあった力道山の他格闘技の指導者等の諸説はあるもの都市伝説の域を超えはおらず、作者の北村西望も特定の人物には似ることのないように作ったと表現しています。
今となっては顔という表現が相応しいのかも知れませんが、建立当時は被爆者に対する法律による救済措置は取られておらず、像そのものの建立費用は募金によって賄われているものの、台座建立に必要とした2,000万円は長崎市が負担しており、その建立費用の使い方に疑問を抱く被爆者も少なからずいたという記録も残っています。
建立時のことはともかく、この平和祈念像の建立が現在の平和公園に対する少なくない批判の原因になっているように思えてなりません。平和を祈念するモニュメントが乱立している長崎の平和公園。広島の平和記念公園が聖地とされ、特定の宗教やモニュメントを締め出していることと比較すると、その被爆に対する捉え方の違いに戸惑いすら覚えます。爆心地の表示こそ広島はないものの、長崎の立派に見える原爆投下中心碑も、実は取り壊して現在の被爆50周年記念事業碑である『母子像』を建立しようとしていたことには、被爆した事実をどう捉えているのか疑問に思わざるを得ません。
長崎市民からも被爆からの復興が長崎の『被爆に対する態度』といった意見も出ているのが現実です。被爆遺構を残そうとする広島に対し、それをなくそうとする長崎の両極端の立ち位置に、被爆の事実の伝え方の難しさを改めて感じました。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 松山町電停から徒歩5分位です。
- 人混みの少なさ:
- 1.0
- 昼間はすごい人でした。
- バリアフリー:
- 5.0
- 舗装はされています。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 一度見れば良いかと思います。
クチコミ投稿日:2017/10/26
いいね!:16票
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