久しぶりに再訪(追加版2017年8月31日)
- 5.0
- 旅行時期:2016/12(約9年前)
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by tadさん(男性)
津和野 クチコミ:7件
ここは2001年に開館したそうだが、それから間もないころ、一度訪問した。その時は、安野光雅の額入りの版画「シエナのカンポ広場」を購入した。今でも部屋に飾っている。最初の安野光雅との出会いは1980年代半ばのころだろう。下関市立美術館での特別展で直接、作者に自作の本に署名をしていただいた。1986年にはロンドンの大英博物館の真向かいにある古書店で、英語版のUnique World of Annoを購入した。海外でも高い評価をすでに獲得していた。子供達がエッシャー風の謎解きゲームのような絵に魅せられていたものだ。そのころは、子供に安野の絵本をさらに買ってやったものだ。NHKの旅のシリーズのような番組で安野がヨーロッパでスケッチする場面を見た記憶がある。シエナのカンポ広場などでのスケッチ風景を思い出す。しばらくして、私もそのカンポ広場に行ったものだ。そういえば、近年は皇居での植物観察のシリーズも話題になっていた。
青春切符が残っていたので、久しぶりに思い立って、ここまで来た。今回の常設展示はこの10年くらいの新作が展示の中心であった。フィレンツェの大聖堂の緻密な描写などが記憶に残る。大変力の入った作品だ。風景画のやさしい画風なども心に残る。特別展示のほうは安野の比較的初期の作品が並ぶ。やはり若いころからすでにうまい!
入館者は館員を除けば、我々以外はいなかった。平日の午後だが、稲成神社の参拝でもほかの人に出会わなかった。午後なかばを過ぎると急に人が少なくなるようだ。夕方、食事をしょうとしたら、狙っていた店は昼間は開いていたが、5時を過ぎるとほとんど閉店していた!
やっと一軒見つけて里芋コロッケ定食を食べ、夜19:35発で移動開始した。人口の少ない町だろうが、居酒屋風のものが駅周辺にまったく見つからなかったのは意外だった。ここに安野光雅美術館があるのはもったいない気もする。都会にあれば、もっと入館者がいるだろうと思われる。故郷ではあろうが、ここまで度々訪問するのはなかなか大変だ。収蔵品は多いようだが、そう何度も見に行けない。
(追加(2017年8月31日): ここではない京都府丹後市久美浜町に安藤忠雄設計の新しい安野光雅の美術館(森の中の家 安野光雅館)がこの6月にできあがったようだ。
この津和野町立の安野光雅美術館は最初訪問した時、地元作成の津和野の観光案内地図には美術館は記載されていないので、驚いたものだ。駅前の案内版にも、出してなかったのを覚えている。
実は明日、また美術館に立ち寄ろうと、最新情報をゲットしようとしたら、どこにも案内がない。津和野町のホームページを細かく見たが、結局、今回の展示品の紹介などは見つからなかった。昨年12月に入館したばかりなので、変更していないなら訪問を取りやめようと思うからだ。)
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2016/12/21
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