常設展のない会場だけの場所。
- 2.0
- 旅行時期:2016/11(約9年前)
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by tadさん(男性)
下鴨・宝ヶ池・平安神宮 クチコミ:15件
実は今回の北九州からのバスツアー参加は、紅葉の東福寺訪問とこの京都市美術館での伊藤若冲展が目玉だった。東京での伊藤若冲展の時は東京にいたし、上野まで行ったのだが、あまりの行列に入館をあきらめていたのだが、今回はツアーだと、チケット購入の手間が省けるだろうと予測して楽しみにしていた。
ところが、11月24日で平日の午後だが、やはり行列は長い。それでも、なんとか入れた。で、見たい作品の前に行くと、心配していたとおり、まったく目玉の静岡県立美術館から借り出している屏風は見えない。人の背中だけだ。頭越しの部分がほんの少し見えるだけ。いくら待っても同じ状況。kindle版で予習はしていたから、主要な作品については、どれかはわかったのだが、全体は一度も見えなかった。これで団体入場券でも1000円だ。
ひとつだけ収穫はリスト17番の「雪梅雄鶏図」。この梅の木に降り積もった雪の描写力には絶叫したくなった!今回、ちゃんと見えた作品で、これだけでも、来た甲斐はあった。
さらに、いつか東京で展示されていた皇室所有作品を絶対に見たいものだと思った。kindle版で見る限りは、若冲には、もっとすごい作品がたくさんあるのだが、今回の展示は墨絵の地味なものが目立つ。
館員に常設展示コーナーはないのかと聞いたら、まったく展示していないという。後でインターネットで調べたら、確かに所有しているコレクションは貧弱だ!ここは名前は京都市美術館だが、借りた作品の展示企画で成り立っているようだ。京都でこの水準だと知って驚いた。。。復元品展示ばかりの江戸東京歴史博物館の批判をこの口コミで書いたことがあるが、日本の美術館、博物館の実態の酷さを改めて認識した!要するに日本の美術館、博物館の多くは実態が貸会場に近いのだ。今年は海外に行けない事情があり、国内を集中的に回っているが、かなりがっかりしたところが多い。
なお、展示品の写真は一枚もない。旅行記のつくりようがない。「箱物」だけだ。
- 施設の満足度
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2.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 人混みの少なさ:
- 1.0
クチコミ投稿日:2016/11/26
いいね!:10票
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