波瀾万丈の生涯。。
- 5.0
- 旅行時期:2015/11(約10年前)
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by azuraさん(非公開)
高野山周辺 クチコミ:30件
大石順教尼の書や、日本画を展示する
記念館でした。
九度山の萱野家の方が、順教尼のお世話を
した縁からこの地に記念館が出来た様です。
大石順教尼って、聞き覚えがあると思ったら
勧修寺と関係のある方だったのですね。
恐らく、そこで初めて出会ったと思います。
大阪 道頓堀の近くで生まれ直ぐに養子に。
成長して堀江のお茶屋の芸妓となり
中川萬次郎の養女となる。
そこで日本舞踊の名取となるが
養父による「堀江六人斬り事件」で一命を
とりとめたものの両腕を失い障害者となる。
その後、旅芸人として歌いをなどを披露して
生計を立てるが、鳥の餌付けからヒントを得て
口で筆を取る手法を習得する。
日本画家 山口草平氏と結婚。障害のある子に
描く事を教えたい一心で、自らも絵筆を。
これがきっかけで自らも日本画家となる。
ご自分にも2人お子さんがいらっしゃいますが
離婚後、尼僧になるべく金剛峰寺で得度。
勧修寺では障害者の支援をする場所を設立。
障害者の為に尽力された方です。
自分に障害者として試練を与えた養父にさえも
彼に与えられた良い人生もあったと
最後まで感謝されていたそうです。
この記念館では、彼女の書や絵画を見る事が
出来ます。自分と比べる事自体おこがましい
事かもしれませんが、観ているこちらが
恥ずかしくなる程の丁寧で力強い文字。
心が温かくなる様な優しい絵に
とても癒されました。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2015/12/05
いいね!:2票
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