「最後の日本兵」小野田寛郎さんの記念碑
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- 旅行時期:2014/01(約12年前)
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by yoshimune-kunさん(男性)
海南 クチコミ:6件
若い方はご存じないかもしれませんが、小野田寛郎さんは和歌山県海南市出身で、陸軍少尉としてフィリピン・ルバング島で情報員の任務を与えられたまま終戦を迎えたものの、上官からの作戦解除命令がないことからそのまま山中にとどまり、30年後の1974年になって捜索に来た元上官から任務解除命令を受けたことによって初めて敗戦の事実を受け入れて、日本に戻ってきた人物です。
帰国後はブラジルに移住して原野を開拓して牧場経営を行っていましたが、1984年からは、たくましい青少年育成のために福島県で「小野田自然塾」を開設し、自然教育キャンプ等の活動を行うかたわらで勢力的に出版や講演などの活動も行ってこられました。
また、日本書紀において神武天皇軍に滅ぼされたとされる「名草戸畔(なぐさとべ)」の遺体の頭部を祀ったと言われる海南市の「宇賀部神社」の宮司家の出身であり、2013年には作家の「なかひらまい」さんとともに和歌山市内で「名草戸畔を語る」という講演会に出席されたことも記憶に新しいところです。今から考えると、和歌山で小野田さんの肉声を聞く最後の機会であっただけに、都合で参加できなかったことを心から残念に思います。ご冥福をお祈りします。
写真は、宇賀部神社の境内に設置された小野田さん揮毫の石碑です。「不撓不屈」、まさに小野田さんの人生を表した言葉だと思います。
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
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- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/09/30
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