「昇仙」の碑
- 3.0
- 旅行時期:2013/09(約11年前)
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by yoshimune-kunさん(男性)
和歌山市 クチコミ:65件
岡公園の南端には池があり、その池の上に張り出した岩に「磨崖碑(まがいひ)」があります。
「磨崖碑」というのは、自然の岩壁に文字を刻んで石碑としたものを言います。
ここには「昇仙」という文字が刻まれています。
「昇仙」といえば山梨県の「昇仙峡」が有名ですが、「仙人の住む所、あるいは俗界を離れた清浄な世界」へ「昇る」心地であるというような意味ですから、古来この場所は俗世間から隔絶されたような静謐な美しい場所であったのでしょう。今は随分趣が変わってはいますが、この場に立ってかつての雰囲気を想像するのも一興です。
碑文は、江戸時代後期(文政10年)に伊勢に生まれた陽明学者、漢学者の倉田績(くらた いさお)によるものです。
倉田績は大塩平八郎から陽明学を、佐藤一斎から儒学をそれぞれ学んで、紀州藩に仕えた人物で、南方熊楠が小学校に通っていた頃、塾で漢学を教えた人物としても知られています。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2015/09/07
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