蘭越～倶知安は指定券なしで乗車できる

4.0
旅行時期：2012/10（約13年前）

札幌クチコミ：1139件

札幌からニセコの２駅先の蘭越まで、秋限定で季節運転しています。全車指定席で、乗車には普通乗車券の他に指定席券が必要ですが、蘭越～倶知安の間だけは自由席で、普通乗車券のみで乗車することができます。ニセコでの秋の紅葉狩りなどでの利用によいと思います。
朝、札幌を出発して、昼にニセコや蘭越に到着し、午後、再びニセコを出発して夕方に札幌に到着します。列車を利用したニセコでの日帰り温泉ツアーなどによく利用されますが、ニセコは公共交通機関のバスでは便数などが限られるため、SLの運行ダイヤからして、滞在時間の数時間では、個人旅行ではほとんど何もできないため、日帰りであれば、やはりツアーでの利用がセオリーだと思います。もしくは行きか帰りが普通の列車を利用することになるかと思います。
乗車したところ、かなりゆっくりとした速度に感じました。昨今の猛烈に飛ばす特急と異なり、時間を急いでいなければ、どことなく馴染みやすい速度です。蒸気機関車とはこのような速度で、昔はゆったりとした旅だったんだなと思いました。
途中、倶知安峠や稲穂峠を越えます。客車の後ろにはディーゼル機関車も連結され、SLを援護しています。運転士がSLの運転に不慣れだったりすると、峠の途中などで空転してしまい、止まってしまったこともあったようです。その場合、煙をものすごく吐き、車体をうならしているのですが、速度が全くでません。
空転でなくとも、出発のときはものすごく煙を吐きます。線路脇の建物に煙が直接あたっていましたが、建物は火事でも起こっているかのように、煙で何も見えなくなっていました。なお、札幌駅近くの都市部などでは、煙をそれほど吐かずに、主にディーゼル機関車が牽引しているようです。また、車内では煙は気になりません。昔の話しであった、駅についたら黒くなった顔を洗うということもありません。