時代考証がイマイチな上になんだか無粋な石像まで最近できてますが、嘘っぱちな模擬天守がないのでギリギリセーフかなあ。。。
- 3.0
- 旅行時期:2014/05(約12年前)
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by まいこさん(男性)
三木・小野 クチコミ:5件
小学校のときに遠足か何かで来て以来の訪問です。美嚢川のほとりに位置する平山城で、割と規模は大きかったらしいのですが(三木市役所東側を流れる川を北・東の外郭とするとともに、浄水場南側の谷間を堀切っていた)、現在では住宅地が立ち並んでいるので「上の丸公園」として整備された一部しか、お城的な雰囲気を感じることはできません。
神戸電鉄粟生線三木駅方面からは、川沿いの台地に白塗りの壁が鮮やかですが、昭和40年代に建造されたもので、時代考証は結構いい加減です(当時は2層の絢爛豪華な模擬天守を建設しようという計画すらあったそうで、実現していたとすると、全国に恥をさらしていたことになったかも)。
あと、近年では、地元のライオンズクラブが寄贈したという「別所長治公騎馬像」が設置されていますが、なんというか、絶望的な「コレジャナイ」感を醸し出してます。兵庫県立歴史博物館所蔵の肖像画(涼やかな目元など貴公子然とした雰囲気)とは似ても似つかないというか、どうしてこうなった? って感じです。市役所の人も寄贈されて困ったのと違うかなあ(ほぼ同じ石像は別所家菩提寺にもありますけど、法事で帰省したとき和尚さんにどう思ってるか、それとなく訊ねてみようかなぁ・・・)。
というわけで、城跡を訪れても当時の雰囲気を感じることはなかなか難しく(「かんかん井戸」くらいしか、昔の遺構が残されてない)、むしろノイズ的なものが目に入ってきてしまうので、地元出身者としては、お奨めするのに二の足を踏んでしまうのですが、別所長治公とその奥方の歌碑(「今はただ うらみもあらじ 諸人の いのちにかはる 我身とおもへば」、「もろともに消え果つるこそうれしけれ おくれ先立つならひなる世に」)を眺めてみて、敗者であるはずの彼らに地元の人が愛着を持って接している理由の一端でも感じてもらえれば、と思ったりもします。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2014/05/23
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