条件の悪い日に行ったはずなのに、なんと…
- 4.0
- 旅行時期:2014/01(約12年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
七飯・江差 クチコミ:48件
周囲2.6kmのかもめ島には、島を周遊する遊歩道も整備されています。島の入口から瓶子岩を横に眺めながらの海上遊歩道「かもめの散歩道」や、標高20mほどの島の台地の上を、千畳敷など島の西側の荒磯を眺めながら周遊するコースなど、手ごろな散歩コースです。特に西向きは日本海に沈む夕日の名所。日本海や広大な岩場のパノラマが一望できます。島の入口のところには駐車場やトイレも整備されています。
ところが訪れたのは真冬の1月。寒風吹きすさぶ天気の悪い日で、時々、吹雪模様になるなど、手足もかじかむ寒さでした。高台の休憩処も冬季休業のようで閉まっており、高台からの景色も江差の街並みや上ノ国方面も雪で薄ぼんやりしたり、全く見えなくなったりとあまり条件の良い日とは思えない日のはずでした。
しかしそれはあったのです。かもめの散歩道のちょうど、防波堤を越えた辺りでした。強い北西の風を受けてザブザブと絶え間なく打ち寄せる波も、遊歩道のところへは磯の岩場に遮られて、あまり強く打ち寄せてきません。わずかに出来た幾らか穏やかな間隙に、波で生じた泡が集まっています。まるで綿の塊がホコホコ揺れているようです。それが一時の強風を受けてポポポーっと飛び立ちました。波の花です。初めて見た実物でした。
珍しいものを見たと満足げな足取りで次に向かったのは島の台地の上でした。階段を上ると、そこは海からの風が容赦なく吹き付け、白い雪が跳飛ぶ荒涼とした世界がありました。遊歩道の周囲には、追分記念碑、厳島神社、箱館戦争時の砲台跡(テカエシ台場跡、キネツカ台場跡)などがあります。そして島の西側に差し掛かった辺りです。思いがけず広大な景色が広がったのです。千畳敷でした。磯の岩場には日本海の荒波が打ち付け、岩場の黒に波しぶきの白が映えて、その荒々しさに一層拍車がかかっていました。まさに冬の日本海。時々吹雪いて視界は真っ白になりますが、雰囲気の演出には一役買ってくれます。週刊読売選定、新日本百景の柱が建っていました。夕日の風景を言っているのかもしれませんが、冬の悪天候も岩場の荒々しさが引き立ってなかなか良かったです。
なお、そんな悪天候でしたが、膝まで伸びた防水のコートにフードも付いて、身をすっぽり覆っていたので、作業のために手袋を外さなければ、凍えることはありませんでした。人が誰もいない(当然!)遊歩道を悠々と、雰囲気と景色を堪能しながらの旅でした。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/01/20
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