日本海循環線の一端を担っていた北陸本線。その昔は米原~直江津間の在来線として我が国に於ける鉄道路線の一幹線として知られてい...
続きを読むました。しかし平成27(2015)年3月14日に北陸新幹線が開業し、直江津~金沢間が三セクに移行し、現在は金沢までの路線となっている。
交流電化路線であったため、関西・東海からの直通列車は交直両用車両を用いた特急のみだったが、関西圏との利便性を図った結果徐々に米原からの直流区間が延伸されて行き、現在では敦賀までが直流区間となったため、京阪神からは新快速が直通運行を行っている。
そんな経緯があったため北陸本線には独特の車両が走っていた。急行型車両の475系はともかく電車寝台583系改の419系等〝田舎のローカル線〟一色の車両に交じって485系特急が走っていた頃は鉄色満載だった。そんな時代は過去のものとなり、特徴のない521系や681・983系特急が走っている。スピード化の波故であることは仕方がないが、鉄旅の面白みは薄れてしまった。おまけに利用頻度すら疑わしい北陸新幹線敦賀延伸になると、三セク化が伸びて米原~敦賀間の接続線でしかなくなってしまう。
関西エリアの一行楽地である加賀温泉。今はサンダーバードに乗っての旅であるが、今後はどうなってしまうのか?敦賀で新幹線に乗り換えて行くところでもない気がする。新幹線にはしっかりと〝加賀温泉〟と〝芦原温泉〟の両駅は作られる。今までも新幹線開業に伴う在来線沿線の廃れは一目瞭然となっている。数十年前に直江津~米原間を完乗したものからすると、そんな景色を見たくはないのが本音である。
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投稿日:2020/07/24