富士山を背景にした桜が見たくて、富士宮市の稲瀬川(JR芝川駅)の桜並木と浅間神社へ行くことにしました。
昼飯は、まだ...
続きを読む本場で食べた経験がない「富士宮焼きそば」に決めました。そこで、食べログや富士宮やきそば学会等をたぐってみると、駄菓子屋系の「前島」が目に入ってきました。
昭和23年に東京日本橋浜町で生まれた私にとって、駄菓子屋は第二の自宅でした。実際、浜町公園の近くにあった駄菓子屋の「げた屋」は特にお気に入りで、毎日のように入り浸り、店の奥に置いてある鉄板で作ってくれる焼きそば・お好み焼きを食べるか、栃錦・若乃花のプロマイドが手に入れられるかもしれない甘納豆や金華糖のくじを引くかで大いに迷ったことも良き思い出です。
そんな駄菓子屋が一番人気の店として頑張っているのでは、何が何でも行かざるを得ません。
ということで、平成24年4月8日、ちょうど満開の桜と、白帽子の頭をちょっぴり出した富士山で目を満腹にした連れと私は、お腹の方も満たすために前島へ向かいました。
午後1時頃に到着して店に入ると、ネット情報どおり、おばちゃんから窓際のベンチに座るよう指図されました。先客は、食べている最中の家族連れと、メニューを覗いてワイワイ言いながら迷っている6人ほどのアンチャンです。
私達は、さほど迷うことなく、焼きそばの中で最も高い650円のミックス(並は450円)と、この店で一番高価な「しぐれ焼き」のミックス800円を注文しました。
家族連れが食べ終わると、その子供に「よく食べて偉いね。ただ、お箸の持ち方を練習しなくちゃね」と、これも噂どおりの指導が入りました。
しぐれ焼きは、時間がかかるとのことで、注文をした直後から焼き始めたのですが、焼きそばの方が早く出来上がりました。
ここの焼きそばは、薄味でかなりポソポソしています。普通の焼きそばはもちろん、シマダヤが販売している生麺の富士宮やきそばとも違います。焼きそばという名称が付いていても、全くの別物と考えた方がよいくらいです。私達は、おいしく頂きましたが、好き嫌いがはっきり分かれるかと思います。
なお、ミックスは、食べている途中で卵を入れて炒め直すのですが、この時に大きく味が変わっておもしろく感じました。また、味が薄ければソースを追加すると言ってはくれましたが、私らは食べ進んでいくうちに丁度良い味になりました。
しぐれ焼きの方は、焼きそばを食べ終わってもまだ完成しません。そんな最中、アンチャン達が注文を始めました。グダグダ迷っている兄ちゃんにいらついたためか、「これができあがるまで待って」と言われていました(この気むずかしさも情報どおり)。このタイプのおばちゃんは、昔なら何処でも当たり前にいたのですが、彼らは、初めて出会ったらしくて少し面食らっているようでした。
しぐれ焼きは、薄いお好み焼きの生地に焼きそばを乗せてひっくり返し、麺がパリパリになるまで焼いたものです。この食感も好きです。
両方ともかなり気に入ったし、簡単に再現できそうでもあったので、そばと肉かすなどを買って帰ることにしました。そこで、地元密着のスーパーには、地元民の好物が必ず置いてあるという経験則を基に、帰り道で見つけた生鮮スーパーの「ポテト」に寄ってみました。すると、マルモの麺が一玉56円くらい、10食分以上の肉かすが298円という極めて安い値段で売っていました。大量買いしたのは言うまでもありません。後日、自宅でブルドッグの中濃ソースを使って作ったところ、前島と遜色ない味を出せました。ちなみに、土産物として買うとソースや削り粉なども付きますが、1食200円見当です。
写真は、前島にあった1機95円のグライダーです。あまりにも懐かしいので、全13機種全て買いしました。この中のホーカーシドレー(ブラックバーン バッカニア)とグロスタージェイブリンは檄渋でしょ。でも私の時代は、経木のような薄い板に紙を貼り、バランスとして頭に鉛のおもりを付けた、もう1世代前の方なのですがね、
閉じる
投稿日:2012/06/24