ここサンシャイン60展望台が開業したのは1978年、
開業時から何度も登っているが、近年は展望台らしさがなくなりつつある...
続きを読むように感じる。
ここが開業した時には、都内の展望台は、塔である東京タワーは別にして、
老舗の霞が関ビル展望室、京王プラザホテル展望室、浜松町の世界貿易センタービル展望室などが有料営業していたが、ここが新名所になったせいで前二者は他用途に転換し、世界貿易センタービルも建て替えで姿を消した。
ここは、新宿西口のように立て込んでビルがないので、独立峰の360度展望の良さがある。
しかし現在では、無料の都庁ビル展望台と、塔の東京スカイツリーに客を奪われ、ここの入場客数は、最盛期の2割以下ではないかと想像してしまう。
8年前のリニューアルが功を奏さなかったのか、2023年4月に再リニューアルで「てんぼうパーク」とコンセプトを改めたが、展望台らしさが復活しなかったのは残念。
客によって展望台に求めるものは違いがあろうが、「高い場所からの展望」に期待する客は多いはず。そんな客のために、遠くの眺望の解説は欠かせないアイテム。
遠くの山々であっても、「秩父連山」とか書くのではなく、特徴がある「武甲山」とか「浅間山」とか、自分で同定できるような案内板があれば、満足度も上がるだろう。
さらに、遠くを詳しく見てみたい客のために、富士山や浅間山、東京スカイツリーなどを見られる望遠鏡は必須アイテムのように思うが、復活されなかった。
近隣に建ったマンションなどから覗かれるクレームの心配もあろうが、
例えば動かせる範囲を限定して「富士山が見られる望遠鏡」とか「新宿の高層ビル群が見られる望遠鏡」のように工夫すれば、客のニーズをつかめるのではないかと残念に感じる。
眺望を楽しみたい客は、双眼鏡や地図を持参なさることをお勧め。
閉じる
投稿日:2023/05/17